自信には根拠のある自信と根拠のない自信があります。前者は根拠となる事実がなくなれば消失し、後者は根拠がなくても自信を持ち続けられます。

根拠のない自信は成功や実績に基づいたものではなく、「理由はないけれど、よいことがあるような気がする」という楽観的部分が強いです。そのため、根拠のない自信を持てれば、将来に仕事などでつらいことがあってもくじけず、前向きでいられる可能性が高いでしょう。

この記事では、根拠のない自信に共通する特徴や自信を身につける方法について紹介していきます。

  • 根拠のない自信を持っている人に共通する特徴を紹介します

根拠のない自信と根拠のある自信の違い

自信は一般的に、根拠のある自信と根拠のない自信に大別できます。まずはこの2つをしっかりと区別しておきましょう。

根拠のある自信とは

根拠のある自信とは、自らの成功体験や実績に裏打ちされた、いわば「本当の自信」です。「前回、この提案内容でクライアントから大いに喜ばれた」「この練習方法でフルマラソンの自己ベストが5分も更新できた」など、実績や証拠をもって「なぜ自信があるのか」を説明できるのが根拠のある自信なのです。

根拠のある自信を身につけるには、相応の努力と時間を要します。ただ、「あのときはこのやり方で成功できたから、今度もうまくいくに違いない」という確固たる思いがあるため、多少の困難に遭遇してもひるみにくいでしょう。

根拠のない自信とは

一方の「根拠のない自信」とは、自らの成功体験や実績に基づかない、いわば「偽りの自信」です。未経験の仕事をする際、「うまくいくに決まっている」などと思い込むのが「根拠のない自信」と言えるでしょう。

物事を成功させるにあたり、自信は大切な要素となります。そういった意味では、たとえ根拠がないとしても自信を持つことは大切となります。それに、成功体験などを必要とせず自ら思い込むだけなので、根拠のない自信は誰でも簡単に持てるという利点もあります。

根拠のない自信を持つ人の特徴

根拠のない自信と聞くと、一見不誠実な印象にも感じますし、傲慢さや無謀な行為につながる部分もあるでしょう。しかし、可能性を伸ばすためには根拠のない自信も必要です。失敗を恐れれば新しい可能性を潰してしまい、伸びるものも伸びません。

特にビジネスにおいては、ある程度根拠のない自信を持つことも大事です。どんなにデータを収集してもビジネスで成功するかは運次第な部分も少なからずあり、最終的には自分を信じる強さが必要だからです。

根拠のない自信を持つ人には、いくつか特徴的にみられる共通点があります。以下にまとめてみました。

■自己肯定感が高い

自己肯定感は、長所・短所を含めた自分に対する満足感です。ありのままの自分を知り、自分自身をかけがえのない存在だと思える度合いのことを意味します。

自己肯定感が高いと、人より劣っている部分を見つけても、今の自分に満足しているため、卑屈になったりすることはありません。「ここが不足してもここは足りている」と、明るい面に目を向けようとする傾向があります。

■自己効力感が高い

自己効力感は、新しい物事に挑戦しても「自分はできそうだ」と思える状態を指します。自分ができると思えれば行動することに迷いがなくなり、結果的によい成績を取る可能性が高くなります。そこで成功を収めれば、その後も挑戦することに意欲的になれるでしょう。

■失敗許容力が高い

失敗許容力とは、自分の失敗を許せる能力です。失敗しても自信を喪失する可能性が低いため、失敗を恐れずに物事に挑戦できます。

「失敗しても大丈夫」「失敗するのは、たまたまうまくいかなかっただけ」と常に失敗への許容値が高く、多少のミスをしても自信は揺らぎにくいです。

根拠のない自信を持つメリット

根拠のない自信を持ってもどんな意味があるのかと感じる人もいるでしょう。根拠のない自信を持つことには、「何事にも挑戦できる」「頼りがいがあると他人からみられる」などのメリットがあり、今の自分をプラスの方向に導ける可能性があることを知っておきましょう。

  • 根拠のない自信を持つメリットとは

■何事にも挑戦できる

新しいことでも臆することなく前向きにチャレンジできるでしょう。例えば難しい仕事を任されたとき、普通ならば不安を抱いてしまいそうですが、根拠のない自信を持っていることで「きっと自分ならできる」と思いきって行動を起こせるでしょう。

