“2.7次元アイドル”KOUGU維新をプロデュースするお笑いコンビのきつねがこのほど、Huluストアで有料生配信されるオンラインミュージカル『最初で最後のミュージカル KOUGU維新±0 ~聖夜ヲ廻ル大工陣~』(24日20:00~)の取材に応じ、今後の野望を語った。

  • きつねの淡路幸誠(左)と大津広次

日本テレビ系バラエティ番組『有吉の壁』(毎週水曜19:00~)から生まれたKOUGU維新は、「ブレイク芸人選手権」のコーナーで生まれた、工具を具現化したキャラクター。メンバーを増やし、CMや音楽番組へと活躍の場を広げ、ついにミュージカルを開催することになった。

この急展開に、きつねの大津広次(役名:プラスドライバ)は「本当にこういうことになるなんて思ってなかったです。トントントンって行って、僕ら自体もまだついて行けてない気持ちでいっぱいです」と本音を吐露。それでも、「本当にうれしいなと思うのは、芸人さんと何か一緒にやるときって、同じ事務所ということが多いんですけど、その垣根を越えてミュージカルができるということに対して、本当に感動してますね」と興奮を語る。

メンバーであるトム・ブラウンのみちお(鉄槌)も「それって本当に『有吉の壁』のすごく良いところで、みんながチームやファミリーみたいになって、壁全員で仲間みたいな感じがあって、KOUGU維新はそれが如実に表れている気がします」と同調。しかし、大津は「お笑いとしてこれは正しいのかと。芸人としての葛藤みたいなものはずっとあったんです。『面白いのかどうか』という迷いと闘い続けていたんですけど、それが進んだ結果今があるので、正しかったんやなって確信めいたものはありますね」と心境の変化を明かした。

一方、きつねの淡路幸誠(平やっとこ)は「第一章が完結したんですけど、ファンの方が増えた状態で『まだ見たい』っていう意見に、このミュージカルで一番応えられる形を作れたなと思います」と手応え。その上で、「僕ら2人(きつね)で今後続けていくことも全然可能なんですけど、日テレさんの力を借りて全員集められたということに喜びを感じています」と、仲間との大舞台に胸を躍らせた。

それだけに、稽古も本気で取り組んでおり、大津は「朝8時に日テレに来て、そっから12時間くらいほんまに奴隷のように練習しています(笑)」とその苦労を紹介。「1秒も休みないくらいタイトなスケジュールで、僕らは監修という名目もありまして、誰かがインタビューとか受けてるのを横で聞いてるだけの時間もあるんです」と、チームを引っ張っていくつらさを打ち明けた。

そんな影の努力を経て本番を迎えるが、今後のさらなる野望を聞くと、大津は「マジでやりたのは、100日公演ですね。このメンバーで(天王洲)銀河劇場とか俳優座を借りて、2ステを100日間連続興行したい。僕らは極力きつねとしての活動をセーブして、他の芸人さんはシーズンによって出てくるメンバーが変わって、全国を回れたらいいなと思います」と熱弁。

報道陣は冗談だと思って笑っていたが、トム・ブラウンの布川ひろき(キリ)は「KOUGU維新ができたばっかりのとき、大津と歩いてたら『僕はこれでミュージカルやりたいんですよ』って言ってて、実際そうなっているので、僕はボケには聞こえなかったですね」と、本気度を受け止めた。

また、淡路は「僕はくまモンみたいに使用料をフリーにして勝手に使ってもらって、知らん間に『こんなKOUGU維新のグッズできてるやん』とか、そうなるところまでいきたいですね。やっぱり二次創作が非常に面白いと思います」と構想。それを受け、大津は「ああ、たしかに。リアルなところで言うと、アニメ化は本当にかなってほしい。パチンコ化も全然あると思う」と具体例を挙げ、淡路も「ゲーム化、アプリ化…」と夢を膨らませていた。

  • (左から)みちお、布川ひろき、淡路幸誠、大津広次、ワタリ119、ほしのディスコ

『最初で最後のミュージカル KOUGU維新±0 ~聖夜ヲ廻ル大工陣~』は、KOUGU男士たちがクリスマスパーティーを楽しむ最中、マイナスドライバ率いる反乱軍「工具リベリオン」によるある計画が始動し、KOUGU維新のプライドをかけ、聖夜に熱きバトルが勃発。「プラスドライバ」と生き別れの兄「マイナスドライバ」の絆を紡ぐストーリーに、まさかのダークヒーローも登場すると予告されている。

出演は、きつね、トム・ブラウン、水川かたまり(空気階段)、石橋遼大(四千頭身)、ワタリ119、ほしのディスコ(パーパー)、向井慧(パンサー)ほか。

チケット価格は、3,300円(税込)。販売期間は、2020年12月9日21:50~2021年1月8日18:00。アーカイブ期間は、2020年12月25日16:00~2021年1月8日23:59。