俳優の矢柴俊博が、2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演することが28日、明らかになった。三谷幸喜氏が脚本を手掛け、小栗旬が北条義時役で主演を務める本作で、後白河法皇の側近・平知康を演じる。

矢柴俊博

矢柴は「大変光栄に感じております。お話をいただいた時点では存じ上げなかった、平知康。平は平でも平家とは違い、渋い存在なのかと個人的にはシンパシーを感じましたが、歴史上でも平家物語でも折々顔を出すひと癖ふた癖ある曲者なのだとご説明をいただきまして。今は畏怖の念のようなものが湧いております。後白河法皇の側近ということで法皇様と深くつながりつつ、したたかに内乱の世を渡り歩いていければと思っております!」とコメント。

「側近としてお仕えする後白河法皇を、西田敏行さんが演じられるということで、身が引き締まる思いです。大変に光栄です。西田さんと言いますと、僕にとってはもう人間国宝みたいなお方ですから、その芝居、そのオーラを一番間近で味わわせて頂けるというのは、究極の贅沢ではないでしょうか。側近役として一心にお支えしたいと思いますし、出来れば、現場でいつもチャーミングな西田さんに、どこまでももてあそばれたいと願っております」と語る。

大河ドラマ出演は5回目。「前回の大河ドラマは『真田丸』で、細川忠興を演じさせて頂きました。石田三成と一対一で対峙する、役者冥利に尽きるシーンがあり、シビれました。干し柿にまつわるシーンです。三成と言えば、干し柿。関ヶ原敗戦後のエピソードが有名ですが、 三谷さんの脚本では、『関ヶ原以前、三成が忠興に贈り物しようとして逆ギレされたのが干し柿だった』という描かれ方をされています。あの処刑間際の干し柿エピソードに対する、抜群の前フリといいますか、誰も描いたことのない干し柿と三成の関係がそこにあり、すごいなぁと感嘆したものです」と思い出を明かした。

本作は、源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時の物語。華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る男たち女たちの駆け引きを描く。三谷氏が大河ドラマの脚本を手掛けるのは、『新選組!』(2004)、『真田丸』(2016)に続いて3回目。

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