藤井二冠は北浜健介八段の中飛車を落ち着いた指し回しで破った

第79期順位戦B級2組(主催:毎日新聞社・朝日新聞社)の7回戦、▲北浜健介八段(3勝2敗)-△藤井聡太二冠(5勝0敗)戦が11月11日に関西将棋会館で行われました。ここまで唯一負けなしの藤井二冠が本局も114手で勝利し、首位をキープ。1敗で横山泰明七段、中田宏樹八段、佐々木勇気七段が追っています。

▲北浜八段-△藤井二冠戦の戦型は北浜八段の先手中飛車に。藤井二冠は先手中飛車相手に20勝3敗と、得意としています。

中盤で銀桂交換の駒得を果たした藤井二冠ですが、北浜八段の大駒を使った懸命の守りにあい、なかなか突き放すことができません。しかし、落ち着いた指し回しでじわじわと優位を拡大していきました。

駒をぶつけて交換を迫り、手駒を蓄えてなんとか藤井玉攻略を目指す北浜八段に対し、藤井二冠は大駒だけは渡しません。結局大駒4枚すべてが藤井二冠のものとなりました。やむなく北浜八段は、と金を作って藤井玉に迫ろうとしますが、攻め駒は足の遅い駒ばかり。その間に藤井二冠の鋭い寄せが炸裂し、最後は詰めろをかけられた局面で北浜八段の投了となりました。

藤井二冠はこれで無傷の6連勝。順位戦通算成績は35勝1敗となりました。また、期をまたいでの順位戦連勝は17に。あと1勝でデビューからの自己記録である18連勝に届きます。

藤井二冠を追いかける1敗勢は、横山七段が中川大輔八段に、中田八段が飯塚祐紀七段に勝利して1敗を継続。また1敗同士の対決となった佐々木七段と中村修九段戦は佐々木七段が制しました。7回戦終了時点で1敗は3人になっています。

昇級枠が今期から3つになったB級2組。9回戦で横山七段と佐々木七段の対戦が組まれているため、現在無敗の藤井二冠は残り4局のうち1つ敗れても昇級が可能です。

終始冷静な指し回しで相手に付け入る隙を与えずに勝利した藤井二冠(提供:日本将棋連盟)
終始冷静な指し回しで相手に付け入る隙を与えずに勝利した藤井二冠(提供:日本将棋連盟)