「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」では現在、オリジナルドラマ『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』(全2話/脚本:高橋悠也/監督:諸田敏)の独占配信が行われている。

  • 左から貴水博之、岩永徹也、桜木那智

『仮面ライダーエグゼイド』(2016年)で強烈な存在感を発揮した"ゲームマスター"こと元幻夢コーポレーション社長兼CEO・仮面ライダーゲンム/檀黎斗、そして黎斗の父親で、幻夢コーポレーション初代社長・仮面ライダークロノス/檀正宗、そして『仮面ライダーゼロワン』(2019年)の人気キャラクターである元ZAIAエンタープライズジャパン代表取締役・仮面ライダーサウザー/天津垓と、いずれも"社長"で"仮面ライダー"である3人が奇跡の"遭遇"を果たし、またもや壮絶な争いが繰り広げられる。

本作の配信開始を記念し、檀黎斗役・岩永徹也、檀正宗役・貴水博之、天津垓役・桜木那智、の"3大社長ライダー"が集結した座談会を開催。それぞれ「社長」経験のある仮面ライダーだけに、無意識に人をひきつけるカリスマ性が感じられる3人。座談会では、人間的度量の大きさをうかがわせるコメントがいくつも飛び出した。ここからは仮面ライダーシリーズが誇る3大"社長ライダー"の自由でスケールの大きなトークをご紹介していこう。

『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』出演にあたってのご感想を

岩永:「僕と同じ"社長"の仮面ライダーが活躍するということで、以前から『仮面ライダーゼロワン』はチェックしていました。どこかで檀黎斗と天津垓が交差する機会が来るかと思っていたら、今回ついにそれが実現して嬉しかったですね」

桜木:「岩永さんは事務所の先輩ですし、きっとどこかで社長対談なんてできるんじゃないかと期待していたんですが、なんとオリジナルドラマで共演できるとは……と最初は驚きました。自分も好きでよく観ていた『仮面ライダーエグゼイド』のお2人とお会いし、現場ではずっとワクワクしていました」

貴水:「Vシネマ『仮面ライダーゲンムVS仮面ライダーレーザー』(2018年)では息子(ゲンム)に月で殴られ(笑)、地球に叩きつけられた上に消滅しましたから、さすがに(復活はない)……と思いつつ、またクロノスとして復活したいと願っていたら、けっこう早く本作の出演オファーをいただけました。やるからには、前回以上のクロノス/正宗をお見せしないといけないぞと、思いを込めて演じました」

撮影現場で初対面&ひさびさの再会を果たした、それぞれの印象について

岩永:「桜木くんは『ゼロワン』で黎斗と同じようなポジションだったし、パンツ一枚にされて頑張っていたし(笑)、どこかで会いたいとずっと思っていました」

桜木:「そうでしたか! 嬉しいです」

岩永:「初めて桜木くんと現場でお会いしたときの印象は、モニターを見つめながらニコニコしていた笑顔。好青年だなと感じました」

貴水:「桜木くんは若いのに落ち着いていて、スターの風格がありますね。劇中では私たち檀親子に深く絡んでくる人物で、演技面でも頼もしい存在でしたね」

桜木:「ありがとうございます!」

貴水:「岩永くんは今やクイズ王というか(笑)、テレビで活躍しているのをずっと観ていました。久しぶりに会ったとき、年月を経ていっそうたくましさを増したように思います」

岩永:「貴水さんは、クロノスの時を止める能力=PAUSE(ポーズ)を使ったかのように、以前お会いしたときとぜんぜん変わらない。若々しさに満ちていましたね」

桜木:「僕は『ゼロワン』の撮影に入る前、参考のために『エグゼイド』を観直していて、お2人の強烈な演技に圧倒されました。今回、実際にお会いしてみて、改めて"カッコいいな"と感激しました。レジェンドの仮面ライダーの方にお会いする機会って、そうそうないですからね。貴水さんの叫ぶ"絶版だぁぁぁ!"も生で聞くことができましたし、最高でしたね(笑)」

本作での3人の"社長ライダー"チームの中に、もしも新しく"仲間"を迎えるとしたらどなたがいいですか?

