女優の小芝風花が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』が、23日(毎週土曜23:00~)より放送される。昨年12月2日、イベント「オスカープロモーション2021年新春晴れ着お披露目」に出席した小芝が、その役どころや2021年にかける思いを語った。

  • 小芝風花

2014年に映画『魔女の宅急便』の主演・キキ役に大抜てきされ、ブルーリボン新人賞や日本映画批評家大賞新人賞を授賞。その後も『トクサツガガガ』(NHK)、『べしゃり暮らし』(テレビ朝日系)、『パラレル東京』(NHK)など多数の作品に出演し、昨年は『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)のヒロイン、『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)の主演などを務めた。

そんな小芝が『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』で演じる主人公・清水萌子美は、ヌイグルミや石や植物など、感情を持たないとされているモノの気持ちがわかってしまうという繊細な“感覚”の持ち主。不思議な感覚を持っているがゆえ、他人との関わりを極力持たないようにして生きていたが、あることをきっかけに、広い世界に踏み出すことを決意。さまざまな経験を重ねながら、成長していく姿が描かれる。フジテレビ系列『僕の生きる道』シリーズをはじめ、数々のヒットヒューマンドラマを手がけてきた橋部敦子氏が脚本を務めるハートウォーミングなホームドラマだ。

コロナ禍に放送されるホームドラマということで、小芝は「新型コロナの影響で家にいる時間がすごく多くて、家族との距離感もニュースで報道され、様々な家族のエピソードなどが話題になっていたと思います」と前置きし、「今回の作品も、一見平穏そうな家族なのですけど、実はバラバラだったっていうのが、私の演じるモコミの行動によって明らかになっていく、でもそのバラバラだった家族がひとつにまたなっていくというホームドラマであるので、共感していただける方もいらっしゃるかもしれないと思います。すごく優しい作品になっているので、ちょっとあたたかい気持ちになっていただけたら」と呼びかけた。

役どころについては「私の演じるモコミは物の思いがわかる、言葉がわかる、ちょっと変わった感覚を持っている女の子で、ずっと私は変わってる子だと周りから思われて、変な子だと思われているレッテルの中で生きてきたんですけど」と説明し、「そこから自分の殻をやぶって広い世界に飛び出していくので、いま悩んでいる方だったり、一歩なかなか踏み出せない人にも、優しく背中を押せるような作品になるように」と意気込みをアピール。

そんな小芝は今年が年女。「丑年なので駆けづらいんですよね(笑)」と笑顔を見せ、「これまでもゆっくりとした小幅で歩んできたのが結構繋がってきていて、もう1回この子とお仕事をしたいって、同じ監督さんと2度3度ご一緒させていただける機会が少しずつですが増えてきて」と振り返る。その手応えをかみしめ、「牛みたいにゆっくりなペースかもしれないですけど、自分のペースで今まで通り頑張っていきたい」と決意を新たにした。