仕事を押し付けてきたり嫌味をぶつけてきたり、働くなかで癪に障る行動ばかりとってくるような人……みなさんの職場には、"ムカつく上司"はいますでしょうか?

今回ご紹介するのは、漫画家つのだふむさん(@tsunoda_fumm)が7年くらい前に体験したという実録漫画、「ムカつく上司に会社辞めるって言ってやった話」です。

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3年間同じ職場で過ごしたにもかかわらず、全く尊敬できなかったという会社の同僚たち。退職届を提出した時、上司にかけられた一言とは?

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上司からの最後の言葉、それは罵倒でも否定でもなく、大きく背中を押してくれる一言だったのです。この投稿を見た人からは、「すごく共感する漫画でした」「感慨深い気持ちになった」というような温かいコメントが寄せられました。

そして今回、投稿者のつのだふむさん(@tsunoda_fumm)さんに本投稿についてお話をうかがいました。

作家さんに聞いてみた

――― なぜこの出来事を漫画化しようと思ったのでしょうか。きっかけなどがあったのでしょうか?

つのだふむさん: 僕は現在、漫画家に挑戦していますが、今の自分はどのようにしてここまできたのかを振り返ると、すべてが必要なことだったな、そう感じたのです。たとえそれが当時は退屈に思えた仕事でも、その時間にどれだけ自分は変化していたことか。退屈にとらえていた自分の視野の狭さなどもひっくるめて感謝をこめて、当時の出会いと自分を描き留めたいと思い描きました。

――― ツイートが大きな反響を生んでいるかと思います。率直なご感想などがあれば教えてください

つのだふむさん: ムカつく上司に言いたいこと言ってスッキリする漫画かと思ったらホッコリ系で感動した、という感想が印象に残っています。誰かを叩いたり、ムカつくやつをこらしめたり吊し上げてスッキリする作品について、僕は「それってどうなの? 」と思ってしまうんです。なので、「そうじゃないやつだぞ」と、いつもより印象的に見てくれたなら嬉しいと思い作品を描きました。

憶測ではなく、「相手の想いをちゃんと知りにいく」ということがどこまでも大切で。それにハッとしてくれた人がリアクションしてくれてると感じて、僕の想いが伝わって良かった! と思います。

――― 転職経験があるからこそ伝えられる、これから転職する人へのアドバイスなどはありますでしょうか?

つのだふむさん: それが"挑戦"と思えることなら、やるのがいいと思います! 難しい挑戦をしている姿を応援する人は必ずいるから、きっとうまくいきます。


どんな環境でも「得られること」はきっとあるはず。そんな大切なことに気づかせてくれる作品でした。

尚、この作品はとある漫画コンテストに応募されたものだそうです。そしてつのだふむさんは現在、LINEマンガ、cakesで『りさこのルール』を同時連載しており、電子書籍1、2巻が発売中です。