小学館はこのほど、「大辞泉が選ぶ新語大賞2020」を発表した。同ランキングは、5月18日〜11月15日の期間中に投稿された1,993語の新語の中から、実際に『大辞泉』に採用する可能性のある新語を、大辞泉編集部にて選定したもの。

  • 「三密」

大賞に輝いたのは「三密」だった。

もともと1995年刊の『大辞泉』初版より、「密教で、身・口・意の三業。手に印を結ぶ身密、口に真言を唱える口密、心に本尊を観念する意密」という意味で掲載されていたが、今年の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、新たに「感染症の蔓延を防ぐために、人々が避けるべき3つの行動。換気の悪い密閉空間に居ること・多くの人が密集する場所に居ること・近距離での密接した会話をすること。令和2年(2020)、COVID-19流行の際に東京都が提唱した」という意味が加わった。

次点に選ばれたのは、「コロナ禍」。「新型コロナウイルス感染症の流行によって引き起こされる、さまざまな災い。感染症自体だけでなく、それを抑止するための経済活動の自粛や停滞、人々の疑心暗鬼なども、広く含む」という語釈となった。

なお、投稿数によるベスト10は以下の通り。

  • 第1位「 経年美化」
  • 第2位「コロナウイルス」「新型コロナウイルス」
  • 第3位「コロナ○○」(○○=禍、離婚、太り)
  • 第4位「自粛警察」
  • 第5位「三密」
  • 第6位「オンライン○○」(○○=飲み会、会議)
  • 第7位「ぴえん」
  • 第8位「アベノマスク」
  • 第9位「おうち時間」
  • 第10位「Go To ○○」(○○=トラベル、イート)

このほか、「今月の新語」(月間賞)として、「置き配」「東京アラート」「フェイスシールド」(5月)、「夜の街」「ウィズコロナ」(6月)、「マイナポイント」「神回」(7月)、「レジ圧」「エピセンター」(8月)、「隠れ感染」「デジタル庁」「○○警察」(9月)、「匂わせ」「ロジハラ」「性的同意」(10月)、「きめハラ」「脱ハンコ」(11月)などが選出されている。