俳優の佐々木蔵之介が主演するテレビ朝日系ドラマ『IP~サイバー捜査班』(7月1日スタート、毎週木曜20:00~ ※初回2時間スペシャル)に、堀内敬子、吉村界人、中川知香、高畑淳子、杉本哲太が出演することが発表された。

  • 上段左より堀内敬子、高畑淳子、杉本哲太、下段左より吉村界人、中川知香=テレビ朝日提供

同作は『科捜研の女』などを手がける戸田山雅司氏脚本の「サイバー犯罪の脅威」×「人間ドラマ」を融合させた新しいミステリー。京都府警本部が、サイバー犯罪に立ち向かうため新たに設立した「サイバー総合事犯係」の物語を描く。

「サイバー総合事犯係」はネット分析やプロファイリングなど最先端の機器とスキルによる捜査支援を主としながら、現場捜査+逮捕権を持つ画期的なチーム……のはずが、回ってくるのはネット犯罪の下調べや後片付けなど面倒な仕事ばかり。「総事係」=「お掃除係」と揶揄されている。今回発表されたのは、そんな部署でサイバー空間に潜む犯人を追う各分野のエキスパートを演じる5人だ。

連続テレビ小説『エール』(20年/NHK)での好演が「キュートすぎる」と話題になった堀内が扮するのは「映像解析担当」の川瀬七波(かわせ ななみ)。優秀なスペシャリストでありながら、おせっかいでおしゃべり好きなキャラクターとなる。コミュ障気味の「サイバーパトロール担当」岡林琢也(おかばやし たくや)役に挑むのは、『ミッドナイトスワン』(20年)など数々の話題作に出演する実力派俳優・吉村。

そして『私のおじさん〜WATAOJI〜』(19年/テレビ朝日)、『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜』(21年/テレビ朝日)で印象深い演技を披露してきた中川が、佐々木演じる安洛の隠れファンである「鑑識課員」畑野陽葵(はたの ひまり)役に。さらに、安洛の過去を知る解剖医・夏海理香(なつみ りか)を迫力と繊細さをあわせ持つ高畑が、「プロファイリング担当」で“お掃除係”を陰で支える係長・平塚栄太郎(ひらつか えいたろう)を硬軟自在にこなす杉本が演じ、“愛すべきおじさんキャラ”をコミカルに演じる。

さらに、フィッシング詐欺にまつわる殺人事件を壮大なスケールで描く初回2時間スペシャルには、『エール』(20年)で“母”としての演技が感動を呼んだ菊池桃子が登場。“ある重要人物”の母を熱演する。

■佐々木蔵之介 コメント

本当に素晴らしいメンバーが集結してくださいました! 堀内敬子さんは芝居に“華”がある女優さん。何より、現場を明るく朗らかにしてくださるありがたい存在です。吉村界人くんはボソボソしゃべってツッコミがいのある、気になるキャラクターを絶妙なさじ加減で演じてくれています。

中川知香さん演じる鑑識の畑野陽葵は、僕がふんする安洛のことを思ってくれている……という設定なんですけど、安洛自身はそれをまったくわかっていなくて、本当に申し訳ない気持ちです。こんなスラーっとして美しい中川さんが好意を寄せてくれているのに……! 演じながら「ホンマなにしてんねん、安洛!」って思っています(笑)。

高畑淳子さんは、演劇人として尊敬してやまない大先輩! あれだけゴージャスで、かつ“トホホ”なお芝居ができる女優さんは日本になかなかいないと思っています! 僕は高畑さんのお芝居が本当に大好きです。そして、杉本哲太さんは僕たち“サイバー総合事犯係”の中でいちばんエライのに、ひたすら面倒見がよくてお世話をしてくれる“愛されキャラ”を演じてくださり、それがものすごく素敵です。

そんなメンバーが集まる総事係の部屋も、とても斬新です。いわゆる刑事部屋とはまったく違う、まるで居心地のよいカフェのような佇まいになっているんですよ。“サイバー捜査”と聞くとお堅いイメージにとらえられがちですが、総事係のセットが象徴するようにこのチームに流れるのはとても温かく、心地よい雰囲気。取り上げるテーマとのギャップが、さらに面白味を増しているなと思っています。