演歌歌手の丘みどりが、あす2日に放送されるカンテレ・フジテレビ系ドキュメンタリー番組『セブンルール』(毎週火曜23:00~)の密着を受ける。

  • 丘みどり=カンテレ提供

伸びのある歌声と明るいキャラクター、そして歌の世界観を情感たっぷりに演じる表現力を合わせ持つ丘は、『NHK紅白歌合戦』に2017年から3年連続出場を果たした。一躍、演歌界で若手のトップに躍り出たが、決して順風満帆な歌手活動ではなかったという。

5歳の頃にコンサートで見た鳥羽一郎に憧れ、演歌の道を志した丘は、11歳で地元・兵庫県の日本民謡祭名人戦に優勝し、「民謡の天才少女」と呼ばれた。演歌歌手への足掛かりになればと、18歳でアイドルとしてデビュー。ところが、演歌の世界からはほど遠い仕事ばかりで、「私は一体何がしたかったんだっけ」と戸惑う毎日を過ごしていた。

3年後に、念願の演歌歌手として再デビューを果たしたが、「歌がうまいわけでもないし何の特徴もない」と、ヘソ出しにミニスカートの衣装を求められ、観客からは「そんな恰好で演歌を歌うんじゃない」と怒られたこともあった。

それでも、「自分の演歌を聴いてほしい」と地道に全国を回って営業活動を続け、ファンの心をつかんでいった。31歳の時には「霧の川」で日本作曲家協会音楽祭・奨励賞を受賞。歌を指導するボイストレーナーは「低音から高音まで幅広い音域が出るから、大きな歌が歌える」と彼女の魅力を語る。

昨年、デビュー15周年の節目を迎えたが、コロナ禍で年間130本行っていたコンサートは軒並みキャンセルになり、年末の『紅白歌合戦』にも落選。ショックな出来事が重なる中、「私がしてきたことは間違ってたんかな…」と漏らし、後悔を見せることも。人知れず悩みを抱える彼女を奮い立たせるのは、亡き母からもらった“ある言葉”だというが、その言葉には“母の夢”が込められていた。

カメラは、歌番組やコンサートの裏側だけでなく、日本舞踊や歌のレッスン、さらにオフの日にも密着。歌のレッスンでは、NiziUのヒット曲をはじめ、演歌以外の曲を練習する一幕も映し出す。「ステージに立てることは当たり前じゃない」と語る丘。いつも観客に最高のステージを届けようとする思いや、影ながら彼女を支える父親の存在とは。大きな挫折を経て、新たな道へと向かう演歌歌手・丘みどりの7つのルール迫る。

スタジオでは、「応援したくなる!」と丘の活躍を願うYOU。紅白歌合戦で共演経験のある長濱ねるは、紅白舞台裏での「大物歌手」との思い出を語り、笑いを誘う。さらに、「エゴサーチ」で盛り上がる出演者たち。「悪口を探してしまうので…」という長濱に対し、エゴサをやる派の青木崇高。一方、尾崎世界観は「本当に元気な時にギャンブルでやってみる」と“ある検索ワード”を披露し、上級者ぶりをアピールする。

番組では、インスタライブを2日20時から開催。昨年の放送で反響が大きかった料理家・ぐっち夫婦が視聴者と一緒になって「7分でできる"春のおつまみ”」作りを生配信する。