「いくら仕事を頑張っても終わらない」など、やることが多いとモチベーションが下がったり、ストレスがたまったりする場合があります。また、焦りによってミスをしてしまったり、プライベートの時間が確保できなかったりすることもあるでしょう。

本記事ではやることが多いと感じた際の対処方法や、やることがあふれてしまう原因を紹介します。

  • ノートパソコンを操作中の男性

    やることが多すぎて何から手を付けていいか分からないときの対処法や、そのような状況に陥りがちな人の特徴を紹介します

仕事で「やることが多い」と感じたときの対処法

やることが多すぎるときは、仕事の効率を上げることによって、負担を減らすことが可能です。スムーズに仕事をこなせるようになると、ストレスが減り、目の前の仕事をより楽しめるようになるでしょう。

下記で具体的な方法を紹介します。

やるべきことを書き出す

仕事や家事などを始める前に、やるべきことを書き出してみるという方法があります。これにより、仕事量や内容を改めて確認でき、状況を客観的に把握することが可能です。

やるべきことを目に見える形にすることで、時間配分を考えやすくなり、スケジュールを組み立てるのが容易になっていくでしょう。

最初にリストアップしておくことで、何をしなければいけなかったのか、都度考えたり思い出したりする時間も節約できます。

優先順位を決める

やるべきことを書き出したら、仕事や家事の優先順位を一つひとつ割り振っていきます。午前中に仕上げたいこと、午後までにやるべきこと、明日以降にまわせることなどを決めていきましょう。

やることが多すぎるときや時間がないときほど、明日以降にまわせるものが見つかると、気持ちがずいぶん楽になり余裕が生まれるものです。いつも心に余裕のある状態で、仕事に取りかかれるようにしておきましょう。

グループ分けをする

書き出して優先順位を決めたら、緊急の度合いや重要性の度合いなどに応じてグループ分けをすると、さらに効果的です。内容をグループ分けすることで、まとめて取りかかれるものを把握できるため、効率的に仕事を進められます。

また、取りかかるべき順番もより明確になります。あとは作成したシートの順番通りに仕事を進めましょう。ここまでやっておけば、効率良く仕事を進めるための下準備はすべて完了です。

終わったことには印をつける

やるべきことが終わったら、その都度、印をつけていきましょう。作業済みの仕事に印をつけて目に見える形で確認することで、仕事をこなしている達成感につながり、モチベーション維持にも役立ちます。

また、どの仕事が残っているのかという状況を客観的に把握することが可能になるため、仕事の効率化につながります。

周囲の人に頼む

抱えている仕事が自分の手に余るような場合には、周囲の人に頼むことも必要でしょう。会社であれば上司などを通じて、同僚や部下に状況を説明し、納得の上で仕事を引き取ってもらうのが理想です。

自分の仕事は会社全体の抱えている大きな仕事の一部です。やるべきことが多すぎるときは、無理して全体の進行を止めてしまうよりも、周囲の力を借りて、早く終わらせてしまった方がいいでしょう。

やることが多すぎるときに集中力を上げる方法

やることが多すぎると、集中力が持続しません。集中力が切れてしまうとモチベーションの低下にもつながるため、対策することが必要です。

途中で深呼吸する

休憩する時間がないときには、仕事の途中で深呼吸するだけでも効果的です。特にやることが多すぎるときはパニックになりやすいので、深呼吸をして状況を把握するようにしましょう。

また、周りのペースに合わせて仕事をしているときほど、呼吸をできるだけ意識してみてください。深呼吸によって気持ちを落ち着かせることで、集中力の向上につながります。

目的を見直す

仕事に集中するためには、モチベーションが必要です。どうしても集中できないときには、本来の仕事の目的を見つめ直すと良いでしょう。

この仕事をどういう気持ちで始めたのか、何のためにやっているのか、仕事の意義や仕事への関わり方を見つめ直してみましょう。本来の気持ちに立ち返り、自分のペースやリズムを取り戻すことで、新たなやる気が湧いてくるはずです。

  • パソコンを前に頬杖ついている女性

    集中力を高めて、効率を上げましょう

いつも「やることが多すぎる」と困っている人の特徴

仕事や家事などで「やることが多すぎる」と悩む方は多いでしょう。そういった方には、以下のような共通点があることが多いです。

仕事を頑張りすぎる

自分のキャパシティーや置かれている状況を客観視できず、やるべきことを抱え込んでしまう方がいます。やる気があるのは望ましいことですが、それが空回りして予定通りに進まない場合には、考え方を見直す必要があります。

また、周囲の方に任せることが苦手で、仕事や家事などを自分で頑張りすぎるという方もいます。自分の能力や体力を過信している方や、仕事を始めたばかりの新人の方などに多い傾向です。

仕事を断れない

仕事を頼まれると断れない方もいます。相手の困っている事情を考えすぎて、自分もやるべきことをたくさん抱えているのに、「断るのが申し訳ない」と考え、つい引き受けてしまうタイプの方です。

周囲に「この人に頼めば引き受けてくれる」というイメージが定着してしまうと、「仕事を頼まれるのが当たり前」と感覚が麻痺してしまい、本人はストレスを感じているがその状況からなかなか抜け出せない――という状況に陥ってしまう可能性があります。

仕事が丁寧すぎる

仕事をこなすスピードが遅いために、抱えている仕事がどんどん増えていくという方もいます。

単純に仕事を丁寧にこなしているというケースもあれば、自信のなさから同じところを必要以上にチェックしてしまうというケースもあるでしょう。また、仕事上で分からないことが多く、なかなか業務が進められないといったケースも考えられます。

  • やることが多すぎる人の特徴

    やることが多すぎるのは、頑張り過ぎているからかもしれません

やることが多すぎるときの対処法を知ろう

やることが多すぎることで集中力が切れたり、ストレスがたまったり、さらにはモチベーションも下がります。

しかし、対処法や集中力を上げる方法を把握しておくことで、事前に対策でき、自分自身の負担が減ることにつながるでしょう。