TELASAがオリジナルで送る全6話のハートフルラブコメ『主夫メゾン』が配信中だ。専業主夫家庭限定のマンション「メゾン・ド・オット」を舞台に、特撮ヒーロー出身の人気俳優5人(結木滉星・稲葉友・奥野壮・磯村勇斗・瀬戸利樹)が、毎話異なるタイプの主夫を演じている。

19日より配信中の第5話では、瀬戸利樹(25)が、主夫をしながら3度目の司法試験に向けて浪人中の、プライド高めな“俺俺主夫”の牧田伸(しん)を好演。勉強をすると言いながら、隠れてゲームばかりしている伸の弱さに、「すごく共感できた」という瀬戸。内にある負の声が駄々洩れの伸を演じた瀬戸が、ざっくばらんに現時点での結婚観を語ってくれた。

  • 『主夫メゾン』に出演する瀬戸利樹

■珍しく、自分と違うところの少ない役だった

――今回、実は瀬戸さんのパートが一番心を揺さぶられました。

本当ですか! 確かに人間の本質というか、伸には弱さが出ていますよね。多くの人が経験したことのあることでしょうし、共感できる人が多そうだなと思います。演じるうえで、「自分はこうはなりたくないな」と思いつつ、僕もすごく共感していました。

――結婚していない人でも伸の気持ちには共感できるかと。あと、サウナでのシーンも好きです。

心の声が出ちゃっています(笑)。現実の世界でその声をオンにしたらマズイ人になりますが、きっと多くの人が1回は思い浮かべたり、心の中では声にしたことを、すごく体現している人物だと思います。

  • (C)テレビ朝日・MMJ

――瀬戸さんご自身は、情報バラエティでの姿もあり、明るい素顔やかわいらしいところを知られていますが、今回の伸は、表面的には一見嫌な人に見えてしまうところがあります。演じるにあたって難しくはなかったですか?

それが共感できる部分が多かったので、そんなに苦労はありませんでした。伸は連続で司法試験に落ちていて、いまも主夫をしながら勉強中ですが、勉強を「するする」と言って、隠れてゲームをしてたり(笑)。ああいう人には見せない弱い部分も、すごくよく分かるんです。だから、違うなというところが珍しく少ない役だったと思います。

――内面はそうですが、外に出てくる部分は違いますよね。

確かにそうですね。僕自身は高飛車ではないと思いますし、強い言葉を人に言ったりもしないので、そういうところは違います。そうした部分を、どう重くなり過ぎずに表現できるかなとは意識しながらセリフを発していました。

  • (C)テレビ朝日・MMJ

■女性が料理していたら、過程をチラチラ見ちゃいそう

――このところ本作や連続ドラマ『マリーミー!』など、結婚について考えさせられる役柄も多いかと。伸は主夫を小ばかにしたところがありますが、瀬戸さん自身の結婚観は?

ちょっとだけ考えが古いのかもしれませんが、自分が外で稼いできて、奥さんには家で温かいご飯を作って迎えてほしいなって思っています。もちろん、これから出会っていく人によって、考えも変わってくるかもしれませんが、今のところの理想像としてはそうかな。

――瀬戸さんは、ご自身で料理をされますよね。自分で出来る人のなかには、自分以上を求める人もいます。

僕も料理の上手な人がいいなと思います。というか、気になっちゃうんです。作る過程も見たくなっちゃいます。

  • (C)テレビ朝日・MMJ

――ええ!

よくないですよね。分かってます(苦笑)。でももし誰か付き合うような女性ができて、「じゃあ、料理するね」とキッチンに立ってくれたとして、僕はテレビを見ながら待ってるとか、できないです。すごいチラチラ見ちゃいそうです。

――一緒には作らないんですか?

でもそれってどうなんですか!? 男が作るのって。僕が女性だったらイヤなんですよね……。

――でも「口出すなら作ってよ」となるかもしれません(笑)。

口には出さないんです。でもモノローグが入りそうで。「あー、あれすぐに捨てないんだ」とか(笑)。

――瀬戸さん、すごく正直(笑)。では瀬戸さん以上に料理好きで、上手な人ならいいのでは? 「私のほうが正しいわよ!」というくらいの。

確かに! それがいいですね!

