マルハニチロは3月24日、11回目となる「回転寿司に関する消費者実態調査」の結果を発表した。調査は3月5日〜12日、月に1回以上回転寿司店を利用する15歳~59歳の男女を対象にインターネットリサーチで実施し、3,000名の有効回答サンプルを集計した。
回転寿司店を選ぶ際に重視していることを聞いたところ、「値段が安い」(40.2%)、「ネタが新鮮」(31.6%)、「家から近い」(26.7%)、「ネタの種類が豊富」「タッチパネルで注文できる」(いずれも25.4%)が上位に。
また、格安均一価格店と、皿によって値段が違うお店のどちらを多く利用しているか聞いたところ、「格安均一価格店(計)」が67.5%で多数派に。席の種類については、「カウンター席(計)」(28.3%)よりも「テーブル席(計)」(71.7%)の方が圧倒的に多い結果となった。
さらに、回転寿司店に行くときの事前予約について聞くと、ネットやアプリで「順番予約をしてから行くことが多い(計)」(54.7%)という人が、前回調査(48.0%)から6.7ポイント上昇しており、密な空間を避けるために、事前予約システムを利用するようになった人が増えたことが伺えた。
次に、回転寿司店の利用について、コロナ禍以前と比べてどのような変化があったか調査した。その結果、「回転寿司店の店内で食事をすること」が「増えた」人は9.7%、「変わらない」は48.9%、「減った」は41.4%と、コロナ禍を受け、店内での食事の利用を控えるようになったという人は少なくないよう。
「回転寿司店のテイクアウトを利用すること」が「増えた」人は29.8%、「回転寿司店のデリバリー(宅配)を利用すること」が「増えた」人は13.5%と、感染リスクを下げるために、テイクアウトやデリバリーを積極的に利用するようになった人も見受けられた。
また、「1人で回転寿司店で食事をすること」や「家族と回転寿司店で食事をすること」については「変わらない」と回答した人が最も多く、コロナ禍においても変化がないという人が多いよう。他方、「友人と回転寿司店で食事をすること」については「減った」(34.4%)が最多回答となり、友人と回転寿司店で食事をする機会の減少を実感している人が少なくないことがわかった。
続いて、回転寿司店で寿司を何皿程度食べることが多いか聞いたところ、男性の平均は11.0皿、女性は平均8.1皿という結果に。1人あたりの金額は、男性は平均で1,742円、女性は1,371円と、男性のほうが371円高かった。
エリア別にみると、平均皿数が最も多いエリアは、「四国」で平均10.0皿。1人あたりの金額は「北海道」(1,839円)が最も高く、僅差で「北陸」(1,834円)が続いた。
次に、回転寿司店に行った際によく食べているネタを教えてもらったところ、10年連続で「サーモン」(45.4%)が1位に。以降、2位「マグロ(赤身)」(34.6%)、3位「ハマチ・ブリ」(29.7%)、4位「マグロ(中トロ)」(28.4%)、5位「エビ」(28.3%)と続いた。
また、「最初に食べることが多いネタ」としては、「サーモン」(18.5%)、「マグロ(赤身)」(11.7%)、「ハマチ・ブリ」(6.7%)が上位に。反対に、「シメに(最後に)食べることが多いネタ」を聞くと、こちらも「サーモン」(9.7%)が最も多く、次いで「エビ」(4.7%)、「マグロ(赤身)」と続いた。
さらに、「我慢することが多いネタ」を聞いたところ、「マグロ(大トロ)」(24.6%)がダントツの1位に。次いで、2位「マグロ(中トロ)」(11.4%)、3位「ウニ」(10.0%)、4位「アワビ」(7.9%)、5位「ウナギ」(5.2%)となった。