アメリカの人気コミック「マーベル・コミック」の各作品を、同一の世界観のもとに描く実写映画化プロジェクト「マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe=MCU)」。スーパーヒーローたちが集合する「アベンジャーズ」をはじめ各作品が世界的なヒットを記録しており、日本でも大人気となっている。
壮大な世界観と圧倒的なヴィジュアル、息もつかせぬスリリングなストーリーやアクションもさることながら、それぞれのキャラクターの際立った個性もまた、シリーズの大きな魅力となっている。そこで今回はマイナビニュース男女会員502人にアンケートを実施し、「最も好きなアベンジャーズシリーズの登場人物」とその理由聞いてみた。
※本稿における「アベンジャーズシリーズ」とはマーベル・ヒーローズが出演する作品を指します
Q.アベンジャーズシリーズはご存じですか?
「はい」(64.8%)
「いいえ」(35.2%)
調査の結果、マイナビニュース会員でアベンジャーズシリーズを知っている人は64.8%と、およそ3人に2人は同シリーズを認知していることがわかった。
そして、アベンジャーズシリーズを知っている人に最も好きなアベンジャーズシリーズの登場人物を厳選してもらった結果は以下の通り。
アベンジャーズの人気キャラクターランキング
1位「トニー・スターク:アイアンマン」(26.7%)
2位「ピーター・パーカー:スパイダーマン」(21.1%)
3位「スティーブ・ロジャース:キャプテン・アメリカ」(7.2%)
4位「ブルース・バナー:ハルク」(4.8%)
5位「スコット・ラング:アントマン」(4.3%)
6位「ドクター・スティーヴン・ストレンジ:ドクター・ストレンジ」(4.0%)
7位「ヴィジョン:ヴィジョン」(3.5%)
8位「ソー・オーディンソン:ソー」(3.2%)
8位「サム・ウィルソン:ファルコン」(3.2%)
8位「ティ・チャラ:ブラックパンサー」(3.2%)
8位「キャロル・ダンバース:キャプテン・マーベル」(3.2%)
1位「トニー・スターク」を選んだ理由
・「単独の映画(アイアンマンシリーズ)が好きなので」(48歳男性/セキュリティ/その他・専業主婦等)
・「ロバート・ダウニーJr.が好きだから」(61歳男性/フードビジネス/IT関連技術職)
・「すかしてるけど、いざと言う時はやる男だから」(49歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「見た目など、キャラクターとぴったりだから」(44歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「アベンジャーズより、アイアンマンのシリーズでよく見たのでなじみがある」(63歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「なんといってもロバート・ダウニーJr.の演技がすばらしく、シリーズ・ラストでは泣けてしかたなかったので」(59歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「アイアンマン1ではストーリーの面白さや、トニー・スタークの演技のうまさが際立ってとても面白かったです」(57歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/IT関連技術職)
・「アイアンマンから大好きで見ている。カリスマ性があって、強くて優しいヒーローのイメージを持っているから好きです」(41歳女性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「シリーズの中で初めて観たので特に印象に残っています。割と普通な感じに見える裕福めなおじさまが、自分で武器を開発して作って戦うという、逞しい展開に驚かされました!」(46歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)
・「やはり、特殊な能力や体を持ったヒーロー・ヒロインより、普通の生身の『おじさん』が主人公の方がちょっとしたリアリティがあって良い」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「大金持ちの天才科学者(発明家?)で、自己中心的なワガママおぼっちゃまがアイアンスーツを作り出し、正義の味方になったのも『結局道楽じゃねぇか!』って感じで、設定のめちゃくちゃぶりが、いかにもアメリカっぽくて好き」(58歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「やはり、莫大な資産を投入して作るロボット『サイボーグ』は男の子の憧れですね。元々は兵器を作る会社ですけど、試行錯誤しながら強いアイアンマンを作る過程は楽しそうだし、面白いっ!! 莫大な資産あれば、自分もアイアンマンみたいなロボットを作りたいですね」(48歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
