元テレビ東京でフリーアナウンサーの鷲見玲奈が、1月10日に放送される日本テレビ系スペシャルドラマ『アプリで恋する20の条件』(22:30~23:25、Huluで7日から先行配信)で、女優デビューを果たす。

バラエティ番組などでの演技経験はあるものの、本格的なドラマ出演は初めてで、実際に撮影現場を経験して「すごく楽しかったので、また挑戦したい」と意欲を示す。そんな鷲見に、今回の役への思いや撮影エピソードを聞いた――。

  • 『アプリで恋する20の条件』に出演する鷲見玲奈 撮影:蔦野裕

    『アプリで恋する20の条件』に出演する鷲見玲奈 撮影:蔦野裕

■「ミステリアスな女性」演じるのに苦戦

映画『午前0時、キスしに来てよ』『ひるなかの流星」などで知られる新城毅彦監督が、鷲見、本田翼、杉野遥亮、山本舞香、濱津隆之、野村周平の演じる6人の男女による“マッチングアプリ”を通した出会いを描く今作。

鷲見が演じるのは、ミステリアスな雰囲気を持つ三上咲子(29)。“マッチングアプリの達人”を自称する遙斗(野村)に対して、思わせぶりな態度で翻ろうするという役どころだが、「演技は挑戦してみたいことのひとつで、お話をいただいたときは『うれしい』という反面、『大丈夫かな』という不安もありました」と明かす。

メイクや衣装は「普段に近いもの」とのことだが、自分自身は「ミステリアスではなく、冗談を言ったり笑いに走ってしまう、あけっぴろげなタイプ(笑)」という彼女にとって、咲子という役柄には苦戦したそう。

「ミステリアスな女性を演じるのは難しかったです。余裕を感じさせる微笑みだったり、しぐさだったり、あるいは言葉と言葉の間や、歩くスピードまでそういったところまで意識しないと、“人”は描けないのだと思いました」

あえて気分を変えようと、普段は使わない香水をつけるなど、役に対しての作り込みに挑んだという。そして、アナウンサーならではの悩みもあったと明かす。

「最初は、どうしてもセリフをはっきり言い過ぎてしまったり、セリフを急いでしまったりすることが多かったです。そうすると、リアリティがないんですよね。言葉のひとつひとつをしっかり言わない、語尾まではっきり言わないという、これまでアナウンサーとして教わってきたこととは、反対のことをやるのは難しかったですね」

  • 主演の本田翼 (C)NTV

■撮影現場で本田翼があのCMダンス

今回の取材のために「面白かったエピソードをメモしてきたんです」という、サービス精神たっぷりの鷲見。

「現場はアットホームな雰囲気で、今日絶対に話そうと思っていたのは、撮影の待ち時間に皆でストーブの前でおしゃべりしていたときのこと。屋外で風も結構強かったので、(飛沫防止などに使われる)アクリル板が倒れてきて、濱津さんの後ろ頭にコツンと当たったんです。それがおかしくって、皆で『濱津さんおいしいですね~!』って(笑)」

他にも、「本田さんがダンスをしているCMがあるじゃないですか。それを山本さんが踊っていたら、本田さんが『違うよ~』って言いながら踊ってくれて、すごくかわいかったですね。休憩中はこんな感じだったんですけど、『本番行きます』と言われたら、皆すぐにスイッチが入って、切り替えの早さがすごくて勉強になりました」と、撮影現場の様子を教えてくれた。