レターパックはコンビニで購入可能で、ポストに投函するだけで送ることができるという手軽さから、個人はもちろんビジネスでも多く利用されています。しかし、初めて使う場合は書き方がわからず戸惑う方も多いでしょう。
そこで本記事では、レターパックの書き方を見本画像とともにわかりやすく解説します。また、書き方の注意点やレターパックの送り方、送る前に確認すべきことも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
レターパックプラス(ライト)の書き方・見本
レターパックの書き方を、ビジネス向けの場合と個人利用向けの場合に分けてくわしく紹介していきます。
ビジネス向けレターパックの書き方
ビジネスでレターパックを利用する際は、相手に失礼にならないようマナーを守りましょう。取引先企業などにレターパックを送るときに気を付けるべきポイントは、以下の6点です。
【お届け先欄】
・会社や部署宛てに送る場合は「様」を二重線で消し「御中」に訂正する
・記載する際は会社名→部署名→役職名→担当者名の順番を守る
・株式会社の表記は省略せず正確に記入する
・住所も省略せず正確に記入する
【ご依頼主欄】
・「様」「ご」「お」などを二重線で消す
・お届け先欄と同じく、会社名や住所は省略せず正確に記入する
具体的な記入例は、以下の通りです。
個人利用のレターパックの書き方
個人で送る場合の書き方も、基本的にはビジネスで利用する場合とほとんど同じです。ご依頼主様欄では、「様」「ご」「お」などは消します。ただし、相手も個人で親しい間柄の場合などは、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。相手との関係性によって、上手く使い分けましょう。
具体的な記入例は、以下の通りです。
また、品名はできるだけ具体的に記入するようにしてください。内容物がわからない場合、配達に遅れが発生する可能性があります。
局留めにしたい場合のレターパックの書き方は?
ネットオークション、フリマアプリなどの商品を送る際には局留めで発送するケースもあるでしょう。
ここでは、局留めの場合の記入例をご紹介します。
・局留め先の郵便局の郵便番号・住所と「○○郵便局留」を記入する
・必要な場合は「お名前」の欄の上部に相手の住所や電話番号を記入する
局留めの場合は、相手の住所や電話番号の記入は必須ではありません。
レターパックの書き方の注意点
ここでは、レターパックを書く際の注意点について紹介します。
書くときは油性のペンを使う
レターパックに宛名を書くときは、油性のボールペンやサインペンを使いましょう。水性ペンを使うと、雨が降って濡れてしまったときなどに、にじんで読めなくなってしまう可能性があります。
また、文字を書く際は小さく書きすぎないようにも注意してください。誤配を防ぐためには、読みやすい文字ではっきりと書くことが大切です。
品名はなるべくわかりやすく書く
品名を書くときは、開封しなくてもどんなものが入っているかの判断がつくよう、なるべく具体的にわかりやすく書きましょう。
ただし、ビジネスで使う場合は、具体的に書きすぎると機密情報の漏えいにつながってしまう可能性もあるので注意が必要です。不安な方は、上司や関連部署に確認してから書きましょう。
ご依頼主の欄を忘れずに確認
レターパックを利用する際は、お届け先の記入にばかり気をとられてしまい、ご依頼主の欄については見落としがち。しかし、ビジネスで利用する際には、先ほどご紹介した通り「様」「お」「ご」などを二重線で消すのは基本的なマナーなので、忘れず対応するようにしましょう。
また、住所や名前、電話番号などの連絡先も正確に記入することが大切です。これらの項目に不備があると、相手が受け取れなかった場合などに返送することもできなくなってしまいます。それだけでなく、送り主がわからないと相手も受け取ってよいものか判断に困ってしまう可能性もあるので、不備のないように記載しましょう。
追跡番号の書かれたシールをはがす
書き終わったら、レターパック表面の中央下部にある、「ご依頼主様保管用シール」をはがすのを忘れないでください。これを保管しておかないと、荷物の追跡サービスが利用できません。
わかりやすく「はがして差出し」と書かれているので、忘れずにはがしましょう。なお、その下にある配達証のシールまではがさないよう注意してください。
レターパックの送り方
記入が完了し、品物の封入も済んだらいよいよ発送です。ここでは、レターパックの送り方を紹介します。
ポストに投函
レターパックはポストに投函するだけで発送できます。最寄りのポストを探して投函しましょう。一般的な郵便ポストの場合は、右側の「その他郵便物」と書かれた方に投函してください。また、ローソンなど店内にポストがある一部のコンビニでもレターパックの発送が可能です。
郵便窓口で発送
レターパックはポスト以外に、郵便窓口から発送することもできます。レターパックプラスで厚みがある荷物を送りたい場合は通常のポストに投函できないケースもあるので、この場合は近くの郵便局に持ち込んで発送しましょう。
レターパックを送る前に確認すべきこと
レターパックを送る前には、以下の点を確認しておくと安心です。
レターパックで送れるものかどうか
レターパックでは書類や信書のほか、衣類やCD・DVD、書籍やカタログなどさまざまなものを送ることができます。
一方、現金や貴金属などの貴重品、爆発物・毒劇物などの危険物は送ることができません。送付したいものがレターパックで送れるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
補償がなくても問題ないか
レターパックは書留などと違い、配送中に事故があった場合でも補償を受けることができません。重要なものや高価なものはレターパックではなく、書留など損害補償制度のあるサービスで送りましょう。
用途に応じてプラスとライトを使い分ける
レターパックには「レターパックライト」と「レターパックプラス」の2種類があります。
画像の左から青いものがレターパックライトで、赤がレターパックプラスです。2つともサイズは340mm×248mmのA4ファイルサイズで、発送可能な重量も4kg以内と同じなので、どちらを選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。
では、具体的に何が違うのか、それぞれの異なる点を表にしてご紹介します。
異なる点 | レターパックライト | レターパックプラス |
料金 | 日本全国一律370円 | 日本全国一律520円 |
厚さ | 3cm以内 | A4サイズ・4kg以内なら3cmを超えても可 |
配達方法 | 郵便受け | 対面・要署名または受領印 |
上記の通り、レターパックライトとレターパックプラスでは、料金・配達できる荷物の厚さ・配達方法が異なっています。
レターパックプラスではより大きな荷物も配送可能です。また、確実に相手に送り届けたい場合は、対面で受取時の署名や受領印が必要となるレターパックプラスが適しています。用途に応じて上手く使い分けましょう。
レターパックの書き方には注意しよう
レターパックは書類のみならず、さまざまなものを気軽に発送することができます。
ただし、利用する際は、「お届け先」や「ご依頼主」の書き方に注意が必要です。特にビジネスで使う場合は、今回紹介したように「様」を「御中」に訂正するマナーなどを忘れずに行いましょう。
この記事を参考に、ぜひレターパックを使いこなしてみてください。