埼玉西武ライオンズの球団経営を行う西武ライオンズは20日、メットライフドームの新たなシンボルとして、1塁側に今年新設した「トレイン広場」内に、西武鉄道の101系(1両)を設置したと発表した。今年11月に現役を引退したばかりの車両で、今後はラッピングや設備工事を行い、2021年3月にオープン予定だという。

  • 「トレイン広場」に設置された西武鉄道101系

「トレイン広場」に設置された車両は、1980(昭和55)年10月から40年間走り続け、今年11月に現役を引退したばかりの先頭車「クハ1262」。2018年2月から伊豆箱根鉄道色となり、おもに多摩湖線で運転されていた。

この車両は12月18日の22時45分頃に西武鉄道横瀬車両基地(埼玉県横瀬町)を出発し、約100kmの道のりを経て、翌19日の3時30分頃、所沢市のメットライフドームに搬入。11時10分頃から車体をクレーンで吊り上げ、トレイン広場に敷設したレール上に設置された。

  • 「トレイン広場」完成予想イメージ

  • 車両を陸送する様子

  • 車両を吊り上げる様子

  • ラッピングデザイン

2021年1月には、車体にライオンズカラーや公式マスコットのレオ・ライナのイラストをあしらったラッピングが施される。車両の上部にスピーカー、広場内に演出用の照明を複数台設置し、3月のオープン後はライオンズがホームランを打った際や勝利時に、ドーム内のLビジョンや音響・照明と連動した演出を行う予定。電車の中に入って写真撮影ができるほか、さまざまな楽しみ方を提供する予定となっている。