新型コロナウイルスの感染拡大により、一気に進んだリモートワークの導入。それによって在宅ワークが増えているにもかかわらず、昨年に比べて販売個数が増加しているビジネスリュックがあるのだそう。
そのリュックは電車内で前持ちするのに最適だということで、通称「前持ちリュック」と呼ばれています。一体どんなリュックなのでしょうか、実際に使ってみました。
前持ちリュック、人気の秘密は?
「ガジェタブル」は、「通勤環境を快適にデザインする」という考えに基づいて、使う人自身だけでなく、周囲にとっても邪魔になりにくいことを目指して2018年に発売されました。
電車内で邪魔になりがちなリュックだからこそ、そのユーザビリティやコンセプトが評価されて、2019年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
まず、薄型で体の幅からはみ出さないコンパクトな大きさで作られているため、満員電車でも邪魔になりにくのがポイント。さらに、ポケットは縦持ち、横持ちどちらでも取り出しやすい位置についていて、小さな動きで必要なものを取り出すことができそうです。
見た目はコンパクトでもたくさん入る!
「ガジェタブル」の中でも、耐久性、耐水性が高いモデルの「ガジェタブルCB」が手元に届いたので、早速仕事で使う荷物を入れてみました。
財布やイヤホン、モバイルバッテリーなど細々したものは全てポケットに収納して、ポーチや傘などの大きめのものをメインポケットに入れます。
そうしていくと、メインポケットはほとんど入れるものがなく、スカスカという結果に
また、背面には15インチまでのパソコンを収納できる部分があり、傷がつきにくいパイル生地が使われています。実際に入れてみましたが、しっかり厚みがあるので、安心して収納することができました。
さらに嬉しかったのは、背面にあるファスナー部分の内側が吸水速乾メッシュになっていたこと。
買ったばかりの冷たいペットボトルや、雨の日に使った後の折りたたみ傘など、濡れたものを入れる機会は意外と多いものですよね。そうした時にもメインポケットが濡れる可能性が低いのは嬉しいポイントです。
全ての荷物をスッキリと収納することができました。見た目のコンパクトさと裏腹に、圧巻の収納力でした。
なぜコロナ禍でも売れている?
ここまで「ガジェタブル」の機能性の高さについてみてきましたが、コロナ禍で電車に乗る機会が減っていることを考えると、需要が減るのでは、という疑問も湧いてきます。それでもなぜ、コロナ禍で販売個数を増やしているのでしょうか。
「ガジェタブルCB」を販売する株式会社エースによると、パソコンを持ち歩く機会の増加と、リモートワークの推進によって機能性を重視する傾向の高まりが背景にあるのだそう。
リモートワークが急速に拡大したことで、オフィスと自宅の両方で仕事をする人が増えていて、重い精密機器であるパソコンを持ち歩く機会も増えました。そこで、荷物を楽に持ち運べると同時に、耐久性や耐水性の高いビジネスリュックの人気が高まっているのだといいます。
また、これまでお得意先や上司に気兼ねしてリュックを持つことに躊躇していた人たちが、対面の機会が減ったことを機に思い切って購入に踏み切る例もあるのだそう。
さらにファッション性以上に、機能性を重視してビジネスリュックに買い換える人も多いそうで、コロナ禍にビジネスリュックが人気を集めている理由がよくわかりました。
コロナ禍で行動の制限がある今だからこそ、快適な日常を送るためのツールを取り入れるのも、いい選択かもしれませんね。