ビズリーチは5月26日、「ビズリーチ ヘッドハンターへの中途採用・転職支援」に関する調査結果を発表した。調査は4月15~21日、ビズリーチに登録するヘッドハンター602人を対象に行われた。

調査結果は以下の通り。まず、「今後(向こう3ケ月)の企業の中途採用活動はどうなると思いますか」と尋ねたところ、「活性化する」(82.1%)、「どちらかといえば、活性化する」(54.7%)、「どちらかといえば、鈍化する」(17.2%)、「鈍化する」(0.8%)となった。

  • 今後(向こう3ケ月)の企業の中途採用活動はどうなると思いますか

次に、「1年前と比較して、求職者の傾向についてお聞かせください」と聞くと、「明確な転職志向が固まっていない段階での相談が増えた」(62.2%)、「待遇(ポジションや給与)を重視する傾向が高まった」(39.7%)、「やりがい(仕事内容や社会貢献度)を重視する傾向が高まった」(32.4%)、「主体的なキャリア形成の意識が高まった」(28.6%)、「大手志向が高まった」(21.2%)、「日系大手企業に勤務する求職者からの相談が増えた」(14.3%)、「ベンチャー志向が高まった」(8.4%)、「変化は感じられない」(7.9%)という結果だった。

  • 1年前と比較して、求職者の傾向についてお聞かせください

また、「1年前と比較して、求職者からの相談は、どのような内容が多いですか」と聞いたところ、「会社の将来に不安がある」(73.3%)、「業界自体の将来に不安がある」(44.7%)、「より専門性の高い仕事をしたい」(38.7%)、「より決裁権のある仕事をしたい」(29.7%)、「待遇・福利厚生に不満がある」(24.2%)、「会社からの評価に不満がある」(22.0%)、「会社の考え・風土が合わない」(18.2%)、「『キャリアの棚卸し』がしたい」(11.9%)、「自身の適性を知りたい」(11.8%)、「他にやりたい仕事がある」(10.3%)、「職場の人間関係がよくない、上司や同僚と合わない」(7.6%)、「その他」(7.7%)となっている。

  • 1年前と比較して、求職者からの相談は、どのような内容が多いですか

続けて、「コロナ禍の影響下で転職成功する求職者の特徴」を具体的に尋ねたところ、「自分のできることや今後どうなりたいかを俯瞰し、それを第三者に伝えることができる人物」、「以前より自身のやりたいことが明確になっていて、転職活動の軸がぶれていない方」、「明確な強み(スペシャリティー)のある方」、「柔軟性や対応力のある方。客観的・論理的思考力の高い方」などが挙がっていた。

同社の酒井哲也氏は「コロナ禍は、ビジネスパーソンのキャリア観を変化させ、それに伴い、自らキャリアを構築する意識が高まった結果、転職意向の有無にかかわらずヘッドハンターに相談するビジネスパーソンが増えたのではないでしょうか」とコメントする。