千葉県知事の熊谷俊人氏が23日、北総鉄道の「高運賃問題」について自身のTwitterに投稿した。今月18日に北総鉄道の代表取締役社長、室谷正裕氏と会談した際、「私から高運賃問題について検討を要請したところ、『運賃値下げの可能性の検討に着手したい』との大変前向きなお話があった」とのこと。

  • 北総鉄道の車両7300形

北総鉄道は東京都内の京成高砂駅から、千葉県内の印旛日本医大駅までを結ぶ北総線(京成高砂~小室間は第1種鉄道事業区間、小室~印旛日本医大間は第2種鉄道事業区間)を運営し、京成線・都営浅草線・京急線と相互直通運転を行っている。

北総線については以前から運賃の高さが指摘されており、初乗り運賃はICカード203円・きっぷ210円、新鎌ヶ谷駅から隣の西白井駅までICカード309円・きっぷ310円、新鎌ヶ谷駅から2駅先の白井駅までICカード449円・きっぷ450円、京成高砂~印旛日本医大間の全区間乗車した場合の運賃はICカード837円・きっぷ840円となっていた。

千葉県の熊谷知事がTwitterに投稿した内容によれば、北総鉄道の室谷社長との会談にて、2022年度中にも累積損失を解消できる見込みであり、運賃値下げについても前向きな話があったことを自民党の代表質問にて答弁したとのこと。熊谷知事は続けての投稿で、北総鉄道の判断を評価するとともに、「県として今後、沿線住民の利便性向上や沿線の活性化に資するものとなるような、新たな運賃体系が実現されるよう、北総鉄道に対し、働きかけていきます」と記している。