キリンビバレッジは、記憶力対策の新習慣「キリン 脳ケアチャレンジ!」プロジェクトを7月1日より開始した。同社はプロジェクト第1弾として「キリン βラクトリン(ベータラクトリン)」の発売に先がけたモニター調査の結果発表を行うプロジェクト発足会を開催、その様子をレポートする。

  • 左から、キリンビバレッジ 企画部 新規事業開発室 担当部長 上野 健史氏、ゲストの高橋英樹さん、高橋真麻さん、堀江重郎先生(順天堂大学医学部教授/日本抗加齢医学会理事長)

継続できる脳の健康習慣

冒頭に、キリンビバレッジ 企画部 新規事業開発室 担当部長の上野健史氏から、「キリン 脳ケアチャレンジ!」プロジェクトの発表が行われた。

「キリン 脳ケアチャレンジ!」は、長寿高齢化が進み、健康寿命延伸の重要性が高まっている社会背景を踏まえて開始される取り組み。5月11日に発売した"記憶力(※⼿がかりをもとに思いだす⼒)の維持"が期待できる機能性表示食品「キリン βラクトリン」と、脳トレアプリ「KIRIN 毎日続ける脳力トレーニング」を組み合わせた、楽しく継続できる記憶力対策だ。

上野氏によると、脳機能分野はこれまで効果実感が乏しく、継続性が低いという課題があったという。「そのような課題を受け、キリンでは脳の状態を可視化することで効果実感を生むサービスによる健康習慣プログラムを開発しました」とプロジェクトの概要を解説した。

「βラクトリン」は、キリンホールディングスが発見した、加齢に伴って低下する「記憶力(※手がかりを元に思い出す力)」の維持が期待できる乳由来ペプチド。2015年に東京大学との共同研究で、カマンベールチーズに含まれる成分が"記憶力の維持に貢献する"ことを発見、手軽に摂取可能な食品素材として開発された。この「βラクトリン」の摂取により"記憶力を維持する"ことが期待できる機能性表示食品が、キリングループと雪印メグミルクから発売されている。今回の調査で用いられる「キリン βラクトリン」はそのうちの1商品だ。

また、同プロジェクトで使用するアプリ「KIRIN 毎日続ける脳力トレーニング」は、無料で利用できるスマートフォンアプリ。キリン中央研究所や、大学・研究機関で進められている脳科学の知見をもとに、オリジナルで制作した脳トレアプリだ。遊びながら脳を鍛える「脳トレ」、またトレーニング結果を見える化する「記録」、そしてシニアの利用頻度が高い歩数計など「ヘルスケア」の3機能を備える。

同プロジェクトでは、この「キリン βラクトリン」とアプリを活用することで、飲料や食品を摂る・脳を鍛える・効果を測るという「記憶力対策の新習慣」を体験、脳の健康習慣を醸成し、「ウェルビーイングの向上」の実感を目指す。また、実感した「ウェルビーイングな実体験」を共有することで、体験者の輪を拡げることも狙っていくという。

調査では7割以上が「ウェルビーイングの向上」を実感

続いて上野氏は「キリン 脳ケアチャレンジ!」第1弾のモニター調査の結果発表も行った。同調査は、全国のシニア団体に所属する60歳以上の方122名(平均年齢69.3歳、有効回答数94名)を対象に、4月1日から28日まで実施。「キリンβラクトリン」を毎日1本摂取、および「KIRIN 毎日続ける脳力トレーニング」の5種類のトレーニングをそれぞれ毎日1回以上実施した方のアンケートを基にしている。

まず、記憶力の低下に関する意識を聞いたところ、全体の68.5%の人が「年齢とともに記憶力が低下することは防げない」、さらに73.7%の人が「記憶力の維持に対して不安に思っている」と回答。「記憶力低下の対策をしたい」と考える人が65.9%いる一方で、何をすべきかわからないという声も上がったという。

そのような不安を抱える方も多い中、「キリン 脳ケアチャレンジ!」を継続した結果、72.5%の人が「良い変化」を実感したという。具体的には「物忘れが減少」「スマホの活用」「ストレスの減少」といった変化のほか、「継続することが楽しみとなって、いつの間にか習慣になった」「続けてるうちに誰かと会話したいという欲求が出てきて、以前よりも活発になった」「脳を使っている実感があり、⼼地よい疲労も感じ、脳の健康につながるのでは、という満⾜が得られた」というコメントも寄せられたそうだ。

なお、これまで継続性が低いという課題があったが、継続のモチベーションに関する調査については、「『キリン βラクトリン』をこれからも続けたい」人は68.2%、また記憶力対策をしたいと思っている人のうち「『キリン 脳ケアチャレンジ!』をこれからも続けたい」人は83.4%と、継続したいという意見が多い結果となっている。

最後に、同プロジェクトの今後について「世の中にこのチャレンジを広め、ウェルビーイングの向上を感じてもらい、習慣化するよう進めていきたい。今後は様々なコミュニティで脳ケアチャレンジを行ってもらい、リアルな場で体験・共有して輪を広げる試みをしていきたいと考えています」と上野氏は締めくくった。

また、順天堂大学医学部教授・日本抗加齢医学会理事長の堀江重郎氏による講演「ウェルビーイングの獲得に向けた『認知機能の低下』という課題とその対策」も行われた。高齢化が進む日本では、高齢者の身体面・精神面・社会面のすべてが充実した「ウェルビーイング」の獲得が求められており、なかでも認知機能の低下は、社会的な生活、つまりウェルビーイングを阻害する大きな要因として、積極的な対策が望まれるという。

堀江氏は「キリン 脳ケアチャレンジ!」について、楽しみながらトレーニングを行い、可視化することができる同プロジェクトは、認知機能対策の習慣ができる、画期的な取り組みだと言及。「実際にモニター調査からも変化を感じた人が多く、モチベーションを高く行えている結果が見られます。また、もうひとつのポイントして『βラクトリン』の摂取自体がモチベーションを上げるようなファクターがあるのではないかと考えています」と述べた。

ゲストに高橋英樹さん、真麻さん親子も

発表会の後半では、ゲストの高橋英樹さん、高橋真麻さんが登場。実は実際に英樹さんも1ヵ月「キリン 脳ケアチャレンジ!」に参加したという。「『βラクトリン』は飲みやすく続けやすかったです。スマホはよく使っているのですが、クイズが好きなので私には丁度ぴったりで、できることならずっと続けたいなと思います」と英樹さん。チャレンジする様子を見ていた真麻さんによると「本当に、真面目にやっていました(笑)」とのこと。

また、「キリン 脳ケアチャレンジ!」に関するクイズや、真麻さんから英樹さんに向けて「どこで撮った写真でしょうか?」と思い出の写真を披露するクイズも。真麻さんが初めて動物園に行ったエピソードや、旅行先で熱を出した時にアイスを食べさせたら元気になった、とほほえましいエピソードに笑いも包まれる一面も。

最後に、真麻さんからは「これからもおじいちゃんとして子どもの成長を見守ってほしいです。今まで『心身ともに健康』がモットーでしたが、今後は『脳』も取り入れて新しい習慣にしたいと思います」、英樹さんからは「孫と一緒に過ごすことも多くなったので、大切な思い出もどんどん増えていきます。思い出をなるべく忘れないように、楽しみながら脳を鍛えていきたいと思います。いつまでも忘れないというのは大事なことなので、励行していきたい」とメッセージが寄せられた。