天竜浜名湖鉄道は20日、現役車両の中で最も古い車両TH3000形(TH3501「スローライフトレイン」)が車両老朽化に伴い営業運転を終了することを受け、「TH3000形勇退記念イベント」を5月23日に天竜二俣駅、遠州森駅、三ヶ日駅で開催すると発表した。
TH3000形は1996(平成8)年2月に2両を同時に導入。2010(平成22)年9月、2両のうち1両を廃車にし、1両のみとなってからは、当時運行していたトロッコ列車の牽引車両として活躍した。トロッコ列車の営業終了後、地元企業である都田建設ドロフィーズの協力を受け、フィンランドの人気のファブリック「マリメッコ」で装飾し、「スローライフトレイン」と銘打って営業運転を続けていた。
イベント当日の5月23日は、勇退記念トークショーやセレモニーなどのイベントが9時35分から天竜二俣駅で開催され、ラストランとして天竜二俣駅10時5分発・遠州森駅10時37分着、遠州森駅12時50分発・三ヶ日駅14時17分着、三ヶ日駅16時0分発・天竜二俣駅16時56分着の臨時列車(オリジナルヘッドマーク装着)を運行する。なお、ラストランは営業運転ではないため、途中駅を通過し、運転中の車両に乗車もできない。
各駅で撮影会やTH3000形勇退記念グッズの販売会も行われる。天竜二俣駅での撮影会は9時50分から10時まで、即売会は11時から16時まで実施。遠州森駅での即売会・撮影会は11時から12時30分まで実施(10時40分から撮影整理券配布)。三ヶ日駅での即売会・撮影会は14時30分から15時30分まで実施(14時10分から撮影整理券配布)を予定している。
勇退記念グッズは「ありがとうTH3000 クリアファイル A-type」(400円)、「ありがとうTH3000 クリアファイル B-type」(400円)、「TH3000形 ボトルオープナー」(1,210円)、「TH3000形 ありがとうメタルキーホルダー」(600円)、「勇退記念硬券(2枚1セット・台紙付き)」(500円)、「TH3000形 列車型目覚まし時計」(1,130円)、「限定版 運転士時刻表」(500円)を用意。「限定版 運転士時刻表」は遠州森駅と三ヶ日駅のみで販売する。各グッズの販売数には限りがあり、イベント当日に販売できなかったグッズは翌日から天竜二俣駅売店(てんはまや)で販売される。