大学との両立については、あまり難しいとは感じていない。「他の学生のみなさんも、バイトやクラブ活動をしていたり、サークルに入っていたりと、忙しくされているので、私もみんなと同じかなと思います。お仕事は大好きで真剣に取り組んでいますが、学校も大好きなので、2つの軸として大切にしたいです。また、今21歳で、吸収できる時間はいくらでもほしいと思っているので、忙しいことは、本当にありがたいなと思っています」

常に全力投球な彼女だが、「もちろん悩みますが、悩んでいる自分も、どこか楽しめたらいいなと」と、どこまでも前向きだ。

「悩むことで生まれてくるものって、すごくあると思います。実際にアスリートやアーティストの方など、みんなからすごいと言われている人は、成功する過程において、いろいろと悩んできたそうなので。私は悩むことって、人生の栄養になると思っているので、とことん悩んでいる時も、『ああ、悩んでいるなあ』と冷静に受け止めている感じです」

すでに悟りの境地にいる感じだが、それは13歳でデビューしてから、いろいろな人からもらった教えでもあると言う。「13歳の頃は、何も考えていなかったです(笑)。ただ、いろんな方に会って話を聞いた時、悩むことは悪いことじゃないんだなと、どこかで思うようになっていきました。少しずつ、出会いの積み重ねで、今の私が作られていったんだと思います」

将来の夢もきちんと見据えている。「具体的に、1mmも決まってはいないんですが、いつか自分発信で、何か地球や人に対するポジティブなプロジェクトができたらいいなと考えてます。今は大学生ですし、まだ勉強段階ですが、いろんなところで得た知識を基にして、協力者を募り、賛同してくれる人たちと一緒に、何かをやれたらいいですね」

目標は、ハリウッド女優で活動家でもあるエマ・ワトソン。「エマ・ワトソンさんは、たくさん本を読まれているし、いろいろと勉強もされているなかで、自らの言葉で自分の思いを発信されています。多くの方に力を与えている方だと思うので、私にとっては憧れの存在です」

では、エマと同じように女優の道は? と尋ねると、「もちろん、チャンスがあれば、いくらでもチャレンジしていきたいです。だって、楽しくなきゃ損でしょう」とひまわりのような笑顔で答えてくれた。なんとも頼もしい21歳。今後、幅広いフィールドで輝いていくに違いない。

■プロフィール
トラウデン直美(トラウデンナオミ)
1999年4月21日生まれ、京都府出身のモデル、タレント。「2013ミス・ティーン・ジャパン」でグランプリを獲得。女性ファッション誌『CanCam』の専属モデルとして、史上最年少の13歳でデビュー。2018年に、日本テレビ『Going!Sports&News』のお天気キャスターを務める。フジテレビ『ワイドナショー』や、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』、BSテレ東の『日経プラス10』などにも出演。