テレワーク化が進み、自宅の仕事環境を整えた人も多いだろう。筆者も在宅ワークをより快適にするため、デスク周りを整えたのだが、肝心なものをまだ導入できていない。それは、コーヒーメーカーである。

買おう買おうと思って長いことググっているのだが、最近はどのコーヒーメーカーもよさそうだし、タイプもさまざまなものが登場している。つい目移りしてしまい、まだ購入に至っていないのが実情だ。

今回、家電お試しサービスの「レンティオ」から、コーヒーメーカーをレンタル。筆者が気になったコーヒーメーカーを2種類取り寄せたので、紹介していこう。

お洒落なコンパクトデザインが魅力的! sirocaの「カフェばこ」

まずはシンプルかつお洒落なデザインで人気のsirocaの全自動コーヒーメーカー「カフェばこ」(SC-A371-K)から。

人気のコーヒーメーカーをネットで探すと必ず検索の上位に引っかかってくるアイテムのひとつだ。メーカー小売希望価格は29,700円だが、レンティオなら1ヵ月あたり1,500円でレンタル可能とのこと。3ヶ月目以降ならいつでも返却できる。

そして、ここからがレンティオの真髄なのだが、なんと13ヶ月目からは"支払い不要"。つまり、実際に使い続けて気に入れば、そのまま自分の所有にできる。また、利用した月数に応じた金額を支払えば、利用途中で買い取こともできるのだ。

家電というものは、買う前はテンションが上がるのに、実際に買ってみると2〜3ヶ月で使わなくなるパターンも多い。実は筆者自身、かつてコーヒーメーカーを使っていたのだが、自宅にいる時間がほとんどなく、結局スタバやドトールでコーヒーを買い、せっかくのコーヒーメーカーは知人に譲ってしまったという“前科”がある。

だから今回も購入に二の足を踏んでいたのだが……このレンティオなら、そんな飽き性なタイプにもうってつけだ。

今回はカルディで買ったコーヒー豆「リッチブレンド」で試してみたい。

付属の説明書によると、まずは本体の洗浄からスタート。ふたや給水タンク、メッシュフィルター、ミル付きバスケットなどを取り外し、簡単に水洗いをする。再び組み立てたら、コーヒー豆やコーヒー粉を入れず、水だけで抽出。これを何度か繰り返して完了だ。

洗浄が終わったら、飲む分だけ給水タンクに水を入れる。給水タンクは本体からは外して水を入れるよう注意書きがあるので気を付けるべし。そして、今回はコーヒー豆から作るので、メッシュフィルターの中に適量のコーヒー豆を投入する。

最後に「豆/粉」で豆を選択し、量も2杯分と指定。いずれもボタンを押したり、ダイヤルを回したりするだけなので操作は簡単だ。あとはスタートボタンを押せば自動で抽出が始まる。

そして5〜6分後、抽出完了を知らせるブザー音が鳴る。よし、出来上がったか。さっそくマグカップに入れてみよう。

うむ、いい香りが立ち込めてくる。どれどれ、さっそくいただこう。

ズズズッ……

……美味い! やっぱりいつものインスタントコーヒーとは全然違う。そりゃそうか。もちろんコーヒー豆の影響も大きいのだろうが、しっかりと深みと奥行きのある味わいが感じられるし、香りも実に豊かである。

欲を言えば、もう温度が少し温かければなお良かった気がする。sirocaによると、「より熱いコーヒーをお好みの場合は、あらかじめコーヒーサーバーとカップに熱湯を入れて1~2分温めてからご使用いただくことをおすすめします」とのことだ。

とはいえ、やはりコーヒーメーカーで作るコーヒーはしっかり美味いことは再確認できた。しかも、1杯あたり40円弱の計算になるので非常に経済的である。やはりコーヒーメーカーは必要だな……。

カプセルタイプを初体験! UCC「ドリップポッド DP3」の実力

続いてはUCCの「ドリップポッド DP3」を試してみよう。見た目はどことなくプレステ5を思わせる、洗練されたツートンカラーのデザインである。

こちらのマシンはコーヒー粉からコーヒーを淹れることもできるが、専用カプセルで極上のコーヒーを作ることもできる。気にはなっていたのだが、なんせ使ったことがなかったので、いきなり買うのもどうだろうと躊躇っていたところだ。

これもレンティオでは月額1,100円で新品をレンタルでき、さらに今なら最初の3ヶ月間は無料。しかも専用カプセル(14個入)もセットで付いてくるのだから至れり尽くせりである。こちらも13ヶ月目以降は支払い不要なので、気に入ったら13か月以降はそのまま自分のものとして所有できる。

専用カプセルはバリエーションに富んでおり、コーヒーだけでなく、なんとアールグレイやジャスミン茶などのお茶類まで用意されているのだから驚きだ。

さまざまな種類があるが、まずは「鑑定士の誇り スペシャルブレンド」をセレクト。どれも魅力的だったが、王道かつこだわりが詰まっていそうだと思った次第である。

こちらも給水タンクに水を入れ……

「Coffee」「Standard」をセレクトし、抽出量は「5」を選択。ちなみに、この抽出量はカプセルごとに異なり、それぞれカプセルの蓋にどの量を選べばいいか記されている。

すべて正しくセットできたらスタートボタンをポチッ。

すると、なんとわずか1分程度でコーヒーが完成! お湯を沸かす時間を考えると、インスタントコーヒーよりも断然早い。しかも、淹れている間はとても静かだったことにも驚いた。

それではさっそくいただきます。

うわっ、美味っ! 香り高くフレッシュな味わいで、温度感もちょうどいい。正直、挽きたてのコーヒー豆から淹れたコーヒーには及ばないだろうと高をくくっていたのだが、とんでもない。先ほどのコーヒーマシンに勝るとも劣らないクオリティである。

調べてみると、UCCが「半世紀以上コーヒーと向き合う中で身につけきたドリップ技術や知識の集大成をたったの60秒に濃縮」した自信作で、プロのハンドドリップの技を再現した「湯温」「抽出速度」「蒸らし時間」によって本格的なコーヒーが楽しめるのだという。

一杯あたりの値段はカプセルの種類や購入する場所によって違うようだが、大体70〜100円になりそうだ。コーヒー豆から挽くタイプと比較すればやや高めにはなるが、コンビニコーヒーよりも安く済むし、総じてコストパフォーマンスは高いと言ってよさそうだ。何より超短時間で作れるから、朝の忙しいさなかでもすぐに出来たてコーヒーが味わえるのはとても魅力的である。

挽きたての豆からドリップしたい派の人であれば、やはりsirocaの「カフェばこ」がいいのだろう。コンパクトサイズだから場所もとらないし、デザイン性にも優れているのでインテリアとしても活躍しそうだ。

一方、UCCの「ドリップポッド DP3」はとてもスピーディに美味しくコーヒーやお茶を楽しめるので、「カフェばこ」より多少コストがかかっても利用する価値は大いにある。

とはいえ、タイプがまったく違うので、どちらが優れているかは甲乙つけがたい。「ドリップポッド DP3」は3ヶ月無料だし、ひとまずこのまま数ヶ月、二刀流でじっくりと試してから決めさせていただこう。うーん、明日のコーヒーも楽しみだ!