新型コロナウイルス感染拡大の第3波が襲うなかの12月14日、紆余曲折を経ながらもGo To トラベルが、12月28日0時~2021年1月11日24時出発の旅行については、全国一律で割引の対象外とする処置が決定した。年末年始の移動を極力控えることを要請されたかたちだ。
これにより、年末年始の帰省を諦めた、という人もいるかもしれない。また同じ流れで、初詣に関してもどうしようかと思案している人もいることだろう。今回はマイナビニュース会員804人に「年明けの初詣に行く予定はあるか」を聞き、その理由を教えてもらった。
Q.年明けの初詣には行く予定ですか?(今具体的な予定がなくても、誘われれば行こうと思いますか?)
「はい」(39.6%)
「いいえ」(60.4%)
Q.その理由を教えてください(自由回答)
■「初詣に行く予定がある」
・「1年のスタートは例年通りのことをしたい。人が少ない時間に行くなど配慮したい」(32歳女性/教育/その他・専業主婦等)
・「コロナがおさまっていれば、時期を見てお参りだけは行いたい」(39歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
・「お世話になった神社には御礼をしたいし、今後の感染症収束を祈願したい」(35歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「毎年の楽しみだし、露天商の人たちを助けたいし、早くコロナが終息するよう拝みたいから」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「ほぼ毎日散歩していて、途中に通る神社があるのでお参りしています。初詣とかじゃなくても、その流れで行くと思います」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「コロナの感染は確かに心配だが、しっかりと感染対策をして、人がなるべく集まらない時を選んで行きたいと思っている」(49歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「やはり年始の参拝は必ずしたいので、あまり人が来ない神社に行く予定です」(47歳女性/コンビニエンスストア/販売・サービス関連)
・「お札も欲しいし、前年のお札を納めに行かなければならないので。正月明けの平日の午後の空いている時間を見計らって、そそくさと行く予定でおります」(48歳男性/ホテル・旅館/事務・企画・経営関連)
・「コロナウイルスの影響など心配事などがありますけど……今年は忙しくて初詣に行けなかったので、ウイルス対策をしっかりとして初詣に行く予定です」(歳47男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「コロナ禍の心配はありますが、31日深夜とか1日早朝など人が集まりそうな時間帯を避ければ大丈夫かなと思っています」(43歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「去年は喪に服していたので、初詣に行けなかった。なので今年は行こうと思っている。コロナが心配なので、年が明けて少ししてから行こうと考えている」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「近所の神社に家族で行って、さっと帰るので差し支えないと思う。むしろこんな状況だからお参りしておきたい」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「遠くの人が集まる有名なところは止めて、近所のちっとも繁盛していない(人気がなく、いつも閑散としている)神社で済ませようと思っています。そんなにお喋りしないので会食よりはマシだと思うのですが、毎年報道されるようなすごい人混みの神社にはいきたくありません。高齢の家族がいるので、感染のリスクを上げたくないからです」(47歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「混雑を避けて、0時に合わせて近場の神社に行く。氏神様を大切に、毎年の恒例だから」(42歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「神社という屋外施設だし、そこまでのアクセスも車なら第三者との接触もそんなに無く、感染のリスクは少ないかなと思っている」(26歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「通常なら1月1日、元旦詣でに行くのですが、今年は混雑を避けるために前日の12月31日に済ませる予定にしています」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「明治神宮など人出があるところなら行かないが、自分が行くのは近所のローカルな神社で、未明に行くので密を心配する必要がない」(48歳男性/インターネット関連/営業関連)
■「初詣に行く予定はない」
・「やはり今の時代、コロナが怖いので、密はさけたいです」(42歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「例年より人は少ないと思いますが、避けたいです」(36歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「このコロナ禍のなかで初詣なんて、正気の沙汰ではない」(47歳男性/セキュリティ/その他・専業主婦等)
・「コロナ禍で露店も出ないことが予想され、寒いだけで楽しめないと思うので」(35歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「人が集まってコロナ感染が心配だから。家で心を込めてお祈りする」(39歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「不特定多数の人が集まる場所は感染経路がわからなくなるので、絶対に行かない」(45歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「毎年、行っているが人も多いこと、赤ちゃんと子どもがいるため感染が心配だから。また、初詣後の出店に寄るのが楽しみだが、今年はそれも出来ないと思うので自宅でゆっくりしようと思う」(33歳女性/医療・福祉・介護サービス/その他・専業主婦等)
・「1つには元々初詣に行っていない。2つ目には誘われたとしても、コロナのこの状況下では行くことはできない」(40歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「コロナウイルスの感染者が増加している影響で、どうしようか迷っている」(33歳男性/生命保険・損害保険/営業関連)
・「コロナウイルスを警戒してしまいます。人出の少ない深夜等なら考えます」(49歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「元日近辺はどの神社を選んでも人が多く密集してしまいそうなので、行くなら15日以降に行こうと思う」(35歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「初詣自体、行く習慣がないですが、行くんだったらオンラインでやるべきだと思います」(35歳男性/輸送用機器/営業関連)
・「今年は家でゆっくり過ごしたいと思います。今年一年は本当に忙しいのと体調悪化があり、あっという間でした」(46歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「感染が心配。コロナが本当に危ない存在ならば国が世界が、全てのイベント、集会を一定期間、完全に禁止、停止するべきだと思う。2〜3週間、世界が完全に静かに過ごしてみてはどうでしょう」(47歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
■総評
調査の結果、マイナビニュース会員のうち、年明けの初詣には行く予定がある人は39.6%、予定のない人は60.4%で、約4割の人が初詣に行くつもりであることがわかった。
それぞれの理由を聞いた。初詣の予定がある人の理由には、「毎年の習慣だから」や、「せめて初詣でくらいは例年通り行いたい」とする声があった。長引くコロナ禍だからこそ家族の健康や、世の中が少しでも早く平穏を取り戻すために祈念したいという気持ちはよく理解できる。
ただし当然のことながら、コメントの大半がコロナ対策にも言及しており、多数の人が「近場の小規模な神社や寺院に」「時期や時間をずらし」「密を避け」「マスクなど感染対策をしながら」お参りする、としている。
一方の、初詣に行く予定はないという人はどうだろう。こちらはほぼ、「コロナ感染を回避するため」という意見で埋め尽くされている。「コロナが怖いので、密は避けたい」「感染が心配だから、家で心を込めてお祈りする」「オンラインでやるべき」など、感染リスクを少しでも回避するために初詣には行かない、という声が多数寄せられている。また、「露店も出ないので楽しめない」という人や、「そもそも初詣に行く習慣がない」という人もいた。
さらに、「行くなら15日以降」「人出の少ない深夜」など、条件次第では行くかもしれない、という人もいた。これは初詣に行く予定の人でも同様で、「氏子である特別な神社には行くかも(行く予定)。でもコロナの状況や、神社側から来ないように言われると行かない」など、状況によっては予定を変更する可能性がある人が一定数いるようだ。
ここで、同時期に行った「忘年会」と「年末年始の帰省」に関するアンケート結果と比較してみよう。「忘年会」に参加する予定のある人は18.2%、「帰省」をする予定のある人は28.1%と、今回の「初詣」に比べるといずれも低い割合にとどまっている。やはり人々にとって初詣はより身近で、習慣となっている恒例行事なのだろう。
先行きの見えない新型コロナウイルス事態。新年の無事と平安を祈願する初詣くらいは気兼ねなく行いたいところだが、まだまだ難しい状況は続きそうだ。
調査時期: 2020年11月20日
調査対象: マイナビニュース男女会員
調査数: 804人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません