郵便物の郵送をしたいけれど、郵便局に行く時間がないと悩んでいる人にとって強い味方になるのがコンビニです。24時間365日、好きなタイミングで荷物を郵送してもらえるわけですが、活用するにあたり注意したい点もあります。
この記事では、コンビニで取り扱いのある郵送方法や、コンビニでのゆうパックやレターパックライトの送り方を紹介します。また、そのほかの発送方法や郵便物の受け取り方法についても詳しく解説するのでぜひ参考にしてください。
コンビニで取り扱いのある郵送方法
まずはコンビニが取り扱っている郵送方法について紹介します。
ゆうパック
日本郵便のサービスである「ゆうパック」は、主要コンビニではローソンとミニストップが取り扱っています。セブン-イレブンやファミリーマートでは利用ができないので注意しましょう。
ファミリーマートに関してはゆうパックの郵送はできませんが、ゆうパックを使った受け取りには対応しています。そのため、ゆうパックの受け取り先を最寄りのファミリーマートに指定することは可能です。混同しやすいので間違えないように気をつけてください。
スマートレター
スマートレターは、専用封筒を使った郵送手段です。この専用封筒は郵便局の他にローソン、ミニストップで購入できます。ファミリーマートやセブン-イレブンでは店舗によって異なるので、事前に確認することをおすすめします。
レターパックライト
レターパックライトも同様に専用封筒を使う必要があります。ローソン、ミニストップ、一部のセブン-イレブンで購入可能です。
スマートレターやレターパックライトは日本郵便が提供しているサービスであるため、日本郵便と業務提携の関係にあるローソンは郵送において非常に利便性が高いです。郵送をする際に利用しやすいコンビニはローソンだと覚えておくといいでしょう。
郵送方法別の取り扱いサイズ(重さ)
コンビニから発送できる3つの郵送方法はそれぞれ取り扱いサイズが異なります。
【ゆうパック】
縦・横・厚さの合計が1.7m以内、重さ25kgまで
【スマートレター】
大きさ 25cm×17cm(A5サイズ)、厚さ2cmまで、重さ1kgまで
【レターパックライト】
大きさ 24.8cm×34cm(A4サイズ)、厚さ3cmまで、重さ4kgまで
送りたい荷物のサイズをよく確認して最適なものを選びましょう。
コンビニでのゆうパックの送り方
続いて、コンビニでゆうパックを利用する際の手順を紹介します。
荷物を入れる箱を用意する
まずは、荷物を入れる箱を用意します。ダンボールを持っていない場合はホームセンターや100円ショップなどで購入しましょう。コンビニではダンボールは販売されていないので注意してください。また、ゆうパックの箱もコンビニでは購入できません。ダンボールは、あまりにも大きすぎる箱を使ってしまうと配送料金が高くなるので、荷物の大きさに適した箱を用意するのがおすすめです。
梱包を行う
次に梱包を行います。まず箱の底に新聞紙や広告チラシのようなものを敷きましょう。これは郵便物が直接箱に接触しないために重要です。そして、梱包材で郵便物をくるんで破損を防ぎます。箱に隙間ができてしまうと、破損の原因になるので隙間は梱包材や新聞紙で埋めましょう。運搬中に濡れてしまう可能性もあるため、濡れると困る衣類などは、袋に入れてから梱包するとよいでしょう。荷物を箱に入れたら、ガムテープや透明テープなどで封をして完了です。
注意するべきなのは、郵便物の重量です。あまりにも重いものだと、運搬中に箱の底が抜けてしまうかもしれません。そのため、箱の中央だけではなく、両脇もガムテープなどで封をして強度を高くしましょう。
コンビニに配送する荷物を持っていく
梱包が完了したら送りたい荷物をコンビニへ持っていきます。コンビニのレジの前で配送先などを調べ直していると時間がかかり迷惑になるので、あらかじめ家でメモをしておくといいでしょう。
送り状を店員さんが渡してくれるので、送り先や自分の住所などの必要な情報を記入しましょう。時間指定がある場合は、その旨を店員さんに伝えることで対応してくれます。
配送の際には発払いと着払いに注意しましょう。発払いとは、発送した人が郵送料を払う仕組みであり、着払いとは受け取った人が郵送料を払う仕組みです。発払いで送ると伝えていたのに、着払いで送ってしまうと受け取り自体を拒否されてしまうかもしれません。トラブルにならないようにあらかじめ確認しておきましょう。
コンビニでのスマートレターの送り方
ゆうパックは一定の大きさ、質量を持ったものを郵送する際に便利です。一方で、比較的小さな郵便物を郵送する際はスマートレターやレターパックライトを用いると郵送料金が抑えられます。これらのサービスもコンビニで利用できます。
まずは、スマートレターを利用した郵送方法について詳しく解説をします。
スマートレターの基本情報
