女優の門脇麦が、テレビ東京の新ドラマ『うきわ ―友達以上、不倫未満―』(8月スタート 毎週月曜23:06〜)の主演を務めることが2日、明らかになった。

  • 左から森山直太朗、門脇麦

    左から森山直太朗、門脇麦

同作は野村宗弘による人気コミック『うきわ』の実写ドラマ化作。社宅住まいの主婦・中山麻衣子(門脇麦)は、隣室に住む夫の上司・二葉さん(森山直太朗)とベランダの壁一枚を隔てて会話をしたことで仲良くなる。2人の共通点は配偶者に浮気されていることで、これは不倫じゃないと自身に言い聞かせながらも、相手の心に触れ合うにつれ惹かれ合っていく。「不倫まで壁1枚」という、お隣同士の危うい関係を描く。

門脇は自称“可もなく不可もない”主人公を演じ、不倫に揺らぐ人妻役に初挑戦。麻衣子の隣室に住んでおり、麻衣子の夫の上司でもある二葉一役の森山はテレビ東京の連続ドラマ初出演となる。

脚本は、ドラマ『刑事ゆがみ』や『今際の国のアリス』など数々の話題作を手掛け、『アライブ がん専門医のカルテ』で市川森一脚本賞を受賞した倉光泰子が担当。監督は、昨年テレビ東京で放送し、ギャラクシー賞マイベストTV賞のグランプリに輝いた“チェリまほ”こと『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』を手掛けた風間太樹が担当し、本作の本間かなみプロデューサーとは、『チェリまほ』以来2度目のタッグとなる。

門脇麦 コメント

裏切った人裏切られた人、どんな人にもそれぞれの事情があり、そしてどんな状況でも誰かにとって救いの存在になることができる。今作はそんな人間模様を否定も肯定もせず、優しいまなざしで切り取った作品のように思います。自分の身全てを現場に委ね、どの感情に辿り着くか想定も想像もせず、お芝居する中で生まれた感情を信じ、丁寧にキャラクターに取り込んでいる日々です。そして何より、二葉さん演じる森山さん、最高です。良い作品をお届けできるよう、現場の皆様と力を合わせてがんばります。お楽しみに!

森山直太朗 コメント

オファーをいただいた時は、驚きと共にすごく今の自分にとって通るべき門のようなものの存在を感じました。逃げちゃ駄目だな、って。毎日がクランクアップのつもりで挑んでいます。門脇さんはただ真っ直ぐ前を見つめている人。ただただ頼もしいです。 (ドラマの)テーマは普遍的で裏切りや一定の嘘が介在しているけど、人の持つ業を肯定する愛情に満ちた物語です。駄目で不器用な人たちだけど、"悪い人"が一人も出てこない理想の世界がそこにあります。 誰かと語らえるようなドラマです。ぜひ、ご覧ください。

原作者:野村宗弘 コメント

「野村さん! 浮かれすぎです!! 詳細発表されるまで、お口チャックです!!」と、口封じの半年間...やっと!! やっと発表になった...長かった~...
最初、製作陣の方からお手紙をいただいたのです。
『うきわ』という漫画の、奥の奥底にこっそり隠してた僕だけが知ってるはずのことが書かれてました。なんという読解力...嬉し恥ずかし。
そんな製作陣の方々が作られたドラマ版『うきわ』。楽しみしかございません。観てくださった方の宝物のひとつになりますように。

監督:風間太樹 コメント

夏の夜、ベランダの仕切りを挟んで座る男女。その一コマが物語る原作『うきわ』の叙情と密やかな湿度に魅了され、互いの哀情に寄り添うことで心通わせていく中山さん二葉さんの姿に切なくなり、あたたかくなり、近付いていく距離間に胸が鳴りました。原作の持つ空気感を大切にしながら、門脇麦さん、森山直太朗さんをはじめとするキャストと、前作『チェリまほ』に続き監督として僕を選んで下さった本間プロデューサーをはじめとするスタッフ一同、寄り添い合って『うきわ』の世界を丁寧に紡いでいきます。

本間かなみプロデューサー コメント

最近あらゆる物事において、白か黒かジャッジを下していくような空気が強くなっているように感じます。そうやって世界をどんどん簡単に、クリーンにしていく。だけど、白と黒で分別できないもの、そこにしかない本当もあるはずです。原作・野村先生が描く、そんなグレーな世界に灯る静かな輝きに惹かれて、企画した作品です。そして監督は、信頼する風間監督に再びオファーさせて頂きました。門脇さん、直太朗さんという素敵なキャストの皆さんのご出演も叶いました。ぜひ、ご期待ください。

(C)野村宗弘・小学館/「うきわ ―友達以上、不倫未満―」製作委員会 (C)野村宗弘/小学館