これまでコーヒーはカフェで買って飲んでいた人も、自粛期間からおうちでコーヒーを淹れることが多くなったのではないでしょうか。

家でコーヒーを淹れ始めると、最初はインスタント、それからドリップバッグ、そして豆を挽いてハンドドリップで淹れるようになり……とだんだんレベルアップしていくものですが、やはりカフェで飲むコーヒーとちょっとおいしさが違うんだよなぁと壁にぶつかる時があります。

今回は、ちょっとした一手間で、おうちコーヒーがグッとおいしくなる6つのポイントをお教えします。

豆選びはお店の人に聞くことから

自分でコーヒーを淹れるには、豆を買ってくるところから始めるのですが、何気に豆選びが一番のくじけポイント。産地によって味が違うし、焙煎具合も選ばなきゃいけないし、何をどう選んだらいいかわからない! と投げ出したくなりますよね。

そんな時はプロに聞くのが一番。まずはそのお店のイチオシのコーヒーを教えてもらいましょう。それを自分のスタンダードにして、それよりも苦いのがいいか、甘いのがいいか、などを探っていくと自分の好みの味にたどり着けます。

豆は淹れる器具にあった挽き目で挽くこと

抽出する器具ごとに豆の挽き具合というのが変わってきます。一番いいのは、豆を買ったお店で家で淹れる器具を伝えて、それに合った挽き具合で挽いてもらうことです。

お店のグラインダーの刃は家庭用よりずっといいものなので、豆の抽出率があがり、おいしいコーヒーが淹れられます。いきなり自分で挽き目を調節するのはなかなかむずかしい作業なので、信頼するお店で挽いてもらって早めに消費することがポイントです。

しっかり計量がおいしいコーヒーへの道

コーヒーの抽出はかなり「科学」。しっかりコーヒー豆と水を計量して黄金比を守って淹れると、一番顕著に味の違いを感じられます。

おうちにあるキッチンスケールに器具を載せてゼロにして淹れていきましょう。器具によって変わってきますが、基本的に16:1(水:コーヒー粉)という人が多いです。240cc(マグカップ1杯)にはコーヒー粉は15gという計算になります。

丁寧に素早く、均一にを心がけて

ハンドドリップでコーヒーを淹れるのはゆったりしたイメージもありますが、実は結構素早くおこなわれる作業なのです。

バリスタさんがハンドドリップをしている様子を思い浮かべるとわかりますが、豆に均等にお湯を行き渡らせるためにリズミカルにケトルをまわしていますよね。お湯は中心から外側へと回しながら入れていきます。ブレのないクリアな味わいになります。

時間を計る

時間を計ることもおいしいコーヒーを淹れる大切な要素です。早すぎると成分が薄くなりますし、長く置きすぎると渋みやえぐみが出てきてしまいます。ハンドドリップの場合を例にあげますね。

【0:00】最初蒸らしでお湯を淹れる時にタイマースタート
【0:30】2湯目。お湯は中心から外側へと。
【1:00】2湯目から続けて3湯目へ。ここでは1分経つまでに淹れ切る。
【1:30】4湯目スタート。1分30秒でお湯を入れ切った後は2分半から3分でコーヒーが落ちる切るのを待ちます。

こんな感じで時間も計るとかなりカフェの味に近づいてきます。タイマー付きのスケールが便利です。

豆の鮮度を守る保存の仕方を

最後は保存方法です。保存方法が悪かったからって食中毒になったりはしませんが、せっかくなのでできるだけおいしい状態で飲みたいですよね。

コーヒー豆の大敵は、光・酸素・熱です。この3つによって、新鮮さ、味、アロマの劣化スピードが早くなってしまいます。遮光式のコーヒー袋から、おしゃれなインテリアの透明の容器に入れ替えたりすると、光と酸素を浴びてしまうので、しないほうが◎。飲み切るのに時間がかかる場合は、密封袋などに入れて、冷蔵庫か冷凍庫に入れておくとよいでしょう。

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