スーパー戦隊シリーズの映画最新作として、3本立てで公開される『魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』『騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』『機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い! オール戦隊大集会!!』の完成報告イベントが9日、行われた。

イベントには、シリーズ最新作『機界戦隊ゼンカイジャー』より駒木根葵汰、終盤に向けてさらなる盛り上がりを見せている『魔進戦隊キラメイジャー』より小宮璃央、映画ゲスト壇蜜、熱い戦いと展開を見せてくれた『騎士竜戦隊リュウソウジャー』より一ノ瀬颯、長田成哉、映画ゲストの宮原華音が参加。そして、シリーズ第一作『秘密戦隊ゴレンジャー』より誠直也が、『ゼンカイジャー』映画ゲストとして登壇した。

『魔進戦隊キラメイジャー』で熱田充瑠/キラメイレッドを演じる小宮璃央は、延期を経て公開が決定した映画に「やっとかという気持ちと、こうやって無事見ていただけることがうれしい」とコメント。一年間戦隊に参加して、「いまGロッソで公演をしているのですが、このご時世でも子どもたちが遠くから見に来てくれるのが本当にうれしい。声は出せないけど、マスク越しでも笑顔が見えてくるんです」と顔をほころばせた。次の戦隊となる『機界戦隊ゼンカイジャー』駒木根葵汰に向けて、「僕たちはイベントなどはできなかったけれど、そういう一つ一つのことを大事にしてほしい」と思いを託した。そしてファンに向けて、「ぜひ!とは言いにくいですが、よきときに見に来ていただけたら」と呼びかけた。

『魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』で悪夢のマエストロ"ミンジョを演じる壇蜜は、「こうしたヒーロー作品では、『地球防衛未亡人』という作品に出たことがあるのですが、それとはまた違う感じで、ミンジョはすごく強いんです」とコメント。さらに、戦隊作品に参加して気づいた3つのこととして、「一人ひとりスーツの色は違うけれど、みんなが一つの隊になって一人じゃできないことができるんですね」と、核心を突く一つ目。そして、「敵も味方にも戦う事情がある。背景を見る大切さも必要」と、敵役としての目線から語った。さらに、「変身・変形中には攻撃してはいけない。これは大事ですね、フェアプレイ」と語り、笑いを誘っていた。

『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でコウ/リュウソウレッドを演じた一ノ瀬颯は、映画でテレビシリーズ32話と33話の間をつなぐ知られざるリュウソウジャーたちの物語が描かれることについて、「僕たちにとってもターニングポイントになったエピソードだったのでうれしい。たくさん成哉さんに相談して演技に臨んだ思い出があります」と振り返った。一年間「スーパー戦隊」に参加して得られたものを問われた一ノ瀬は、「挑戦する勇気」を挙げ、「僕自身、演技経験がないなかでの参加でした。普通にいただいた役をこなすというやり方もあるんだと思いますが、演技で挑戦をして、役を通して殻を破ることの大切さを教えてくれた」と成長したりりしい面持ちで語った。映画について、一ノ瀬は「作品が終わって、みんなほかのいろんな仕事をしているのに久しぶりに会っても変わらず、こんなにも戦隊の絆は強いものなんだなと思いました。こんなふうに家族みたいになれるのは戦隊しかないと思っています。その思いが天国にも届いたら」と、2020年12月に25歳の若さで亡くなった龍井うい役の女優・金城茉奈さんへの思いを語り、目を潤ませた。

『騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』でその真意が描かれる騎士・ナダを演じた長田成哉は、「ナダがあのビデオメッセージを撮ったときのエピソードがわかっていなかったので、そこを描いていただいたのはうれしかったですね。今回のビジュアルでは、自分の顔がとても大きく使われていたのでびっくりしました」とコメント。劇中で熱いドラマを生んだ役どころについて、「ナダが自分にそっくりだったんです。キラキラしたみんなに憧れがあるけれど、いままで自分がしてきたことに自信もある。そういう立場の方はたくさんいると思うので、共感してもらえることが多かった役でした。でもナダは自分ひとりでは成立しなくて、みんながいたからこそ変わることができた。ナダは"不屈の騎士"なので、大変な時にどうするか、それがすごく大事なんだということを教わりました」と、思いを語った。

『騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』ゲストで、『仮面ライダーアマゾンズ』で見事なアクションを披露していた宮原華音は、「『リュウソウジャー』の撮影現場を見学に行ったことがあって、その時にすごく仲が良い現場だなという印象があって、ずっと"出たい"と思っていました。映画ではまたアクションをやらせていただいています。すごく楽しかったのですが、悔しい部分も多かったので、まだまだだなと思いました」とストイックな一面をのぞかせた。

『機界戦隊ゼンカイジャー』で五色田介人/ゼンカイザーを演じた駒木根葵汰は、映画について「撮影現場で歴代レッドと歴代の敵たちが集まったシーンは本当にすごかった」と振り返る。先輩レッドとして堂々とコメントする小宮を見て、「小宮くんとは昔から知り合いなんです。でも、戦隊に参加して、一年でこんなに人って成長するんだと思いました。僕も一年を通して成長したなというところを見せるためにも、一年間走りぬきたい」と決意を語った。

そして、シリーズの初代レッド、『秘密戦隊ゴレンジャー』海城剛/アカレンジャーを演じた誠直也は、「戦隊に出ていたのはほぼ半世紀前。それを思うとなんともいえない、感無量で、時の流れを感じるね」とコメント。『ゼンカイジャー』で45番目となる長寿を誇る「スーパー戦隊」だが、「当時『秘密戦隊ゴレンジャー』は受け継ぐものはない新しいものだった。とにかく一生懸命やってみようと思ってやっていたものが45作品も続いたことがうれしい」と目を細めた。

最新作『ゼンカイジャー』の斬新な設定について、「一人を除いてみんながロボットなんだよね。最高だよ! 製作者もいろいろ考えるなと感心しました。これなら50作は簡単にいくんじゃないか。50作目で杖を突きながら参加できたら。よろしくお願いします!」と笑顔で語った。「スーパー戦隊」に参加して得たものを聞かれると、誠は「今日ここにいることがすべてです」と重みのある言葉で回答。そして後輩たちに向け、「番組の対象はやっぱり子どもです。子どもはごまかしがきかないから本当に怖い。小手先でやってはいけない」と身の引き締まる激励を送った。

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