長谷川博己主演のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜20:00~)の第39回「本願寺を叩け」が3日に放送される。2021年最初の放送を前に、主人公・明智光秀役の長谷川がコメントを寄せた。

  • 左から織田信長役の染谷将太、明智光秀役の長谷川博己、羽柴秀吉役の佐々木蔵之介

■明智光秀役・長谷川博己コメント

約1年半光秀を演じさせていただきました。撮影中いろいろなことがありましたが、長期間の撮影の中で、キャラクターに深みが増したといいますか、熟考して光秀という役に向き合えたすごくいい時間だったなと思います。早く結末を迎えたいと思う気持ちもある一方で、いざ終わりに近づくとこの役から離れることに少し寂しい気持ちもしています。

光秀は、さまざまな登場人物たちにたくさん刺激を受けます。共演者のみなさんからもらった光のようなものを自分の中に取り入れて、光秀をここまで体現できたと思います。いまは光秀が本当にこういった人生だったのではないかと疑いなく思えていますし、そのくらい、光秀の人生をがっちり過ごせました。

こういった状況なので、雑談などはたくさんできなかったのですが、終始ミステリアスだった(信長役の)染谷さんに色々と話しかけてみたり、(秀吉役の)蔵之介さんには現場を引っ張ってもらったり、制限がある中でみなさんと楽しい時間を共有させていただきました。

これから物語は佳境を迎えることになりますが、その先にはみなさんも気にされている「本能寺の変」が待っています。この作品の中で新しい明智光秀を描いてきましたが、「本能寺の変」に関してもこれまでにない新しいものになるのではないでしょうか。なぜ、光秀は「本能寺の変」に至ったのか。見てくださる皆様に、その心の機微を感じ取っていただき感情移入していただけたらうれしいです。

この役から離れるのは少し寂しい気持ちもありますが、クライマックスは本当に面白いものになっていると思いますので、最後までみなさんに楽しんでいただければ嬉しいです。そして、次に始まる『青天を衝け』につなげられたらいいなと思っております。ずっとこうやって大河ドラマを続けていってもらいたいなと、なにがあっても続けてもらいたいなと思っています。

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