日本最大級のコスメ・化粧品・美容の総合情報サイト「@cosme」は、12月1日に今年支持されたコスメを総括する「@cosmeベストコスメアワード2020」を発表。都内で記者会見を開催した。

  • 「@cosmeベストコスメアワード2020」が発表された

    「@cosmeベストコスメアワード2020」が発表された

2020年に人気だったコスメベスト10

「@cosmeベストコスメアワード2020」とは、実際に商品を利用した人からこの1年間に@cosmeに寄せられた口コミ投稿をベースに、生活者に支持されている商品をランキング形式で発表するアワード。集計期間は2019年11月1日から2020年10月31日、集計対象口コミ数は93万2,148件、集計対象アイテムは5万1,863アイテムに上る。殿堂入り、総合、アイテム賞など、さまざまなカテゴリや部門に分けて受賞商品が発表された。

最も注目が集まる今年の「総合」ランキングは以下の通り。

総合大賞 ランコム / ジェネフィック アドバンスト N
第2位 イプサ / ザ・タイム R アクア
第3位 コスメデコルテ / フェイスパウダー
第4位 セザンヌ / パールグロウハイライト
第5位 イニスフリー / ノーセバム ミネラルパウダー
第6位 B IDOL / つやぷる リップ
第7位 キャンメイク / クリーミータッチライナー
第8位 ポール&ジョー / プロテクティング ファンデーション プライマー
第9位 msh / ラブ・ライナー リキッドアイライナー
第10位 ラ ロッシュ ポゼ / UV イデア XL プロテクショントーンアップ

総合大賞にはスキンケアアイテムであるランコム「ジェネフィック アドバンスト N」が選ばれた。例年リップアイテムが大賞を受賞することが多い中、スキンケアアイテムが大賞になるのは7年ぶりとのこと。

会見では今年の受賞傾向と、コスメのトレンドについて、@cosmeを運営するアイスタイルのリサーチプランナーである西原さんと原田さんから解説が行われた。

ランコム「ジェネフィック アドバンスト N」が総合1位の理由

今年は生活者が選ぶコスメや化粧品にも、コロナの影響が大きく現れた。経済的な不安や先行きの見えない不安から、「安心感」のあるコスメが支持される傾向になったという。特に肌に触れる面積が大きいスキンケアアイテムへ安心感を求める人が多く、高価格帯の商品が人気を集めていたそう。

  • 総合大賞のランコム「ジェネフィック アドバンスト N」

    総合大賞のランコム「ジェネフィック アドバンスト N」

今回総合大賞を受賞したランコム「ジェネフィック アドバンスト N」は、皮膚常在菌叢である美肌菌(ランコムとしての定義)に着目した美容液で、肌のバリア機能を高め回復を促すスキンケアアイテム。コロナ禍で実際に商品を試して購入することが難しい中、サンプル品の販売を行うことで、初めての人でも安心して購入できる機会となり、30mlで1万円という高価格帯ながらも多くの支持を受けたという。

2020年人気コスメのトレンドは?

  • 総合3位のコスメデコルテ「フェイスパウダー」

    総合3位のコスメデコルテ「フェイスパウダー」

2020年の総合受賞商品を見てみると、上位2つはスキンケアアイテムで例年ランクインしていたファンデーションが今年はトップ10入りしない結果になった。また、3位のコスメデコルテ「フェイスパウダー」と5位のイニスフリー「ノーセバム ミネラルパウダー」はどちらもノーカラー(無色)の商品。コロナ禍でマスクへの色移りを気にする人が多く、マスクをつけていても気にせずに使える商品に人気が集まったことがうかがえる。

  • 総合6位のBIDOL「つやぷるリップ」は美容系YouTuberとして活躍する吉田朱里さんがプロデュースしたアイテム

    総合6位のBIDOL「つやぷるリップ」は美容系YouTuberとして活躍する吉田朱里さんがプロデュースしたアイテム

また、4位のセザンヌ「パールグロウハイライト」は、マスクで平坦に見える顔に、立体感を与え目元の印象を明るくするハイライト。6位のB IDOL「つやぷるリップ」は、10月に無色透明の「すっぴんCLEAR」が追加発売され、塗ると血色感が出るのにマスクへの色移りは気にしなくていいと、マスクメイクへ使えるアイテムが注目されていたという。

  • MEDIHEAL(メディヒール)「ティーツリーケアソリューションアンプルマスク JEX」

    MEDIHEAL(メディヒール)「ティーツリーケアソリューションアンプルマスク JEX」

  • 注目が集まるDr.Jart+「シカペア クリーム」

    注目が集まるDr.Jart+「シカペア クリーム」

さらに、マスクによる肌トラブルの増加から、「レスキューアイテム」にも注目が高まった。長期化するマスク生活で肌荒れを感じる人が多く、鎮静効果のあるMEDIHEAL(メディヒール)「ティーツリーケアソリューションアンプルマスク JEX」がシートマスク、パックの3位にランクイン。肌の損傷改善や再生効果が期待できるといわれている韓国発の“シカクリームアイテム”が人気を伸ばし、Dr.Jart+「シカペア クリーム」が下半期フェイスクリーム新人賞を受賞した。肌荒れを治したいという生活者の思いから、肌のケアを助けるアイテムへ関心が高まっているという。

コロナ禍の影響を大きく受けた今年の「@cosmeベストコスメアワード2020」。受賞アイテムは@cosmeのサイトや店頭で紹介されている。まだまだ続くマスク生活、気になるアイテムをチェックしてみるのも良さそうだ。