桜木:「僕たちは仮面ライダーの中でも最上位にクセが強いですから、誰がいいですかね(笑)」

岩永:「ツッコミ役として、御成(演:柳喬之/『仮面ライダーゴースト』 )なんて呼んできたらいいんじゃないかな(笑)。または、幻夢コーポレーション現社長の小星作(演:宇野祥平)さんとか」

貴水:「僕はエグゼイドの永夢(演:飯島寛騎)ですね。純粋な彼を一度、悪の道へ引きずりこんでみたい(笑)」

岩永:「それなら、監督の諸田敏さんも仲間に入れましょう」

貴水:「監督はPAUSEよりも恐ろしい"カット"を使いますからね。存在がカットされてしまう(笑)」

桜木:「熱い演技指導をされますから、俳優よりも激しく動かれるかもしれません」

岩永:「ぜひ、諸田さんは"水中"から派手に登場してほしい」

貴水:「役者を水の中に落とすのが大好きな方ですからね。みんなの苦労を自ら味わっていただきたい(笑)」

桜木:「想像以上にクセの強いメンバーが揃いそうです。これならZAIAにも未来が開けるかもしれません(笑)」

"変身ポーズ"へのこだわりポイントは?

岩永:「毎回登場するたびに"新しい黎斗"をお見せしたいと思って、今回のために新たな変身ポーズを考えました。今回は九条貴利矢(演:小野塚勇人)の要素を入れ込んで、セレクト画面をキックして選択しています。ぜひ配信をご覧になって確かめてほしいです」

桜木:「サウザーも、テレビシリーズとは一味違う変身になりました。ある事情で垓の体調が悪化し、苦しみながら変身する動きが難しかったですが、新鮮な感覚がありましたね」

岩永:「僕はいつも苦しみながら変身していたよ」

桜木:「少し、檀黎斗をイメージしたところもあります(笑)」

貴水:「変身ポーズ、なんとなく覚えていたつもりだったんですけど、現場でベルトを着けて、ガシャットを手にして……、そこからどうするんだっけ?と動きの順番がわからなくなってしまったんです。そこでスタッフの方が全員集まって思い出そうとしたけれど、みんなひとりひとり意見が違っててね(笑)。最終的に『エグゼイド』での映像を見返して、当時の動きを確かめながら変身しました。今回の変身は、スタッフのみなさんとひとつになって実現したものです!」

もしも将来、仮面ライダーシリーズにふたたび出演するとすれば、どんな役柄で出たいですか?

岩永:「"神"を演じましたので、もし違う役だとすれば今度は神に仕えて、神の言うことをなんでも聞くような"しもべ"を演じてみたいかもしれません」

桜木:「僕はまだ、天津垓以外の役なんて想像もつきません。将来的な話をするならば、垓の設定年齢である"45歳"に僕がなったとき、ふたたび垓を演じてみたいです。あと20年以上もありますけれど(笑)」

貴水:「ライダーを鍛える"おやじさん"みたいな役なんて、面白そうですよね。身体を動かさずして相手を倒す"ライダー仙人"とかどうだろう(笑)。また、黎斗という"息子"が出来ましたから、こんどは娘が欲しいかな。ヒロインの父親役とかで出演してみたいです(笑)」

『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』の見どころを紹介してください

岩永:「何かと不安の多い世の中ですし、そろそろ"神"の出番かな……と思っています。檀黎斗久々の降臨をお楽しみいただければ」

桜木:「社長ライダーが3人そろうというシチュエーションに、ご覧になる方も"これは面白くなるぞ"と期待していらっしゃることでしょう。その期待に、ぜったい応えられるような作品になっています。ぜひご覧ください!」

貴水:「ストーリーは意外性に富み、どんな方の予想をも上回る内容だと思います。まさか・まさかの展開の連続で、見ごたえ十分。見どころ満載の作品をどうぞ堪能してください!」

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