2位「ピーター・パーカー」を選んだ理由
・「子どものころアニメで見たことがあり、親近感がある」(62歳男性/教育/専門サービス関連)
・「アメコミ時代から好きなキャラクターで、グッズも集めていたため」(41歳男性/通信関連/営業関連)
・「すごく昔に見たけど、印象が強く残っている」(47歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「やっぱり世代的にスパイダーマンが一番ワクワクするので」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「スパイダーマンになったいきさつが面白い。アクションが派手で格好いい」(50歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「特殊な能力を除けば、日常は本当に普通なので」(50歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「普段は平凡で、どちらかというと非力な方に見える学生が、実はスパイダーマン! アクションシーンもワクワクします」(52歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「ヒーローのわりに精神的に弱かったり、情けなかったり、人間味があるから。欲をいえば、もっとイケメンな俳優さんに演じて欲しいです。ヒロインもいつも微妙なので、できればもっと美人な女優さんがいいなと思ってしまいます」(52歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「蜘蛛の糸でビルの谷間を自由自在に飛び回り、気分が爽快になる」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)
3位「スティーブ・ロジャース」を選んだ理由
・「アメリカの象徴というイメージだ」(53歳男性/繊維/事務・企画・経営関連)
・「考え方に筋が通っている。リーダーシップがある」(57歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「アメリカンヒーローの代表なので、格好良い」(49歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
・「アベンジャーズの中で最も知性的で勇敢、信頼できるヒーローと思う」(58歳男性/教育/事務・企画・経営関連)
・「『キャプテン・アメリカ』は不朽の名作だと思います。今までに10回以上見ております。もっとたくさんの人に見てもらいたいです」(45歳男性/その他/専門職関連)
4位「ブルース・バナー」を選んだ理由
・「昔のTVシリーズ『超人ハルク』が懐かしいので」(56歳男性/その他/専門サービス関連)
・「何しろハルクがとても大好きです。なんとなく腕白そうなところが、たまりませんね。怪力感がたまりませんね」(61歳男性/ビル管理・メンテナンス/事務・企画・経営関連)
・「他のメンバーと違い、唯一の怪物だから」(56歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「彼の心の根底にある、仲間も含め、そして人間に限らず、すべての愛する事象に対しての優しさ。彼の宿命に対しての悲しみ。それらを踏まえつつ、乗り越え、力を開放する心にとても共感する。私もそうありたいと思う」(47歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
5位「スコット・ラング」を選んだ理由
・「キャラクターが面白いから」(54歳男性/農林・水産/その他・専業主婦等)
・「良い役者さんですね。役柄によくあってます」(70歳男性/セキュリティ/技能工・運輸・設備関連)
・「意表をつかれ、まさかのアリ! やられた!って感じで、アベンジャーズシリーズの中でアントマンが一番好きです。その印象が強くて、アベンジャーズと言えばアントマンが頭にすぐ浮かびます」(56歳男性/繊維・アパレル/販売・サービス関連)
6位「ドクター・スティーヴン・ストレンジ」を選んだ理由
・「異色のキャラクターだから」(45歳男性/セキュリティ/専門サービス関連)
