いつどのようなお薬を処方されたのかを記録するための「お薬手帳」。皆さん活用していますか? 薬の重複処方を防いだり、飲み合わせの確認などに使われるこの手帳、実は決められた形式のものを使用する必要がないことから、最近、手帳を自作したり配布されたものをデコレーションしたりなど、さまざまな方法で自分だけのお薬手帳を楽しむ人が増えているんです。

そんな中、調剤薬局の薬剤師として働きながら漫画を描いている鮫島うさぎさん(@usagi_samejima)のツイートが話題になっていました。「ハンドメイドのお薬手帳を受け取ると密かに警戒している」ということなのですが……?

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可愛らしくデコレーションしたい気持ちが高まるあまり、中には表紙の飾りが取れてしまったり、キラキラ光る“ラメ”でコーティングしてあるものもあるんだとか。「他の患者さんのお薬への異物混入の原因になるため、壊れやすい飾り付けはどうかお控えください」鮫島さんのそんな注意を促す言葉で締めくくられていました。

鮫島さんにお話を聞いてみたところ、

「手作りの度合いにも幅はありますが、薬局でもらった手帳に飾り付けをする方も含めると、30から40人に1人はハンドメイドの手帳を使っている人を見かけます。小児科を多く扱う薬局では、おそらくもっと多いかと思います」と現状について教えてくれました。その中のごく一部に、壊れやすいデザインのものがあるということなんだそうです。

「『お薬手帳を手作りしていいと知らなかった』という意見が多くあり、そういう認識を持たれる方が多いのだと改めて気付かされました。お薬手帳そのものはどんなノートでも良いので、ご自身の大切な治療の記録として、お薬手帳を大事にしていただけると嬉しいです」(鮫島さん談)。

多くの人の手に触れる可能性があるお薬手帳。すできなハンドメイドを楽しみつつ、少しの気遣いも必要ですね。