クロス・マーケティングは6月17日、「ジェンダーレス・多様性についての意識と実態調査」の結果を発表した。調査は6月4日~6日、15~69歳の男女3,200名(39歳以下は5歳刻みで、40歳以上は10歳刻みで男女各200名)を対象にインターネットで行われた。

  • ジェンダーレス、多様性についての意識

    ジェンダーレス、多様性についての意識

ジェンダーレス、多様性についてどう考えているのかを聞いたところ、肯定意見(「そう思う」「ややそう思う」の回答)が多かった順に「色々な考え方が認められるべき」(83%)、「家事・育児で男女の垣根をなくすべき」「自由に望む生き方を選択できるべき」(ともに79%)、「職場・仕事で男女の垣根をなくすべき」(74%)という結果に。

性・年代別にみると、男女とも年齢が低いほど「そう思う」「ややそう思う」が高い傾向にあり、若年層ほどジェンダーレス、多様性の考え方が浸透していることが明らかに。特に男性40~60代では女性の同年代と比べても低く、全体を押し上げるにはこの世代の意識改革が課題であることが浮き彫りとなった。

  • 既婚者の家事分担割合

    既婚者の家事分担割合

既婚者の家事分担割合については、年代問わず、男性では「1-3割」、女性では「7-9割」がボリュームゾーンと、女性に依存している実態が明らかに。ただし、男女とも年齢が低いほど「4-6割」の割合が高まり、若年層夫婦では家事を分担している様子がうかがえた。とはいえ、最も分担率の高い29歳以下でも、男性の家事分担率3割以下が48%、女性の分担率7割以上が63%と、"分担"の意識にはギャップがあることが読み取れた。

また、既婚男性が配偶者・パートナーに任せたい家事を聞いたところ、「夕食の支度」(61%)や「朝食の支度」(46%)の炊事系が上位に。一方、既婚女性が配偶者・パートナーに任せたい家事は「ゴミ出し」(65%)や「お風呂掃除」(59%)が多い結果となった。