逆に恐れてしまうと、うまくいくものも慎重になりすぎて機会を逃し、思うような成果を上げられない可能性もあります。

■頼りがいがあるとみられる

自信があり堂々としている人は、自信がなく不安げにしている人よりも信頼できそうな人物と感じられる可能性が高いでしょう。

たとえ根拠に乏しくても、自信を持っている前向きな姿勢が評価されれば、仕事では責任ある立場を任されやすくなり、昇進の可能性もアップします。

根拠のない自信の注意点

根拠のない自信は誰でも簡単に持てる半面、注意すべき点もあります。例えば、「この大きな案件は絶対に受注するよ」などと自信満々に周囲に吹聴して失注すれば、本人のプライドや自己肯定感が著しく傷つく可能性があります。同時に、「ハッタリばかりを言う人だな」などと周囲に悪印象を抱かれてしまうかもしれません。根拠のない自信には、こういったリスクが付きまとうことを念頭に置いておくべきです。

自信の身につけ方

自分に対する自信を持つには、いくつかコツがあります。日頃から自分自身に対していまいち自信が持てないという人は、自分にあった方法を探してみてください。

  • 自信の身につけ方を学んで習得しよう

■自分を許す

嫌なことや悪いことがあっても、無条件に自分を許せれば失敗を恐れずにチャレンジができるようになります。

些細なことで「自分はだめだ」と考え始めてしまうと、自信を持つことは難しいでしょう。何かあっても「まあいいか」と受け流し、自分を許せるようになりましょう。

■小さな目標を達成していく

生活の中で「いつもより15分早起きしよう」「お風呂上りは腹筋20回しよう」など、小さな目標を設定し、達成していくことで自己効力感を高められます。

難しい目標だと挫折してしまい自信がつきにくいので、ちょっと頑張ればクリアできるような内容の目標を設定するのがよいでしょう。

■気の合う友人と遊ぶ

一緒にいて楽しい人、考え方や感じ方が似ている人といるとネガティブな気持ちが減っていきます。同じ気持ちでいてくれる人がいると根拠なく自信もわいてくるものです。

いつも一緒にいる気の合う友人だけでなく、会社でよく意見が合う人や昔よく連絡を取っていた人などに連絡してみるのも一つの手でしょう。

■褒めてもらう

人から評価されれば、自信につながります。周りの人からポジティブな言葉をもらい、自己効力感を育てていきましょう。

家族や友人、恋人に自分の長所を教えてもらったり、職場の同僚や先輩にフィードバックをもらったりするなど、さまざまな方法を使って褒めてもらう機会を作るといいでしょう。

■悩みを明確にする

悩みをリストにしたり人に話したりしてみることで、状況を打破する方法が明確になります。失敗していることに対して改善策も見つかりやすくなるでしょう。

改善策を見つけられれば、似たようなことがあった際に予防策がすぐに浮かびます。悩みを大きな問題ととらえず、失敗許容力を高めることにもつながるので、まずは悩みを明確にしてみましょう。

■成功を受け入れる

仕事などで大きな成功を収めたときにしっかりと受け入れ、自分への自信にしていきましょう。

せっかく成功を収めても「この程度ではまだまだ」と考えてしまうと、自信をつける好機を逃してしまいます。自己肯定感を高めるうえでも、成功は成功として受け入れることから始めましょう。

■楽観的になる

「なんとかなる」といった考え方で物事をとらえるようにしましょう。楽観的に考えられるようになると、未来に対しての漠然とした不安が軽減するでしょう。

ただ、楽観視しすぎて何も対策しないようだと、仕事面で大きなトラブルにつながりかねません。責任がある場面では楽観的になりすぎるのは避けましょう。

自信がもたらすメリットについて知ろう!

挑戦すること自体を恐れて避けてしまうと、大きな成功を逃してしまう可能性もあります。しかし、自分に自信があれば決断力が上がり、何かに挑戦しても気持ちはぶれず、集中できるようになります。

自信を持つことは、楽しく人生を歩いていくうえで肝要になってきます。たとえそれが根拠のないものだとしても、気の持ち方次第で前向きな姿勢になれますし、気持ちが変われば行動が変わり、行動が変われば結果にもつながってきます。自信の重要性を改めて考えてみるといいかもしれませんよ。