スマートレターを利用する際には、郵便物がスマートレターに対応しているかを確認しなくてはいけません。スマートレターは大きさが25cm×17cm、厚みが2cm、重さが1kg以内の郵便物にしか利用できないので注意しましょう。
具体的に郵送できるものは、図書カードなどのカード類や書類、本、CD、DVDなどになります。サイズによっては郵送できない場合もあるので、あらかじめ計測をしましょう。
スマートレターは先ほど紹介したコンビニや郵便局で購入可能です。しかし、郵便局で購入してそこから郵送した場合であっても、追跡システムの利用ができません。高価な商品を送付する場合は、やゆうパックなど追跡システムのある手段を利用しましょう。
スマートレターの料金は一律で180円です。そのため、ゆうパックと比較するとかなり安くなるケースがあります。高価なものや破損が心配なもの以外は、スマートレターで郵送するのがおすすめです。
また、スマートレターは郵便受けに投函されます。ゆうパックのようにコンビニでの受け取りはできません。対面で受け渡しを行う必要はないので、留守でも受け取りができないことはありません。
郵便局での受け取りは可能なので、どうしても家族などに郵便物を知られたくない場合などは利用しましょう。ただ、郵便局の営業時間内に足を運ぶ必要がありますし、郵便局での保管期間は10日と定められているので、なるべく早く受け取りに向かいましょう。
万が一、望まない商品がスマートレターで送られてきた場合は、受け取り拒否が可能です。やり方は簡単で、受取拒否とスマートレターに記載して自分の印鑑を押し、再度ポストに投函するだけです。こうすることで、送り主の元へスマートレターは返送されます。
スマートレターを送る手順
(1)専用封筒を購入する
まずは、スマートレターの専用封筒をコンビニで購入します。専用封筒に郵送先の住所氏名と自分の住所氏名を記入し、郵送する荷物を入れます。スマートレターで郵送した商品が破損した場合の保証はないので、梱包は確実に行いましょう。
(2)ポストに投函する
作業が完了したら、ポストに投函すればOKです。ローソンとミニストップであれば、店内にポストが設置してあります。それ以外のコンビニに関しては、別のポストを利用してください。
なお、スマートレターは土曜日・日曜日・祝日の配達が行われません。ゆうパックや後述するレターパックは土曜日・日曜日・祝日の配達が行われるのですが、スマートレターは行われないので注意しましょう。土日にポストに投函すると、届くのが想定よりも遅くなる可能性があります。
コンビニでのレターパックライトの送り方
続いて、レターパックライトを利用した郵送法をご紹介します。
レターパックライトの基本情報
レターパックライトはA4サイズ(24.8cm×34cm)の専用封筒であり、厚さが3cm以内、重さが4kg以内であれば郵送可能です。スマートレターと比較すると少し大きめのものも郵送できるのが特徴です。
具体的に郵送できるものは、ゲームや洋服などです。スマートレターでは郵送できないものをレターパックライトで郵送するケースも多いです。
レターパックライトはポストに投函すれば配達完了となります。レターパックライトと似たサービスにレターパックプラスというものがあるのですが、こちらは対面での届けてもらうことが可能なサービスです。対面で郵便物を受け取りたい方は、レターパックプラスを利用しましょう。
レターパックライトは370円で購入できます。切手は不要なので、規格内であればどのようなものでも370円で郵送可能です。スマートレターよりも高いですが、郵送できる商品の幅が広いというメリットがあります。レターパックプラスは520円であり、少しレターパックライトよりも高めの値段設定です。
レターパックライトには追跡番号が付いているため、スマートレターと比べると郵送する荷物の行方を調べやすいというメリットもあります。そして配達スピードも迅速で、速達と同じくらいの速さで手元に届くのも特徴です。
レターパックライトを送る手順
レターパックライトの送り方は、スマートレターとほとんど変わりません。レターパックライトの専用封筒をコンビニで購入し、必要情報を記載して荷物を封入し、ポストに投函するだけです。
ヤマト運輸「宅急便」を利用して荷物を発送する方法
ここからは、郵送以外のコンビニでの配送法としてヤマト運輸の宅急便について紹介いたします。
ヤマト運輸「宅急便」とは
クロネコヤマトでおなじみのヤマト運輸の宅急便は、セブン-イレブンやファミリーマート、デイリーヤマザキなどのコンビニで利用可能です。ローソンは宅急便に対応していないので注意しましょう。
配送料金の目安
配送料金は箱の大きさと重さで決まります。送り先の住所によって配送料金は異なり、遠ければ遠いほど高くなります。ここでは目安として関東圏から関西圏に配送した場合の料金を紹介します。
