――劇場版はテレビシリーズ最終回の"その後"が描かれるそうですが、となるとイズは最終回で新たに誕生したイズということになりますね。映画でのイズを鶴嶋さんはどのように演じようと思われましたか。

『ゼロワン』の1年間でイズが過ごした日々のことはいったんすべて忘れて、新しい別個体として"初心"に戻ったつもりで演じました。

――謎の男・エス/仮面ライダーエデンが全世界を"60分"で滅ぼし、楽園を創造するというストーリーだとうかがいました。映画はこの60分がほぼリアルタイムで進み、その間に或人やイズをはじめとするキャラクターたちの動きを描いていくようですね。ストーリーについては、どんな感想を持たれましたか。

60分の間に起きた事件をタイムリミット式に描く、というのが面白いと思いました。映画の設定では、テレビの最終回から3か月後に事件が始まることになっています。イズとしても新しい個体に生まれ変わってから、3か月の間にいろいろな物事をラーニングしているはずなのですが、おそらく新しいイズの中でももっとも"濃い"60分を迎えるのではないかと思います。とにかく密度の濃い内容で、ご覧になる方たちも気が抜けないといいますか、最後の最後になるまで展開がどんどん変わっていきますから、楽しみにしていてください。

――衛星アークの使いとして妖しいオーラをふりまいていたアズも映画で活躍されるそうですね。いずれも鶴嶋さんが演じているキャラクターですが、アズを演じるにあたって意識されたこととは何でしょう。

アズは、イズと対照的なキャラクターにしようと思っていました。イズが従順で、すごく素直な"よい子"だとしたら、アズちゃんは"悪い子"を意識しています。

――鶴嶋さんの"素"に近いのはイズとアズ、どちらですか?

それほど人に尽くすというタイプではないので、イズではないでしょうね。どちらに近いかと言われると、困っちゃいます(笑)。よく考えてみれば、アズのほうがイズよりも"人間っぽい"かもしれません。でも、私自身はどちら寄りとも言えないですね。

――映画での、黒を基調としたアズの衣装については、いかが思われましたか。

アズの衣装が新しくなると聞いたときは、とてもうれしかったです。オーダーメイドで作っていただいた新しい衣装は、ドレスのような華麗さがあって、着たときはテンション上がりました(笑)。お姫様っぽいイメージもあり、小物など各所のこだわりがあって、素敵な衣装でしたから、アズを演じていて楽しかったです。イズは1年中ほとんど同じ衣装でしたから、よけいにそう思えました。

――映画では、テレビシリーズではやらなかった"初めて"の体験をされたそうですね。

確かに初めての体験をしましたね。振り返れば、今度の一件はまさにイズが或人の秘書として"あるべき姿"を描いているなと思い、気を引き締めつつ撮影に臨みました。

――テレビシリーズ最終回から映画の撮影に入られるまで、1か月ほどの間があったそうですが、或人役・高橋さんとのコンビネーションにはお変わりありませんでしたか。

それはもう、1年間ずっと一緒に頑張ってきましたから少々のブランクなんて問題ありませんでした。動きを合わせるところにしても何度もテストする必要がなく、一回でOKになることばかりでした。

――それでは、イズの活躍シーンを中心に、映画の見どころを教えてください。

映画の中でイズがどんな行動を取り、どうなっていくのかなどは、現段階では言えないことが多いのですが、全体的にイズちゃんの出番がありますので、ファンのみなさんはぜひ楽しみにしていてください。私個人のお気に入りはラストシーンです。見ていて、これって「仮面ライダー」の映画なのかな?と思うくらい、ロマンティックな雰囲気になっていますので、そこにもぜひ注目してほしいです!

――将来、『仮面ライダーゼロワン』でイズを主役にした「スピンオフ作品」が作られるとしたら、どんな内容がいいですか?

よくプロデューサーさんたちとそんな話になるんですよ。イズを主役にした作品なら、「ある日のイズ」みたいに、イズ目線で物語が進んでいく日常系のドラマなんて作ったら面白いですよねって。「おはようございます! 今日も或人社長は元気です!」みたいな(笑)。イズの普段の業務を淡々と描く、ずっと「平和」なストーリーなんていいと思いませんか? いつか実現できたら楽しいですね(笑)。

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