俳優の内藤剛志が、テレビ東京の新金曜8時のドラマ枠『今野敏サスペンス 警視庁強行犯係 樋口顕』(2021年1月スタート 毎週金曜20:00〜)の主演を務めることが24日、明らかになった。
同作は今野敏の原作による本格ミステリーのドラマ化作。15年以上にわたりスペシャルドラマとして8作放送され、12月14日に9作目『鬼火』の放送も控えている。警視庁捜査一課強行犯係の警部・樋口顕(内藤)が決してヒーローではない無彩色の刑事として活躍する。
デビューから40周年を迎えた内藤は、令和に入りまだ2年ながらすでに聞き込み人数192名、逮捕者数は62名(熱烈ファンの同局 宣伝部員個人調べ)にも上るという。内藤演じる樋口警部を支えるキャストは、これまでのシリーズから引き続き出演。樋口警部の盟友にして最大の理解者、警視庁生活安全部少年事件課の警部補・氏家譲役の佐野史郎、樋口警部をはじめとした強行犯第三係を見守る上司、警視庁刑事部捜査一課の管理官・天童隆一役の榎木孝明が出演する。
さらに、不器用な父親・顕と娘・照美の関係を温かく時に厳しく見守る、樋口の妻・樋口恵子役に川上麻衣子、父親に反発心を持つこともあるものの、信頼を寄せる樋口の娘・樋口照美役に逢沢りな、記者として野心家ながらその裏には実は暗い過去を持つ記者の遠藤貴子役に矢田亜希子、榎木演じる天童管理官の遠縁にして現代っ子、樋口の部下・菊池和馬役に佐野岳と、シリーズでお馴染みのキャストも登場する。
内藤剛志 コメント
今まで2時間ドラマとして常に“現在”をテーマにしてきた「強行犯係 樋口顕」シリーズが、各話1時間で連続ドラマ化されたということは、もっと視聴者の皆さんと同じ“現在”の空気の中にいられるということ。「強行犯係 樋口顕」シリーズの新たなチャレンジとしても、とても楽しみです!
また同学年の佐野も榎木とも、このドラマに限らず30年以上様々な現場で一緒に仕事をしてきましたが、3人それぞれ同じ完成品を目指していても芝居の仕方が違う。野球のピッチャーで例えると佐野は「物凄い変化球を投げているようで、確実に胸元のストライクゾーンに来るタイプ」、榎木は「ここに投げて!というと、必ず言った場所に来るコントロールがいいタイプ」。僕は今回で言うと、そんな2人の受け手・キャッチャーとしてどんな球でも受ける。だから僕はなにもしなくてもいい(笑)…というのはおかしいけれど(笑)任せておけばいいという安心感があります。実際の性格としても僕は「見た目は堅い、中身はドロドロ」、佐野は逆で「見た目はドロドロ、中身は堅い」、そして榎木は「見た目も中身も堅い」、そんな三者三様の不思議なキャラクター。俳優同士としてお互いに意識もしてきた3人のいろんな味が+αで滲み出てくれるといいなと日々思っています!
そして視聴者の皆様には、サスペンスドラマとしてまずは「犯人探し」「謎解き」を楽しんでいただきたい。もう一つはテーマが「親子」「夫婦」「家族」など…非常に身近なものを扱っているので、ご覧いただいたことで「身近にあるもの」を改めて考えるきっかけになってもらえたら、スタッフ・キャスト含めて非常に嬉しく思います。全力を尽くして頑張りますのでご期待いただければ幸いです!
山鹿達也プロデューサー(テレビ東京 ドラマ室) コメント
警察小説の名手・今野敏さんと、"刑事のスペシャリスト“内藤剛志さんの最強コンビで人気を博した「警視庁強行犯係 樋口顕」が、金曜8時に連続ドラマ化します!2003年に「女と愛とミステリー」枠で始まったこの作品は、平成・令和と足掛け17年続いた人気ミステリーです。 数多くの刑事ドラマはありますが、このシリーズの魅力は、樋口顕警部がけっしてスーパーヒーローでないところ。そして、我々と同じように家庭と職場の狭間で悩んだり喜んだりしながら、愚直なまでに真摯に事件に向き合う中年刑事の人間味あふれる姿にあります。また、内藤剛志さん、佐野史郎さん、榎木孝明さんの同年齢のとても息の合ったやり取りも見どころで、三者三様の大人の男性の魅力が満載です。役柄上、ポジションは違いますが、事件解決に向かう熱い思いは一緒です。普段は杯を交わして軽口をたたきあう 3人が、事件が起こると鮮やかに連携して謎を解き明かし、樋口が犯人を追い詰める様は痛快です。年配から若者まで本格ミステリーと人間ドラマを楽しめる自信作になっています。どうぞご期待ください。