箱のサイズ | 現金(円) | キャッシュレス(円) | 重さ |
---|---|---|---|
60 | 1060 | 1056 | 2kgまで |
80 | 1350 | 1342 | 5kgまで |
100 | 1650 | 1650 | 10kgまで |
120 | 1970 | 1969 | 15kgまで |
140 | 2310 | 2310 | 20kgまで |
160 | 2630 | 2629 | 25kgまで |
目安はこのようになります。キャッシュレスの方が料金安いので、なるべくならキャッシュレス決済を利用するのがおすすめです。
コンビニでの郵便物の受け取り方法
コンビニは郵便物を送るだけではなく、受け取ることも可能です。コンビニを利用した郵便物の受け取り方法について確認しましょう。
ローソン
ローソンで受け取るのは主にゆうパックになります。ゆうパックの受け取り方は2種類に大別できます。
(1)バーコード利用
1つ目は、バーコードを利用した受け取りです。事前にゆうびんIDの登録と居住確認手続きを行ったうえでゆうパックを利用すると、コンビニに荷物が届いた時点で受け取り通知メールが送付されます。
受け取り通知メールにはバーコードが記載されており、レジで見せると荷物を受け取ることができます。通販サイトなどでコンビニ受け取りを選択すると、その通販サイトを通してメールが届きますが、その仕組みと非常に似ているサービスです。
(2)Loppi利用
2つ目はLoppiを利用した受け取りです。受け取り通知メールには受け取り用お問い合わせ番号と認証番号が記載されています。ローソンの店内にはLoppiが設置されており、Loppi上で受け取り用お問い合わせ番号と認証番号を入力することで商品引換券が発行されます。その商品引換券をレジまで持っていけば、荷物と引き換えることができます。
なお、受け取りの際には、本人確認証が必要になります。家まで郵便物を送ってもらった際、印鑑を押したりサインをしたりする必要がありますが、コンビニでも同じような手続きが不可欠です。必ず忘れずに持っていきましょう。
ファミリーマート
ファミリーマートでの荷物の受け取りは、ゆうパックと宅急便の両方が可能です。ゆうパックの受け取りの手順はローソンとほぼ変わりません。受け取り通知メールに記載されているバーコードを店員に見せれば、荷物の受け取りが可能です。 ローソンではLoppiを利用して受け取りを行いましたが、ファミリーマートではFamiポートを利用した受け取りになります。手順自体はローソンとあまり変わりません。
宅急便に関しては、まずクロネコメンバーズへの登録が必須となります。クロネコメンバーズに登録すると、ヤマト運輸から送り状番号と認証番号が送られてきます。それらをFamiポートに入力し、発券された申込券をレジで提示することで受け取りが可能です。ローソンと同様に、本人確認証は必要なので準備しておきましょう。
セブン-イレブン
セブン-イレブンの場合は、ゆうパックではなく宅急便を利用します。受け取りをするためには、クロネコメンバーズへの登録が必要です。クロネコメンバーズに登録すると、ヤマト運輸からお届け予定通知、不在通知が配信されます。
通知はLINEでも受け取ることが可能なので、設定しておくと非常に便利です。通知にはURLが記載してあるので、そこからメンバーズサイトへログインしましょう。受け取り場所を変更することができます。
希望のセブン-イレブンの店舗を選択したら、そこへ荷物が郵送されます。郵送されたら納品完了通知が届くので、本人確認証、印鑑、ご不在連絡票または送り状番号がわかるメールや印刷物を準備してセブン-イレブンへ向かいましょう。
受け取りの際には必ず注文した本人が行かなくてはいけません。また、保管期間は納品してから3日と定められています。この期間を超過すると、受け取り自体ができなくなるので注意しましょう。さらに、クール宅急便や宅急便コレクトには対応していないので注意が必要です。運賃の着払いもできないため、必ず発払いで注文をしましょう。
コンビニでの郵便物の郵送方法をマスターしよう
コンビニから郵便物を郵送したり、郵便物を受け取ったりするのは非常に便利です。夜間でも利用が可能なので、仕事で帰るのが遅い人でも利用しやすいのが魅力です。ただし、コンビニによって対応していないサービスもあります。例えば、ゆうパックをセブン-イレブンに届けることはできないので、通販で商品を購入する際は、どのサービスを利用するのかをよく確認しましょう。
そして郵便物の内容によってはそもそもコンビニ受け取りができないケースもあります。コンビニでの郵便物受け取りは非常に便利ですが、どのようなときでも使えるわけではないので、注意してください。