新しい収入源のひとつとして注目されているUber Eats。実は、配達費とは別にチップがもらえる可能性があることをご存じでしょうか?
配達パートナーにとっては、頑張りに対して通常の配達日に加えてチップがもらえるのはうれしいもの。本記事では、実際にチップがもらえる条件や、もらった金額について、体験談を交えて紹介します。
チップ制度について
海外のホテルや飲食店に置いては、一定のチップを支払うことが礼儀――と聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、こうした文化は、日本においてはあまり馴染みのあるものではありません。
以下では、チップについての基本的な情報をまとめました。
チップとは「サービス料」
チップとは「サービス料」のひとつです。海外では飲食店やホテルなどにおいて、料金にサービス料が含まれていない場所ではチップを支払うのが習わしとなっています。タクシーに乗ると、単純にタクシー料金を払っただけで降りようとすると不思議な顔をされる、なんてことも……。
アメリカでは課税対象
特にアメリカではチップ制度はシステム化されており、飲食店側でまとめてチップを回収し、後で従業員に分配する仕組みも多いようです。さらには、チップを課税対象としているため、従業員はもらったチップをきちんと記録して飲食店に報告する義務があります。
チップが前提で賃金が低い国も
国によってはチップをもらうことを前提とし、もともとの賃金を低く設定していることもあるようです。そのような国ではチップは従業員にとって必要な収入源のひとつと言えます。
日本では質の高いサービスへの「心付け」
日本では基本的にサービス料は料金に含まれているので、客がチップを渡す文化はありません。しかし、特に質の高いサービスを受けた時にはプラスでお礼する「心付け」という文化があり、チップ制度はそれに近いと言えるでしょう。
Uber Eatsでのチップ制度について
日本におけるUber Eatsサービスでも、チップを支払う・受け取る機能が実装されています。とはいえ、飲食店やホテルでサービスを受けて、それに対するチップを払ったり置いていったりするのとは支払い方法が異なります。Uber Eatsのチップ制度はどのようなものなのでしょうか。
もらえるチップの額の相場はあるのか
Uber Eatsでもらえるチップの金額設定に関しては、特に決まりはありません。あくまで、利用者の気持ち次第で受け取れる額が変わります。50円~100円ということもありますし、中には1,000円を超える例もあります。
チップはアプリで受け取れる
Uber Eatsではアプリを経由してチップの受け渡しができます。
ユーザーは注文を完了した後、「評価とチップ」というボタンをタップすると評価ページに遷移します。そのページで、注文金額の何% をチップとして渡すかを選択し、評価をつけてチップの金額を決め、「評価を送信する」をタップすると操作完了です。
配達パートナーは報酬金額でチップが支払われたのかを知ることができます。その日の売り上げはチップを含んだ金額が表示されますが、そのうちいくらがチップだったのかが表記されるようになっています。
誰からの支払いかはわからない
チップは配達履歴に紐付いているものの、誰からの支払いかはわからないようになっています。
そもそもチップは支払わないといけないか?
Uber Eatsのチップの支払いは任意です。つまり、必ずしも支払わなければならないものではないということです。もちろん合計金額には含まれていません。
支払ったチップは全額配達パートナーの収入になりますが、チップを支払うかどうか、支払う場合はいくら支払うかなどは利用ユーザーが自由に決めていいものです。
Uber Eatsでチップを支払う方法
Uber Eatsでチップを支払う方法はアプリを通して支払う場合のほか、配達されたタイミングで直接手渡しする方法があります。
ここでは、直接手渡しする方法を含めて4つの方法をご紹介します。
注文確定時に支払う方法
Uber Eatsで注文を確定した際に「チップを追加する」と表示されます。
そこから渡したいチップの金額を選べばOKです。金額を自分で設定する場合は「編集」をタップしましょう。
配達完了後に支払う方法
商品の配達が完了した際に自動的に、配達パートナーを評価する画面とチップの金額を追加する画面が表示されます。
そこから渡したいチップの追加や編集が行なえます。
注文履歴から支払えば後からでも支払える
商品を受け取ってから最大30日後までは、アプリからチップの支払いが可能です。
- アプリのメニューバーから領収書アイコンをタップ
- 注文を選択
- チップの金額の横にある「チップを追加する」をタップ
現金支払い選択時などは直接手渡しで支払うのもあり
アプリを通してではなく、直接配達時に手渡しでチップを支払うことも可能です。
Uber Eats注文時に現金支払いを選ぶと注文画面からのチップ選択ができません。そのため、現金支払い選択時にチップを支払いたい場合には配達時に手渡しで直接渡すのがいいでしょう。
Uber Eatsでチップをもらえるのはどんなとき?
チップ機能が実装されても、前述したように利用者にとってチップを支払うのはマストではありません。では、チップがもらえるのはどのようなときなのでしょうか。
配達パートナーの態度が良かったとき
チップは配達パートナーへの評価とともに送られます。Uber Eatsの配達パートナーはお店に雇われているわけではなく、仕事の質に基準が設けられているわけでもありません。そのため、配達パートナーから質のいいサービスを受けたら、感謝の気持ちとしてチップを渡そうと考える人もいることでしょう。
手間がかかる配達のとき
雨の中の配達や長距離移動を伴う配達を完了した際など、注文者が配達パートナーへの感謝・労いの気持ちを抱いた際に、チップが支払われることがあります。
早朝・深夜の配達
早朝や深夜は対応できる配達パートナーが限られてくるため、そういった時間帯に配達してくれたことに対して、感謝の気持ちのチップをもらえる可能性があります。
配達先が海外の方だったとき
配達した先のお客さんが海外の方だった際、日本に比べてチップに馴染みがあるケースも多く、もらえる確率は高まることでしょう。
Uber Eatsでチップをあげる人の心境は?
Uber Eatsのチップ機能は、配達パートナーだけではなく多くの利用者に喜ばれています。これまでチップをあげたかったけどどうしたらいいかわからなかった、という利用者も少なくありません。
日本ではチップ制度が一般的ではないにもかかわらず、Uber Eatsではチップをあげたいと思う利用者の心境はどのようなものなのでしょうか。
感謝の気持ち
真面目で礼儀を重んじる日本の文化において、家にいながら料理の注文をでき、誰かが配達してくれる環境というのは新鮮でありがたく感じられるようです。配達パートナーは当然仕事としてやっているわけですが、自分のためだけに料理を運んでくれることに対しての感謝の気持ちを、チップというわかりやすい形で伝えたくなるのでしょう。
申し訳なさ
深夜や雨が降っているとき、外出が面倒だからという理由で配達を依頼することはあるでしょう。海外では文化的背景から配達してもらってもチップを渡せば問題ない、という感覚があるかもしれません。しかしチップ制度がない日本では、自分が面倒に感じることを配達パートナーにさせているということに申し訳なく思い、チップ機能を利用するのかもしれません。
まとめ
Uber Eatsでのチップ機能についてまとめました。チップ機能の実装有無にかかわらず、配達パートナーと飲食店、あるいは配達パートナーと利用者との間では、チップにまつわる心温まるやりとりが多く交わされているようです。
Uber Eatsを利用した際、好感が持てる対応を配達パートナーにされたら、ぜひチップ機能を使ってみましょう。