アイドルグループ・乃木坂46の樋口日奈が、フジテレビ系スペシャルドラマ『教場2』(仮題、2021年新春 2夜連続放送)に出演することが27日、明らかになった。

樋口日奈=フジテレビ提供

木村拓哉が警察学校“最恐”の教官・風間公親を演じる同ドラマは、警察学校という密室を舞台に、生徒たちの抱えるさまざまな葛藤や秘密が渦巻き、次々と巻き起こる事件を乗り越え、卒業していくまでを描くもの。樋口が演じるのは、争いを好まない温厚な生徒・坂根千亜季だ。

ゴールデン帯のドラマに出演するのは初めてで、フジテレビ系ドラマに出演するのも初めて。また、乃木坂メンバーとして2011年から活動を始めて以来、ロングヘアが象徴的だった樋口だが、今回の役作りのためにおよそ30cmカット。さらに、黒髪に染め、アイドルらしからぬヘアスタイルとなった樋口は、今作に向けた覚悟を示した。

生徒役には他にも、目黒蓮、福原遥、矢本悠馬、杉野遥亮、眞栄田郷敦、岡崎紗絵、戸塚純貴、高月彩良の出演が発表されている。

樋口と渡辺恒也プロデューサーのコメントは、以下のとおり。

■樋口日奈

――『教場2』(仮)の出演が決まった時の思いをお聞かせください。

第1弾の『教場』を見ていたので、マネージャーさんから出演のお話しを聞いた時は、風間教官の顔がすぐに浮かんで、自然と両膝に手を置いて、背筋をピシッと伸ばして、「はい!」と返事をしました。あの緊張感や世界観が分かっているからこそ、大きな作品に携われるということへのうれしさと同時に覚悟して臨まなければならないと気が引き締まりました。

――ゴールデン帯ドラマに出演するのは自身初となりますが?

作品が大きすぎて、「本当に私でいいんですか?」とマネージャーさんに聞いたくらい信じられなかったです。でも、やらせてもらえるからには1人の人間として本気で取り組みたいと強く思います。デビュー当時から、演技をすることが好きだったので、ドラマ出演はうれしいですし、幼稚園の時に 「将来の夢は警察官になりたい」と言っていたんです。小さいときに抱いていた夢がこんな形でかなうとは思いませんでした。

――実際に本格的にお芝居をされてみていかがですか?

お芝居は舞台での経験が多かったので、ドラマ撮影の全てが新鮮で、すごく緊張もしますね。クランクインの前日は、何回も所作訓練の動画を見返したり、台本を読み直したり、ソワソワしてなかなか眠れなかったです。他の生徒役の皆さんは演技経験が豊富な方も多いので、皆さんについて行くので必死ですが、ひとつひとつ私が今出せる全力を出すしかないと思っています。

――前回の『教場』第1弾はご覧になっていかがでしたか?

画面からも伝わる緊張感やピリッとした空気感。警察官の方がここまで過酷な訓練を受けているというのを知らなかったので、人の命を守ったり、安全を守る人はこんなに厳しい状況を乗り越えてきているんだなというのを初めて知りました。何かに対して本気で向き合ったり、本気で取り組むことの大切さを改めて感じました。

――台本を読んでの印象はいかがですか?

台本を読むと、風間教官のセリフが音声で再生されちゃうんです。シーンのひとつひとつが自然と頭の中に浮かんできて、読んでいるだけなのにドキドキしてしまいました。生徒それぞれが抱える葛藤や秘密が、風間教官によってほどかれていき、そんな生徒たちみんなが卒業に向けて成長していく、その中に自分も入っているのは緊張もありながら楽しみでもあります。

――坂根千亜季という役に対する印象・思いをお聞かせください。

原作を読み、監督ともお話しさせていただいた中で、原作の千亜季は誰に対しても分け隔てない優しさを持っている子だなという印象がありました。そして今回の台本を読んで、その優しさもありつつ、厳しい訓練を黙々と乗り越える“静かな強さ”がある子だなと感じました。私もグループ(乃木坂46)の中では、あまり前に出るタイプではないのですが、それでも厳しい競争の中で黙々と努力して、やってきたので、そこは自分とリンクする部分があり、愛情を持てました。

――役作りのためのショートカットについての感想・まわりの反響は?

私はデビュー以来ロングヘアを守ってきたんですが、この役のために30cmくらいバッサリ切りました。(乃木坂46の)メンバーに会ったときは最初誰だか分からないって言われて(笑)。でも、「ショートの方がいいかも」って言ってくれるメンバーもいたり、どんな反応があるか少し不安もあったんですが、予想以上の反響に驚きました。ファンの方からも「似合ってる」と言ってもらえて、こういう機会がなければ黒髪のショートカットにすることはないので、運命的な巡り合わせで自分を変えることができて、いい経験になりました。

――『教場2』(仮)への出演が決まって、メンバーの反応はいかがですか?

情報解禁前だったので、メンバーに聞かれてもはっきりとは言わずに「警察学校の…」、「木村さんの…」と話すんですけど、すぐに「『教場』でしょ!」って当てられちゃいます(笑)。放送を見ていたメンバーが多かったので、「すごいよ!」とみんな喜んでくれて、楽しみにしてくれていますね。

――初共演となる木村拓哉さんの印象はいかがですか?

初めて生徒の所作訓練に来てくださったときに、木村さんではなく、「風間教官がいる」と自然に思えて、みんなの気がピン!と張るのを感じて、震えました。ひとりひとりのことをすごく見てくださっていて、所作訓練でも「もう少し手を上に」ってすごく的確にアドバイスしてくださったり。「一度でみんなのことをこんなに細かく見られるんだ!」と驚きました。現場ではずっと“風間教官”で、実際に警察学校の教官と生徒の緊張感ってこんな感じなのかなと思うほど、いい緊張感を与えていただいています。ただ、撮影の合間に皆さんとお話しになっている時に笑っている姿を見て、「風間教官でも笑うんだ!」と感動しました(笑)。お弁当を食べているときも「ご飯食べてる!」って(笑)。いつも風間教官として本当に隙を見せない方なので、そういう瞬間を見るだけで少しホッとしますね。

――『教場2』(仮)の放送を楽しみにしている視聴者に向けメッセージをお願い致します。

全身全霊を懸けて、一生懸命頑張りますので、みなさんに楽しみにしてほしいと思います。どうかよろしくお願いします!

■渡辺恒也プロデューサー

ファンの皆さんの間でも話題になっていた“ひなちま”のショートカットの真相を、やっとお伝えすることができてうれしく思います!樋口さんに演じていただく坂根千亜季は、風間教場の中でも誰からも愛される人気者ですが、それがゆえに教場の中で起きた“ある事件”に巻き込まれてしまいます。舞台などではすでにその実力を評価されてきた樋口さんのしなやかな演技で、『教場2』(仮)という作品全体にも彩りを加えてくれると確信し、オファーさせていただきました。乃木坂46のメンバーとしては1期生としてオーディションからグループに加入して以来、アイドルとしてファッションモデルとして、そして女優として、コツコツと努力を重ねてきた“隠れた実力派”である樋口さんの経験が、風間教場200期のアイドル・千亜季のキャラクターに生きてくることを期待しています!

(C)フジテレビ