意外と忘れてしまいがちな敬語表現。特にビジネスシーンでは、正しい言葉を使いたいものです。本記事では、「来る」の謙譲語について、言い方や活用シーン、例文を解説していきます。
「来る」の謙譲語とは
「来る」の謙譲語は、「参る」「伺う」などです。謙譲語は、相手より一歩下がった立場で使う敬語です。自分より目上の人の話や意見を聞くときなどに使います。
動詞 | 尊敬語 | 謙譲語 | 丁寧語 |
---|---|---|---|
来る | いらっしゃる お見えになる お越しになる おいでになる |
参る 伺う |
来ます |
※クリックで細かな意味や用例を確認できます
もっと詳しく : 敬語表現(尊敬語・謙譲語・丁寧語)活用表
「参る」の使い方
「参る」は「来る」の謙譲語です。「行く」という意味でも使うので混同しがちです。ひらがな表記で補助動詞として使うこともでき、「歩いてくる」を相手にへりくだって丁寧に使える場合に「駅からここまで、歩いてまいりました」「資料を渡してまいります」と表現します。
なお、「参る」は「降伏する」「ほとほと困る」の丁寧な表現としても使えます。
「伺う」の使い方
「伺う」は「来る」の謙譲語です。「伺う」は「訪問する」のへりくだった表現です。ビジネスシーンで使う場合「御社に伺います」という表現で間違いではありませんが、「お伺いします」という「お~します」の表現にした方がより丁寧になります。
なお、「お伺いいたします」は二重敬語で、間違った使い方になるので注意しましょう。
「来る」の謙譲語を使う場面と例文
ビジネスシーンで「来る」の謙譲語を使う場合の例文を紹介します。
- 例文
「本日の展示会のために東京に参りました」
「駅からここまで、歩いてまいりました」
「資料を渡してまいります」
「本日、15時ころに貴社にお伺いします」
***
「来る」の謙譲語としては、主に「参る」「伺う」が挙げられます。言葉の適切な敬語表現をマスターし、ビジネスシーンで正しく使えるようにしましょう。