現在放送中のTBS系日曜劇場『ドラゴン桜』(毎週日曜21:00~)で、文系トップの成績を誇る小杉麻里を演じている女優の志田彩良(21)。成績優秀だが受験するつもりはなく、卒業後は就職すると宣言しており、その理由が謎に包まれていたが、30日に放送された第6話で麻里の抱えている問題が明らかに。父親からDVを受けているという難しい役どころに挑戦している志田にインタビューし、本作における役作りについて話を聞いた。
2005年に放送された『ドラゴン桜』の15年後を描く続編となる本作は、元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部寛)が、偏差値32で経営破綻寸前の龍海学園の再建を目指し、元教え子の弁護士・水野直美(長澤まさみ)とともに、生徒たちを東大に合格させるために奮闘する物語。
オーディションで役をつかみとった志田は、「絶対にこの作品に出演したいと思っていたので、すごくうれしかったです。実感がまったく湧かなくて、本当に自分が『ドラゴン桜』に、日曜劇場に出られるのかなという不思議な気持ちでしたが、前作も原作もたくさんの方に愛されている作品なので、今回の『ドラゴン桜』もたくさんの方に愛していただけるように精一杯頑張りたいと思いました」と、合格したときの心境を告白。
最初に台本を読んだときもまだ実感が湧いていなかったそうで、「本当に『ドラゴン桜』の世界に自分が入るのかなという、楽しみと不思議な気持ちとプレッシャーと、いろんな気持ちで心がざわざわしました」と振り返った。
麻里は、ほかの生徒や教師と距離を置いているという人物。志田は「すごく難しさを感じている」と打ち明け、「自分とは違う部分が多いので、どう演じたらいいのか、どんな子なんだろうとすごく考えています」と頭を悩ませながら演じている。
そして、自身と麻里は「似ている部分が一つもないのではないかというくらい真逆なことが多い」と言い、「人間関係も、育ってきた環境も全然違う。麻里ちゃんは先生や生徒と距離を置くタイプですが、私はおしゃべりすることが大好きで、共演者の方ともたくさんお話しするタイプなので、そういった面でも全然違うなと。似ている部分を見つけるのが難しい」と説明。「自分と違うからこそやりがいを感じられるし、演じていて吸収できることもたくさんあるし、新しい引き出しを増やすチャンスだなと思っています」と語った。
麻里が抱えている問題として、父親のDVが明らかに。5話のラスト、麻里の帰宅シーンで、「女のくせに大学に行きてえなんて生意気なんだよ! 大学なんか行かねえよな!」といった怒鳴り声が聞こえ、物が割れる音も。この時点で父親のDVだと想像できたが、30日放送の第6話で、父親から殴られるシーンなどが描かれ、明確になった。
桜木や東大専科の生徒たちと出会い、麻里は今後どう変化していくのか。志田自身も「秘密が明かされてからの麻里ちゃんがどう変わっていくのか楽しみですし、見ている方にもそこを注目していただけたらうれしいです」と期待している。
また、DVを受けている麻里を演じるにあたって、体重を6キロ減量したと告白。「今まで、『明るい』『幸せそう』と言われることが多かったのですが、麻里ちゃんに関してはこのままの私ではよくないなと。健康的に見えないようにするため、体型から変えようと思って体重を6キロくらい減らしました」とし、「食べ物に気を遣ったり、一駅分歩くようにしたり、なるべく階段を使うようにしたりしています」と減量方法を明かした。
さらに、「DVに関して全く知識がないので、実際に体験された方が書き込んでいる資料を最初から最後まで全部読んで、その言葉をノートにメモしていました」と役作りについて述べた。