コロナ渦で迎える2度目の新年度。新社会人の方も、かつて新社会人だった方も、やはり4月は気持ちが新たになりますよね。自由に移動や人と会ったりできない今だからこそ本が持つチカラを借りて自分自身をステップアップさせておきましょう。

書店好きで知られるコピーライターが、この春、あなたがステップアップするために読んでおきたい5冊の本を紹介します。

『人に頼む技術』ハイディ・グラウド(徳間書店)

社会人にとって一番重要な技術は何でしょう? 色々ありますが、私は「誰かに何かを頼む技術」だと思います。この本では、どうすれば、相手があなたを助けたくなるかをシンプルにわかりやすく解説してくれています。誰かに何かを頼むのが苦手なあなたは必読です。

『運のいい人の法則』リチャード・ワイズマン(角川文庫)

仕事に限らず人生において「運」は非常に重要です。「運」は生まれつきでなく努力次第で変えることができるんです。この本は、心理学者の著者が、運が良い人と悪い人を比較し、その違いを4つにまとめて解説してくれています。あなたもこの法則を実践すれば「運がいい人」なれるかも。

『オンラインでの「伝え方」でのココかだ違います』矢野香(すばる舎)

オンライン会議やリモートワークが当たり前になって1年。多くの人は問題なく使えるようになっているでしょう。ただし、自分では気づかず伝え方を間違ったままの人も多い。この本は、リアルとオンラインでの伝え方の違いをわかりやすくシンプルに説明してくれている一冊です。

『スタンフォードでいちばん人気の授業』佐藤智恵(幻冬舎)

スタンフォード大学経営大学院の授業の骨子を解説する本。といっても、最先端のAIやITの技術の講義ではありません。「ストーリー」「社内政治」「交渉術」「リーダシップ」など今後のキャリアや人生に役立つ普遍的なテーマにおけるビジネスの基礎教養と言うべきものをにざっくり知ることができます。

『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな書店で学んだ』川上徹也(ポプラ社)

何となくで出版取次会社に入社した新入社員大森理香。研修が終わるといきなり縁もゆかりもない大阪支社に配属されます。そこで出会った本屋のオバちゃんから話を聞くことで「仕事とは何か」を学び、人生の目標を見つけ成長していく物語です。読めばやる気がわいてくる一冊。新入社員へのプレゼントにも。


学生時代と違って、社会人にはわかりやすいテストでの点数評価はありません。またゴールも卒業もありません。目先の結果に一喜一憂せず、長い目でみてじっり自らを成長させていくことが重要です。

そして、あなたがステップアップするのに最もコスパがいい方法が、本を読む習慣をつけることです。ほとんどの本は、飲み会一回分にも満たない金額で買えます。そこから何かを学び、あなたの行動が少しでもプラスに変わるのであれば、これほど安い投資はありません。