■結婚は、40歳くらいになったら考えるかな?

――伸は最初、全然料理ができませんでした。

僕からしたら、伸のレベルは考えられないなと思いました。僕なら一定のリズムで野菜を刻みます。洗い物も、済ませられるものは食事の前に、食べてからもすぐに洗います。ただ洗濯は苦手なんですけど。

――理想の夫婦像はありますか?

言葉にしてくれる人がいいかなと思います。

――ご自身、モノローグが多いかもとおっしゃってましたが(笑)。

そうなんです(笑)。だからこそ理想は、しっかり相手に言葉を伝えられる関係性を築ける人がいいです。あとは子ども好きな人かな。そこは楽しみですよね。子どもがもしできて、自分の感性とかがどう変化していくのかなとか。ただ正直、結婚はまだ全然考えてないです。40歳くらいになったら考えるかな……。前は結婚に全く興味がなかったのですが、既婚者の役をさせていただいて、結婚もいいなと思うようになってきたところなんです。

  • (C)テレビ朝日・MMJ

――今は自分で家のこともできるし、ひとりのほうが気が楽ですか?

一人が好きなんです。だからこの一人好きな僕に、一緒にいたいと思わせてくれる人が出てきたらいいなと思います。あと、自分の時間もちゃんと欲しいタイプなので、奥さんもひとりの時間が欲しい人のほうが合うんじゃないかと思います。台本を覚えていたり、集中したいときに察してくれたり。

――それぞれに自分の大切な時間を持ったり、趣味を持ちつつ。

互いに楽しみつつ、ふたりの時間も楽しめるのが理想です。

  • (C)テレビ朝日・MMJ

■24時間、整体マッサージ付きのマンションが理想

――伸はゲームにはまっていましたが、瀬戸さんは行き詰まったときなど、どういうことをすると気分転換になりますか?

僕もゲームです。あと最近は海外ドラマ。1日に1回は、仕事のことを考えずに、ただひたすら楽しむ! という時間は、僕にとってすごく大事なので、ゲームをしたりドラマを見たりして、リラックスします。

――今回の「メゾン・ド・オット」には共同サウナが付いています。瀬戸さん自身はどんな設備のあるマンションに住みたいですか?

24時間の整体マッサージが付いていたらサイコーです。仕事が終わって、体や腰が痛いときに行きたくても、もう閉まっていることが多いので。マンションについてたらめちゃくちゃ嬉しい。なんか、おじさんみたいかな(笑)。でもそれが一番希望です。

――確かにいいですね。最後にひと言、メッセージをお願いします。

これからの時代、どちらが主夫、主婦をやるとか、外で働くとか、決まりがなくなってきていると思います。今回のドラマでは毎回違うタイプの主夫が出てきます。もちろん、毎回違うタイプの奥さんも。きっと楽しんで観ていただけると思いますし、僕自身、このドラマで主夫を体験させてもらって興味深かったので、自分も主夫に興味があるという男性にも見てもらいたいですし、女性の方には、いろんなタイプの男性がいるんだなと楽しんでもらえたら。たくさんの気づきもある作品だと思います。フラットな気持ちで観てもらいたいです。

■プロフィール
瀬戸利樹
1995年10月7日生まれ、千葉県出身。2014年にテレビドラマ『弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』で俳優デビュー。翌年、『ストレイヤーズ・クロニクル』で映画初出演を果たす。2016年、『仮面ライダーエグゼイド』に、鏡飛彩/仮面ライダーブレイブ役で出演し、人気を博す。2019年の連続ドラマ『偽装不倫』では、ピンクの髪の年下男子を演じて話題を集めた。現在、FODで『シンデレラはオンライン中!』が配信中。『お茶にごす。』がAmazon Prime Videoにて配信中、テレビ東京でも放送予定。4月クールドラマParavi『理想のオトコ』にも出演が決定しており、今年の公開待機映画に『老後の資金がありません!』がある。

へアメイク:相澤千明 スタイリスト:深野明美 衣裳協力:Apron Story