マスク常用でより注目される「目元」の第一印象をよくする方法

新型コロナウイルス感染症が流行し始めてからというもの、マスクなしでは外に出られないようになったり、オンライン会議が急増したりと、私たちの生活様式は大きく変化しました。それと同時に、自分自身が他人からどう見られているかという点でも変化が起きています。常にマスクをするようになったことで、より注目されるようになったのが「目元」です。

顔全体の印象や美しさを目元が決めるというのは有名な話です。古来、美しい容姿を表す言葉には目元を強調する表現が多く、美女を表す言葉として「明眸皓歯」(明るく澄んだ瞳と白く整った歯)、美男を表す言葉として「眉目秀麗」(眉毛と目が整っている様子)などが有名です。ここで注目していただきたいのは、男性の美しさを表す言葉に眉毛が明記されているということです。

眉毛の位置や形、大きさは顔全体の印象を決めるのにとても重要で、ゲームのキャラクターデザインを決める時に眉毛だけを何パターンも変えてチェックする、という話も聞いたことがあります。眉毛が美しさに大きく影響することは女性の間では有名ですので、眉毛メイクをしっかりするっことは女性にとっては常識です。しかし、男性でそれを明確に意識できている人は意外と少ないようです。

女性の多くは、男性の眉毛を意外と見ています。

ケアしていない眉毛は清潔間のない印象を与える

男性の外見で一番重要なのは清潔感と言われています。顔立ちが特別整っていなくても、身綺麗にさえしていれば女性からの評判は上々です。

顔そのものから受ける印象で、清潔感がないと思われるポイントは主に3つ。ヒゲと髪型と眉毛です。いずれも、ケアを怠ってボサボサとしていると、不潔な野暮ったい印象を与えてしまいます。最近では、散髪の際に美容院で眉毛も整えてもらっている男性も増えたようですが、まったく何もしていない方も散見します。

目や鼻の形を整えるには本格的に美容整形を受ける以外になかなか方法はありませんが、眉毛を整えるのはとても簡単です。骨格も含めて顔全体のバランスを見ながら、理想の形に仕上げていくだけです。自分でできない場合は、専門のサロンやアートメイクなどのサービスも簡単に受けることができるので是非チャレンジしてみてください。

年齢の印象は目元で決まる

眉毛も含めた目元が顔全体の美しさの印象を決める、というのは前述のとおりですが、同時に年齢の印象も大きく左右します。年齢の印象を決めるのは顔だけではありませんが、顔の中では、目元や口元は特に年齢が出やすい部分です。

目元の老化のサインとしては、上まぶたのたるみ、目を開く力の低下、目尻や目の下の小ジワ、眉毛が薄くなる、目の下に黒クマ(脂肪のふくらみによる光の影)ができる、などがあります。それらが総合して年齢の印象を決めています。

上まぶたのたるみと目を開く力の低下は、少しずつ同時に起きている可能性があります。アイプチや目をこする癖により悪化することが多いので気を付けましょう。改善させるには外科的な手術が必要です。

目尻や目の下の小じわは、笑った時など表情筋を動かした時にできるシワです。最初のうちは表情を動かした時だけに見えていたものが、いつの間にか肌に刻まれて、無表情の時にもシワがはっきり見えるようになっていきます。シワの改善方法は、まずは保湿をしっかりすること、ビタミンAの入った化粧品を使うこと、美容クリニックでボトックスを打ったりコラーゲンを増やすような施術を受けること、などです。

眉毛が薄いと、老けている印象や寂しい印象になりがちです。メイクで足してあげると良いです。最近では男性も眉毛を描く習慣をもつ人も増えてきています。

目の下にできるクマの種類は3つ

目元の印象を悪くしてしまう原因として、クマはとても重要です。マスクをしていると特に目立ってしまいますし、最近増えたオンライン会議でも顔色が悪く映るため、第一印象でとても損をしてしまいます。クマは疲れによってできると思っている方が多いですが、実はクマには3種類あり、それぞれ対処法が違います。以下で詳しく解説しますので、自分のクマがどれなのかをチェックしてみましょう。

青クマ

いわゆる寝不足や疲れなどによるクマで、目のまわりの薄い皮膚から、血液のうっ滞した静脈の青色が透けて見えることによりできるクマです。

お化粧で隠せます。クマをホットタオルなどで改善させようというのは、この青クマに対してのアプローチになります。一時的なものであれば血流を促進させるようなことで改善しますが、皮膚がとても薄いなどの原因でどうしても目立ってしまう方もいて、完璧な治療は困難です。

茶クマ

花粉症やアイメイクを頻繁にするなどで目の周りをこすってしまうクセのある方にできやすい、メラニン色素の沈着によるクマです。お化粧で隠せます。メラニン色素なので、シミやくすみに対する治療と似たような治療で改善します。目の近くなのであまり思い切ってレーザーは打てませんので、完璧な改善は困難です。

黒クマ

目の下のクマは、黒クマであるケースが多いです。眼窩脂肪という眼球を支えるクッションのような役割をする脂肪が、骨格や加齢などが原因で、外の方へ出てきてしまったためにできる膨らみの、光の影によって見えるクマです。立体的な光影が原因ですので、どんなにお化粧をしても隠すことは出来ません。

治療法は2種類です。最も適した方法は手術です。下まぶたの裏側からのアプローチで、クマの原因となる脂肪を取り出します。お顔の表面には傷がつかないので、1〜2週間ほど内出血や腫れなどはありますが、仕上がりは綺麗です。2つ目は、ヒアルロン酸注射です。クマの膨らみの下の部分にヒアルロン酸を入れることで、見た目を改善させる治療です。