ミュージカル『レ・ミゼラブル』新プリンシパルキャストの扮装写真が、24日に公開された。

  •  上段左から生田絵梨花、竹内將人、加藤梨里香、敷村珠夕。下段左から六角精児、樹里咲穂、木内健人

    上段左から生田絵梨花、竹内將人、加藤梨里香、敷村珠夕。下段左から六角精児、樹里咲穂、木内健人

同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年の初演から愛され続けている。19世紀初頭のフランスを舞台に、ジャン・バルジャンという1人の男の人生を軸にして社会情勢や民衆の生活を描いていく。

2021年公演の新プリンシパルキャストとして、生田絵梨花(エポニーヌ役)、竹内將人(マリウス役)、加藤梨里香(コゼット役)、敷村珠夕(コゼット役)、六角精児(テナルディエ役)、樹里咲穂(マダム・テナルディエ役)、木内健人(アンジョルラス役)が決定しており、このたび役衣装での写真が公開された。

2017年、2019年にコゼットを演じ、今回初めてエポニーヌ役となった生田は「決まった時は、色々な方々から『イメージが沸かなくてすごく驚いた』と言われました」と明かす。「前回と前々回にコゼット役として出演させていただいてまして、前にご一緒したキャストの方々も、『まだ慣れないな』とおっしゃっていて、きっとお客様も私がエポニーヌというイメージがなかなかないと思うので、コゼットだったということは忘れてもらうくらい、地に足を踏みしめられたらと思います」と意気込んだ。

実際に衣装を身につけ「ついにエポニーヌになったんだなと、ひしひしと噛みしめました」という生田。「ずっと見ていた人なので、誰かと入れ替わっちゃったんじゃないかみたいな不思議な気持ちになってるんですけど、しっかり扮装をなじませてエポニーヌの目線で生きていけたら」と語り、「こういう状況下だからこそ聞き取れる人物達の声があるので、誠実に向き合っていけたらと思います。戦う列に加わっていただけたら嬉しいです」とメッセージを送った。

マリウス役の竹内は「本当に念願の役です。今回演じられるということで、大きな喜びを感じています。大先輩方に囲まれて演じると言うことにプレッシャーを感じながらも、念願の役なので、興奮が大きく上回っております」と喜びをあらわに。コゼット役の加藤は「お稽古は刺激と学びと発見で溢れていて、お稽古をすればするほど、この作品への愛が高まっているのを実感しています」、同じくコゼット役の敷村は「カツラもお衣装も本当に素敵でかわいくて、実際に身にまとわせていただいて得た感覚をしっかりと今後のお稽古にも生かしていきたいです」と思いをふくらませる。

また、大ベテランながらテナルディエ役でミュージカルに初挑戦する六角は「稽古中で乗り越えなければいけない山や壁がたくさんあるわけです。乗り越えた時に自分がどう感じるのかわからないというところはあります」とコメント。「『すごいことをやられてるな』と、同じ舞台人として横目で見ながらやってきたんですけども、1度こういう伝統あるミュージカルに初体験で立ったら自分がどういう風になるのかということをぜひ試して、そして皆さんに見ていただきたくて、今回参加いたしました」と、挑戦の理由を明かした。

マダム・テナルディエ役の樹里は「初演の頃、学生時代に大阪の梅田コマ劇場に観にいって、本当に大変感動いたしまして、その頃販売されてたCDの赤版、青版を買ってもらって、カセットテープにダビングしまして、学校へ行くのにウォークマンで聴きながら通っていた思い出があります」と振り返る。

衣装について、樹里は「ガツガツに寄せて上げてる」と笑わせつつ、「こういう姿勢で立つのかなとか、動きはこうなるのかなとか、体の反応が自然に出てくる。それがすごく面白くて、稽古に生かせますね」と身につけたことが役立つ様子。アンジョルラス役の木内も「アンジョルラスといえばこの赤いベストだと思うんですけど、衣装やカツラを身につけた瞬間にとても心が高ぶりました。日本でそして世界で愛される『レ・ミゼラブル』カンパニーの一員になれること、本当に誇りに思います」と、扮装によって作品への思いが高まったようだった。

東京公演は東京・帝国劇場にて5月25日〜7月26日(プレビュー公演:5月21日〜24日)、福岡公演は福岡・博多座にて8月4日〜8月28日、大阪公演は大阪・フェスティバルホールにて9月6日〜9月16日、松本公演は長野・まつもと市民芸術館にて9月28日〜10月4日。