・「ハラハラドキドキして面白い」(37歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「ドクター・ストレンジが完全なアクション映画だという点で、遊びの要素が強くなっている点が評価できます。ストレンジが物質主義的な思考では想像できない、超自然的な世界を見せてくれるので面白いと思います。CGのシーンでは暗黒の世界をとても静かに描いていて、スタンリー・キューブリック監督作品を思い起こさせる独特の描写を見る感覚に陥りました。全体的に幻想的なシーンは見終わった後でも、もう一度見たくなる面白さが沢山あると感じています」(53歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
7位「ヴィジョン」を選んだ理由
・「見ていてワクワクする」(53歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
8位「ソー・オーディンソン」を選んだ理由
・「異世界感があるから」(33歳女性/その他/その他・専業主婦等)
8位「サム・ウィルソン」を選んだ理由
・「ものすごくパワフルでカッコいい!」(48歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
8位「ティ・チャラ」を選んだ理由
・「高い知能と身体能力で、どんなものも破壊できるミステリアスな存在。かっこいい」(47歳女性/繊維・アパレル/技能工・運輸・設備関連)
8位「キャロル・ダンバース」を選んだ理由
・「強い女性にあこがれる」(64歳男性/教育/その他技術職)
最も好きなアベンジャーズシリーズの登場人物まとめ
調査の結果、アベンジャーズシリーズを知っていると答えた人は64.8%となり、全体の6割以上がアベンジャーズシリーズの存在を認識していることがわかった。
最も好きなアベンジャーズシリーズの好きな登場人物を聞いたところ、3割近い人が支持した「トニー・スターク」となった。以下、2位「ピーター・パーカー」(21.1%)、3位「スティーブ・ロジャース」(7.2%)、4位「ブルース・バナー」(4.8%)、5位「スコット・ラング」(4.3%)と続いた。「好きな作品アンケート」に引き続き、アイアンマン・スパイダーマンのトップ2の強さが際立っている。
なぜ、その人物を選んだのか、理由を紐解いていこう。
1位「トニー・スターク」では、何といってもトニー・スターク=アイアンマンを演じたロバート・ダウニーJr.の演技を絶賛する声が相次いだ。巨大軍需産業のオーナーであり、天才科学者のトニー・スタークが戦地で囚われの身となる。過酷な環境の中でアイアンマンのプロトタイプを開発し、脱出に成功。
同時にこれまでの自らの行いに疑問を抱き、パワードスーツに身を包んだスーパーヒーロー=アイアンマンとして転生する。自身もドラッグ禍で苦しんだロバート・ダウニーJr.の人生と重ね合わせ、感情移入をした人も多かったようだ。
2位「ピーター・パーカー」では、超常能力を持ちながらも、生身の高校生として苦悩するピーターの姿に共感するという声が寄せられた。スパイダーマンはアベンジャーズシリーズ以前から日本ではよく知られたキャラクターであり、その知名度の大きさもランキングに寄与したようだ。
3位「スティーブ・ロジャース」では、ある種マンガチックな、コミカルでわかりやすい設定が評価された。第二次世界大戦中のアメリカの「スーパーソルジャー計画」に参加し超人になるも、70年間氷漬けになり現代に再生。やや古めかしい言動や揺るぎない正義感、抜群のリーダーシップなどが好感されている。
「苦悩するヒーロー」という、アベンジャーズシリーズに共通するヒーロー像にあって、中でも最も苦悩しているのが4位「ブルース・バナー」だろう。怒りが募ると本人の意志に関係なく緑の怪物=ハルクへ変身し、誰にも制御不能な暴走を続ける。普段の穏やかな天才物理学者ブルース・バナーとのギャップはこのキャラ最大の魅力の一つであり、そこに萌えるという声も多い。
5位「スコット・ラング」は、キャラクターのユニークさや演じる俳優の力量などが評価されたようだ。6位「ドクター・スティーヴン・ストレンジ」、7位「ヴィジョン」もまた、その異色のキャラクターが高い評価につながっている。
もともとマーベル・コミックのヒーローたちは、それぞれが独自の世界観の中で創造され、活躍していた。コミックス時代から各作品間のクロスオーバーは見られたものの、実写映画化プロジェクトであるMCU(アベンジャーズシリーズ)で本格的に世界観が共有され、スーパーヒーローたちが共演/競演を果たしている。
その結果、それぞれのキャラクターの違いがより際立ち、各人の個性をいっそう楽しめることになった。今後もさまざまなヒーローたちの冒険に、私たちは胸を躍らせることだろう。
調査時期: 2021年2月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計502人(男性: 427人、女性: 75人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません