• 本田翼(左)と杉野遥亮 (C)NTV

――主演の本田翼さんの印象を聞かせてください。

本田さんは昔からテレビで見ていて、きれいな方だなと思っていましたが、実際にお会いしてみたら、いい意味ですごく変わった方でした(笑)。話のテンポやリズム、話す内容がユニーク。自分とは違う発想を持ってる方なのですごく気になります。

――具体的にどういう点がユニークなのでしょうか?

どう伝えればいいのか分からないんですが、「本当にそう思ってる!?」と思うことが結構多いんです。また、聞いてなさそうでよく話を聞いてくれていて、意外とツッコミが上手いというか、ボケとツッコミの両方を知っている人。とにかく外見と内面にすさまじいギャップがあって、その個性がすごくいいと思います。

■“ヤリモク”、“メシモク”は自分をごまかしている

――劇中で登場する、体が目的の“ヤリモク男子”や食事が目的の“メシモク女子”などについては、どんなふうに捉えましたか?

そういうことだけが目的なら、もっと相手を選んだほうがいいのになと思いました。ただ、“ヤリモク”や“メシモク”と言いながらも、実は相手の関係性を改善したいと思いつつ、自分をごまかしているのかなと。結局はみんなが、本質的につながれる人を求めているとも思いました。

――今回3組の恋が並行して描かれていきますが、まさにそこが大切なテーマになっていますね。

妙子と誠は、お互いに不器用ですが、言いたいことを言い合える仲なんでしょうね。とはいえ、それがなかなか難しい。誰もがそう思っていても、自分からぶつかっていかないと分からないし、自分で言葉を発さないと、相手に届かないんですよね。「伝わってるつもり」とか「伝えてるつもり」とか、そういうことがなくなればいいのになと思いました。

僕も本作に出演したことで、気づくことや再確認することがたくさんありました。ぜひこのドラマを見て、人と人とが求め合うことにキュンキュンしてもらえたらうれしいです。

  • (C)NTV

●杉野遥亮
1995年生まれ、千葉県出身。「第12回FINEBOYS専属モデルオーディション」でグランプリを獲得し、芸能界入り。映画『キセキ -あの日のソビト-』で俳優デビュー。ドラマ『ゼロ 一獲千金ゲーム』『俺の話は長い』『ハケンの品格』(日本テレビ)、『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS)、『新しい王様』(TBS×Paravi)、『教場II』(フジテレビ)、『山本周五郎ドラマ さぶ』(NHK BSプレミアム)、映画『居眠り磐音』、『羊とオオカミの恋と殺人』、『水上のフライト』などに出演。2021年は『アプリで恋する20の条件』のほか、『直ちゃんは小学三年生』(テレビ東京)などのドラマ、映画『東京リベンジャーズ』などの出演が決まっている。