映画『空に住む』(10月23日公開)の公開記念舞台挨拶が24日に都内で行われ、多部未華子、岸井ゆきの、美村里江、青山真治監督が登場した。
同作は作詞家・小竹正人が手掛けた小説『空に住む』(講談社)の実写化作。原作と共に誕生した楽曲「空に住む~Living in your sky~」を三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEが担当し、小説と楽曲が同時にリリースされたことでも話題を集めた。郊外の小さな出版社に勤める直実(多部)は、両親の急死を受け止めきれないまま、叔父夫婦の計らいで大都会を見下ろすタワーマンションの高層階に住むことに。直実の前に現れたのは、同じマンションに住むスター俳優・時戸森則(岩田剛典)で、彼との夢のような逢瀬に溺れながら、仕事、人生、そして愛の狭間で揺れ続ける。
1席空けが解除され満員の客席に、多部は「まさかこんなに人がいるとは思ってなかったので、嬉しい気持ちもあります。みんな今日まで元気だったんだなって」と喜ぶ。この日は女性陣のみの登壇となったが、共演した岩田について「初めてお会いしたのが、撮影が始まるちょっと前にあった監督への質問会でした」と明かした。
さらに多部は「私は監督に何を聞いたらいいのかわからないでその場にいるくらいふわふわしていたんですけど、岩田さんは台本にすごい付箋をいっぱい貼ってらっしゃって、そんなに聞くことがあるんだあ、と思って。本当に読み込んで自分の役の解釈や疑問を持ってる」と感心。「監督ともコミュニケーションをとってらっしゃって、すごい真面目な方で、勉強熱心で、私にはない部分をたくさんもってらっしゃる方なんだなと思って、焦りました。すごいなと思って」と振り返った。しかし青山監督は「記憶にないんですよね」と返し、多部は「え〜! ほんとに!?」と驚いていた。
イベントでは多部が青山監督に花束を渡し、さらにサプライズでコメント動画で岩田から多部、大森南朋から岸井、鶴見辰吾から美村へ花束のプレゼントが。岩田が「劇中でエレベーターで直実に渡した花束を改めて贈らせていただこうと思っています」とコメントし、スタッフから赤い花束を渡されると、多部は「食べるやつ!?」と、岩田が花を食べていたシーンに言及する。また大森のコメントには全員が爆笑していたが、美村は「みなさんのやらされてる感が、なんか……」と笑いの理由を説明。岸井は「大森さん、(岸井が演じた)愛子に向けて(のコメント)で、私にじゃないですよね!? 『優しくできなくてごめんなさい』って!」とツッコミつつ、「嬉しいです。真っ赤なお花、なかなかもらえないので」と喜んでいた。