長時間労働、過剰なノルマ、残業代の不払い、横行するハラスメント行為、高い離職率……などなど、いわゆる「ブラック企業」の定義はさまざま。では逆に、ホワイト企業の定義とは何でしょう?

元公務員で、現在は航空業界の外資系企業で働く、わびさん(@wabisabist)の考える「ホワイト企業の特徴」が、ネット上で深い共感を集めています。

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ホワイト企業の特徴って、残業が少ないとか福利厚生が充実してるとか、いろいろあるけど、個人的には「仕事のことを考えずに、休日を思いっきり楽しめる企業」が最強。日曜日のサザエさんとか割と平気で、月曜日は明るい気持ちで朝を迎えられるんだ。ホワイト企業に転職して、実感しているところです。(@wabisabistより引用)

翌日からまた出勤することを考えると、日曜夕方のアニメ『サザエさん』(フジテレビ)も楽しい気持ちで観られない、という表現には多くの人が心当たりがあるようで、賛同する声が続々と寄せられています。

「わかります。私も暗黒企業時代は日曜日の昼過ぎになるとソワソワ。夕方から夜はもうため息しかでない状態でした」「サザエさん症候群にならないってものすごく大事な要素だと思います。まだ日曜日なのに、今から憂鬱になってる! って過去何度も思いました」「休みの日にまで仕事の連絡が来るとげんなりしちゃうし、それがモチベーションをそいでしまっている」

キッカケは「公務員からの転職」

一体、わびさんはどのような思いでツイートされたのか、ご本人に直接お話を伺いました。

――実体験に基づかれた感想かと思いますが、わびさんがそう気づかれたきっかけを具体的にお教えいただけますか?

「公務員からの転職がきっかけです。自衛隊や市役所といった公務員の年収や福利厚生などは、恵まれているほうだと思っています。しかし、仕事の特性上、休日前に重たい案件を振られたり、休日にも仕事の連絡が頻繁にあり、休日を心の底から楽しむことは難しかったです」

――転職した企業は違いましたか?

「転職した企業は、お互いの休日を尊重する気風があり、良い意味で仕事を忘れることができています。これがきっかけになります」

――多くの共感が寄せられていますが、今まさにそう感じている方へのアドバイスがあればお教えください。

「昔の私と同じ環境におられる方が多いのだと感じました。仕事の環境を変えるのは、転職が一番だと思っています。しかし、転職したからといって完全なホワイト企業に当たるとは限りません。私の場合は運が良かったと思っています。アドバイスはありませんが、皆さんが良い転職をできるよう願っております」

ホワイト企業の定義もさまざまですが、もし休日の業務連絡に憂鬱になったり、次の出勤に不安を覚えるような休日を送っているようであれば、それはわびさんの定義では決してホワイト企業ではないかも。

皆さんは、日曜日のサザエさんを安心して楽しめていますか?