おうち時間でさまざまな料理にチャレンジしてはみるものの、「パン作り」は少しハードルが高いかもしれない。焼きたてのパンは美味しいけれど、材料を準備して、混ぜて、発酵させて……と時間も手間もかかるものだ。

そんななか、カルディで購入できる「冷凍クロワッサン」なら自宅で美味しいパンが焼けると聞いた。今回、実際に焼いてみた様子をレポートする。

カルディの冷凍クロワッサンこと「オスカーモンド クロワッサン」(537円)。フランスの発酵バターが使われており、商品自体もフランスから輸入されている。1袋5個入りだが、クロワッサンが5個も入っているとは思えない小ぶりなサイズ感だ。

作り方は、解凍したのちオーブンで焼くだけという簡単さ。とはいえ、解凍から焼成、焼き上がってから冷ますまで、およそ1時間15分程度かかるので時間には余裕を持って作りたい。

まずは解凍していこう。室温で、夏は20分・冬は30分が目安とのこと。軽く押して生地が柔らかくへこむ程度になればOKだ。その間にオーブンを180℃に温めておくことを忘れずに。

形状こそクロワッサンだが、なんだか小さいし、これがサクサクになるのだろうか? と疑いたくなるようなペッタリとしたフォルム。

解凍できたら、オーブンへ。十分に間隔をあけて並べよう。筆者宅はオーブン皿が小さかったようで(27cm)、写真の並べ方だと焼き上がり後にくっついてしまった。しっかりと余裕を持って並べてほしい。

なお、ベーキングシートを敷いておくと、焼き上がり時の取り出しがラクになる。また後述するがバターがかなり染み出すため、オーブン皿の汚れも防げて一石二鳥だ。

焼くのはオーブンにお任せするが、特に用事もないので焼く様子を見てみよう。本来ならば焼いている途中でオーブンを開けるべきではないのだが、ご容赦いただきたい。

3分経過

3分経過したが、まだ膨らむ気配はない。表面のバターが少し溶け始めている。

7分経過

生地からバターがジュワっと染み出してきた。クロワッサンらしい層も見えてきたが、まだ中途半端な雰囲気。あと15分でどこまで膨らむのだろうか。もしかすると解凍時間が足りなかったのかもしれない……と一抹の不安を覚える。

10分経過

さらに膨らんできたことが分かるだろうか。焼き色もうっすらつきはじめる。パンが育つ様子を見守る気分で、次第に愛着が湧いてきた。美味しいクロワッサンにすくすくと成長してほしい。

20分経過

折り込み生地の層がしっかり見えて、かなりクロワッサンらしい形状になってきた。パンとバターの良い香りが部屋に広がる。焼き上がりが待ち遠しい。

25分経過、完成!

焼き上がる頃には、オーブン庫内ギリギリまでパンが膨らんだ。解凍から約1時間近く待ったので、すぐに食べたい! と思うところだが、焼き上がり直後はまだ生地が柔らかいので、10分ほど冷まそう。

焼き上がり前の写真を見返してみると、1.5倍近くに膨らんでいる。

クロワッサンといえば生地の折り込みが必要だったり、焼いたときに膨らまなかったりと初心者には難しそうなパンという印象を持っていたけれど、簡単に自宅で焼くことができてしまった。

完全にオーブンに任せっぱなしではあるが、焼く経過を眺めたり、「自分で作った」イベント感があるのも楽しいところ。冷めるのを待って食べると、外はサクサク、中はモチっとしたクロワッサンだ。焼きたて直後なのでまだ柔らかく、バターがたっぷり入っているからか中心部分はトロッとした食感も楽しめる。ほんのり甘いので、そのままでもペロッと食べきってしまった。

休日の朝にのんびりと、また在宅ワークの日のランチに、カルディの「冷凍クロワッサン」で焼きたてのパンを楽しんでみては?