女優の広瀬すずとアイドルグループ・嵐の櫻井翔がW主演する日本テレビ系ドラマ『ネメシス』(毎週日曜22:30~)の第9話が、きょう6日に放送される。

  • 『ネメシス』第9話より=日本テレビ提供

ついに判明した菅研究所=カンケン最大の黒幕。その正体は美神アンナ(広瀬)が親友だと思い込んでいた大学生・四葉朋美(橋本環奈)。朋美の本名は“菅朋美”で、カンケンを立ち上げた菅容子(今村美乃)だった。

20年前、アンナの父・立花始(仲村トオル)と共にゲノム研究に取り組んでいた大和猛流(石黒賢)も、いまやカンケンの中心的存在。菅容子に誘われるままカンケンに参加し、世界初の「ゲノム編集ベイビー」(GE10.6)の受精卵を始の研究所から盗み出したのも大和だった。

しかし、GE10.6を着床させた代理母・美馬芽衣子(山崎紘菜)が出産直前でカンケンから逃亡し、始に救いを求めてきたことから、あの【19年前の交通事故】が起こる。この事故により、GE10.6の受精卵の提供者でもある神田水帆(真木よう子)と、芽衣子は死亡。だが芽衣子は死の直前に、最後の力を振り絞って赤ん坊(=アンナ)この世に生み落としていった――。

「探偵事務所ネメシス」の探偵・風真尚希(櫻井)と、社長の栗田一秋(江口洋介)からすべてを聞かされ、その残酷な真実の姿に耐えきれず事務所を飛び出すアンナ。その際、怒りに任せて引きちぎったネックレス……始からもらった大事なキューブ型のネックレス……の中には、アンナにまつわる膨大な量のデータが保存されていた。風真はネックレスを大事に保管するが、カンケンの手先である屈強なボディガード・志葉(板橋駿谷)の手によって力ずくで奪われてしまう。

傷心のアンナは朋美の正体に気付くのが遅れ、そのままカンケンに拉致監禁。あらゆる細胞、血液を採取される。そして隣の監禁部屋にはやつれ切った父・始の姿が。あれほど探し求めていた父との対面のはずが、すべてを知った今、父の愛情も信じられなくなっているアンナは素直に再会を喜ぶことはできない。そんな2人を、今までとは別人のような冷酷な表情で見つめる朋美。彼女の真の目的は…。

その頃「探偵事務所ネメシス」ではアンナを救い出すため、風真が“七人の侍”ならぬ“八人の侍”を招集しようとしていた。あぶな“過ぎる”刑事・タカ&ユージ(勝地涼&中村蒼)コンビ、スピード狂で実は腕のいい医者・上原黄以子(大島優子)、孤高の道具屋・星憲章(上田竜也)、天才AI開発者・姫川烝位(奥平大兼)、自称中国の雑技団5軍出身の料理人・リュウ楊一(加藤諒)、美しきコンフィデンスマン・緋邑晶(南野陽子)、【19年前の事故】で姉を失ったジャーナリスト・神田凪沙(真木よう子)。すべてはアンナのために――「チームネメシス」が命を賭けてカンケンに立ち向かう。

北島直明プロデューサーは「『ネメシス』は、8話以降のサスペンスフルな展開を計算して、第1話から本当に細かく伏線や時間経過の様子を表現してきました。1話が終わるごとに、探偵事務所の中に置いてあるアイテムが少しずつ変化していたりするんです。それが連続ドラマの面白いところだと思います。そして、第9話、第10話で、アンナたちをピンチから救ってくれるのは、アンナや風真達が第1話から積み上げてきたもの。ビジュアル内の“トリック”は、そんな計算尽くした『ネメシス』を象徴するものとして最初から仕込んでいたものです。見方を変えると景色は一変します。最後の最後まで、楽しんで頂ける仕掛けを施しています! ちゃんと10話で終わりますので、ネタバレをしてしまう前にリアルタイムでラストの感動を体感頂けたらうれしいです。泣けます!」と話している。