お笑いコンビ・ミルクボーイの駒場孝、内海崇が、17日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(毎週月曜24:15~)で先生役を務め、M-1グランプリで披露した「コーンフレーク」漫才の誕生秘話を語った。

  • 左から駒場孝、内海崇=テレビ朝日提供

2015年、漫才をサボり続けてどん底真っ只中だったミルクボーイにとって大きな出来事が起きる。それは『M-1グランプリ』の復活。「芸人やっている以上、出ない選択肢は絶対にない」と出場したものの、結果は惨敗。そんなとき、先輩の海原やすよ・ともこに「ミルクボーイ、昔は面白かったって聞くけど最近ちゃんと漫才してないよな?」と核心を突かれる言葉を投げかけられ、「しっかりと目を覚まさなあかんなと気づかされた」と気合いを入れ直したことを振り返った。

翌年、駒場は5年間まともに会話をしていなかった内海を呼び出し、「そろそろ……ちゃんと漫才やろ?」と提案。改めて話し合った2人は、漫才に本気で向き合うことを決意する。そして新たなネタを試行錯誤していくうち、現在のネタの原型となる「駒場が忘れた漫才」が誕生。しかし、まだ若い駒場がモノを忘れてしまう設定に無理があり、駒場いわく「面白い感じはするが、完成しきれていないな」という未完成の状態だった。

そこで、駒場ではなく「オカンが忘れた」という漫才に変更。導入を変えるだけでウケ方も伝わり方も各段に進化した漫才に、出演者たちも「大発明だね!」と納得する。特に伊集院光は「今日の授業、ひとつのネタができていくまでを見られてすごく面白い!」と興奮気味だったが、ミルクボーイの中では引き続き未完成の点が。それはテーマ。「滋賀県」など関西圏でしか伝わらないテーマが多かったと、当時を回顧する。

「オカンが忘れた」ネタにピッタリなテーマを探すため、全国ツアーに赴いた2人にいよいよその日が訪れる。きっかけはある舞台前日、後輩が「最近、コーンフレークダイエットしているんです」と話しかけてきたこと。その後ネタ合わせをしていた2人が、ふとコーンフレークを思い出し「そういえばコーンフレークって何なんやろな」と語り合っているうち「あるあるが山ほど出てきたんです」といい、「ほんまあっという間にネタができました!」と、2人は声を揃えてネタ完成の興奮を語った。

早速「オカンがコーンフレークを忘れた」漫才を舞台で披露すると、大ウケ。内海は「めちゃめちゃウケました。幕が閉まってもお客さんがザワザワしていた」としみじみ。「名作ってそういうものなんだね」「すごい出会い」「かっこいい」「すごい話だな」と教室中が絶賛し、授業は幕を下ろした。

同番組は、毎週放送直後の24時45分から「ABEMA」で完全版を配信中。