Visaはこのほど、1年間にわたって試験運用してきたTap to Phoneサービスの提供を、世界15市場以上で開始することを発表した。今後、米国をはじめとする世界の他地域にもサービスを拡大するという。

Tap to Phoneは、店舗にNFC対応のAndroidデバイスがあれば、追加のハードウェアなしに、非接触型またはタッチ式のソフトウェアベースPOS(soft POS)端末として利用することができるサービス。

店舗は、アクワイアラがサポートするアプリをダウンロードし、登録後に銀行を選択するだけで、非接触決済の受け入れをわずか数分で開始することができるという。

また、同サービスを利用することで、販売機会の喪失を防ぐことができると同時に、迅速かつ安全な非接触決済がいつでもどこでも利用可能に。消費者の決済体験も向上する。

なお、同サービスは、5,000万店の小規模・超小規模事業者の決済のデジタル化を推進するというVisaの取り組みの一環として提供されるもので、すでに欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋、南米の国々で稼働しており、利用事業者数はこの1年間で200%増に。近々、ブラジル、イタリア、英国でも提供を開始するとのことで、米国での開始は2021年を予定しているとのこと。