俳優の船越英一郎が、フジテレビ系ドラマ『推しの王子様』(7月スタート、毎週木曜22:00~)に出演することが16日、明らかになった。

船越英一郎

『ブスの瞳に恋してる』(フジ、06年4月期)以来、15年ぶりにラブストーリーの連ドラに出演する船越が演じるのは、大手アウトドア・メーカー「ランタン・ホールディングス」の代表取締役社長を務める水嶋十蔵。経営の多角化を進める中で、エンタテインメント分野へ参入することを決定する。それに伴い、泉美(比嘉愛未)は「ペガサス・インク」次回作となる乙女ゲームへの出資を「ランタン・ホールディングス」に掛け合っていた。

大胆不敵な人柄で、常に抜け目なく、目的のためなら手段を選ばない一方で、情に厚い顔も持つ十蔵。「ペガサス・インク」の次回作へ出資するかどうか、すべては十蔵の考え次第だが、泉美は物語が進むにつれて、十蔵により思いもしなかった“崖っぷち”に立たされることに…。

コメントは、以下の通り。

■船越英一郎
――久しぶりのラブストーリーのご出演となる『推しの王子様』。ご出演のお話を聞かれての感想をお願いします。
熟年の恋愛模様を演じられるかと期待しましたが(笑)、残念ながら恋愛は若い俳優さんたちに委ねることになりそうです。複雑でスリリングな恋愛模様が展開されていきますが、皆さんと一緒にわくわくしながら行く末を見届けて行きたいと思います。

――十蔵を演じていく上での役作り、そして意気込みを教えてください。
大手のアウトドア・メーカーの社長でありながら、ゲーム業界にも参画していくアグレッシブで謎の多い人物です。主人公たちの大いなる支援者となるのか、はたまた大きな障壁となっていくのか…重層的でミステリアスな男として演じていきたいと思います。

――比嘉さんとは実質、初共演となりますが、いかがでしょうか?
芳醇(ほうじゅん)な感性に裏打ちされた確かな演技力に、かねてから魅力を感じておりました。比嘉さんならではのニュータイプのヒロイン像との競演を楽しみにしています。

――視聴者へメッセージをお願いします。
乙女ゲームの世界を借りた“逆マイ・フェア・レディ”なストーリーであると同時に、ヒロインの成長譚(たん)でもあります。若い方たちだけでなく幅広い層の方たちも楽しんで頂ける作品になると確信しています。ぜひ視聴者の皆さん、『推しの王子様』を育成して頂ければ幸いです。

■編成企画・狩野雄太氏(フジテレビ編成部)
十蔵は一代で自身の会社を大きく成長させた剛腕の経営者で、頭脳明晰(めいせき)で慧眼(けいがん)の持ち主です。会社のエンタメ事業を拡充していく時に、乙女ゲームの提案を持ってきた泉美と出会います。この出会いが泉美にもペガサス・インクの面々にも、とても大きな影響を及ぼす事になります。一代で成功を収めたため、ひとつひとつに含みと奥行きがあり、また実は意外性もある人物なので、最終話まで十蔵の一挙手一投足は見逃せません。船越さんの重厚さと大人な雰囲気、そして確かな表現力で十蔵に命を吹き込んで頂けて、大変光栄に思っております。